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番組対抗かくし芸大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
番組対抗かくし芸大会
ジャンル 正月特別番組
構成 出倉宏
ディレクター 増田昌昭
新沢浩
演出 高井牧人(総合)
監修 白井荘也
司会者 福留功男
木村優子
徳光和夫
小倉淳
出演者 日本テレビ系列各番組の出演者たち
審査員 回替わりの著名人審査員
一般審査員100名
音楽 永作幸男
オープニング 「日本テレビフィーバー」
言語 日本の旗日本語
製作
プロデューサー 保坂武孝
白石重昭
長富忠裕
制作 日本テレビ
放送
放送チャンネル日本テレビ系列
音声形式モノラル放送(1979年 - 1985年
ステレオ放送1986年・1987年)
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1979年1月2日 - 1987年1月3日
放送時間別項
放送分144分→204分→144分→112分→114分
回数9回
番組年表
前作日本テレビ番組対抗歌合戦!!
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番組対抗かくし芸大会(ばんぐみたいこうかくしげいたいかい)は、かつて日本テレビ系列で毎年正月に放送されていたスペシャル番組。全9回

概要

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その時期の日本テレビの番組の出演者たちが、番組ごとにチームを組んでかくし芸を披露、優勝チームはハワイ旅行に招待された。

新春の番組対抗戦としては、元々は歌合戦形式だったものが1979年以降かくし芸形式となり、1985年からはお年玉大会となった。番組対抗・宣伝企画はその後、期末期首特番の『NTVハプニング大賞』、『スーパークイズスペシャル』などに引き継がれた。

放送タイトル

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(参考:下野新聞縮刷版下野新聞社、1975年1月1日 - 1987年1月3日のラジオ・テレビ欄 

タイトル 放送年月日 放送時間(JST 備考
元旦ビッグスペシャル 人気番組対抗歌合戦 1975年1月1日 水曜 14:00 - 16:00
総出演!!有名人紅白対抗歌合戦 1976年1月1日 木曜 14:00 - 15:00 [1]
'77おめでとう日本テレビ番組対抗歌合戦!! 1977年1月2日 日曜 19:30 - 21:54 [2][3]
'78おめでとう日本テレビ番組対抗歌合戦!! 1978年1月1日 日曜 19:00 - 21:54
'79おめでとう日本テレビ番組対抗かくし芸大会 1979年1月2日 火曜 18:30 - 20:54 [4]
'80おめでとう!!日本テレビ番組対抗かくし芸大会 1980年1月2日 水曜 18:30 - 20:54
第5回・おめでとう!!「日本テレビ番組対抗かくし芸大会」 1981年1月2日 金曜 18:30 - 20:54
82おめでとう!!第6回番組対抗かくし芸大会 1982年1月3日 日曜 18:30 - 20:54
開局30年記念83おめでとう!・日本テレビ番組対抗かくし芸大会 1983年1月3日 月曜 18:30 - 21:54 [3][5]
おめでとう!日本テレビ番組対抗かくし芸大会 1984年1月1日 日曜 18:30 - 20:54
輝け!日本テレビ番組対抗スターお年玉大会 1985年1月3日 木曜 21:02 - 22:54 [6]
日本テレビ・番組対抗スターお年玉大会 1986年1月5日 日曜 19:00 - 20:54 [7]
87おめでとう!番組対抗スターお年玉大会 1987年1月3日 土曜 20:00 - 21:54 [8]

1981年までは1月2日を中心に放送していたが、1982年から『欽ちゃんの全日本仮装大賞(現:欽ちゃん&香取慎吾の〜)』が新たに編成され、また1980年からTBS系列でも類似番組『超豪華!番組対抗かくし芸』が始まったため(その事については後述)、1月3日での放送が多くなり、1986年は唯一の三が日以外での放送だった。

披露演目

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 赤 は優勝、 青 は準優勝。

1979年

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チーム 演目 出演者
紅白歌のベストテン 津軽じょんがら節
びっくり日本新記録 新春びっくり音楽会
熱中時代 熱中時代FEVER SHOW! 水谷豊
ジャストニュース ジャストエンターテイメント
笑点 バレエ(白鳥の湖 三波伸介桂歌丸三遊亭楽太郎(後の六代目円楽)初代林家木久蔵(現:木久扇)四代目三遊亭小圓遊三笑亭夢之助林家こん平松崎真
カックラキン大放送!! 助六太鼓
愛のトロフィー 遥かなる山の呼び声
金曜10時!うわさのチャンネル!! 殺陣タモリ タモリ所ジョージ
あすなろの詩 東京UFO音頭
シャープ・スターアクション! 金原二郎坂上二郎佐良直美小松政夫
お昼のワイドショー
NTVザ・ヒット! ピンク百発百中 スーパービート!ピンクのロックバンド ピンク・レディー井上順榊原郁恵
恋人たちの垣根 恋人たちのフィーバー
それは秘密です!!
時間だヨ!アイドル登場
ヒット'79
ずうとるび春やすこ・けいこ
姿三四郎 団体舞踊「白虎隊」 勝野洋
西遊記 NG大特集 堺正章夏目雅子岸部シロー(現:四郎)西田敏行
東芝ファミリーホール特ダネ登場!?
太陽にほえろ! 初そば 露口茂竜雷太小野寺昭宮内淳木之元亮
テレビ三面記事 ウィークエンダー 初悪夢の再現 燃えよ!ハルゴン 加藤芳郎、青空はるお、青空うれし桂朝丸(現:二代目ざこば)円山雅也
桃太郎侍 桃太郎風はやり唄
ミセス&ミセス コントで挑戦テレビ25年史! 田中浩柏村武昭青空はるお
ゆうひが丘の総理大臣 逆転・反転・大騒動!! 中村雅俊由美かおる神田正輝望月あきら井上純一藤谷美和子清水昭博
TVジョッキー日曜大行進 This is電気紙芝居 土居まさる福田一郎
大都会 PARTIII 史上空前オーケストラ大作戦
やじうま寄席
目方でドーン!
新五捕物帳 サロン「はちまき」の決闘
元祖どっきりカメラ 歌は地球を救えるか?!
11PM '7911PM初口上

1980年

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チーム 演目 出演者
太陽にほえろ! ドラム演奏「ボスにまねろ!」 石原裕次郎ほか
ズームイン!!朝! 「24部輪唱マルチコーラス」 徳光和夫
ルックルックこんにちは コント「'80年代は逆転の時代」 沢田亜矢子
ルパン三世 声優陣による水中音楽会「水槽楽」 山田康雄小林清志井上真樹夫増山江威子納谷悟朗大野雄二
笑点 フレンチカンカン 三波伸介、桂歌丸、三遊亭楽太郎、初代林家木久蔵、四代目三遊亭小圓遊、林家九蔵(現:三遊亭好楽)、林家こん平、松崎真

1981年

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チーム 演目 出演者
紅白歌のベストテン 「JAW'S CHORUS」 堺正章、榊原郁恵
ズームイン!!朝! 「人文字ズームイン」 徳光和夫
アニメ 鉄腕アトム』:アトム(声:清水マリ)、お茶の水博士(声:勝田久
鉄人28号』:金田正太郎(声:山田栄子
あしたのジョー2』:矢吹丈(声:あおい輝彦)、丹下段平(声:藤岡重慶
笑点 三波伸介桂歌丸林家こん平初代林家木久蔵(現:木久扇)三遊亭楽太郎(後の6代目円楽)林家九蔵(現:三遊亭好楽)古今亭朝次(現:桂才賀)松崎真

1982年

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チーム 演目 出演者
JUSTニュース&NNN日曜夕刊
ズームイン!!朝! 劇「ズームインへの道」 徳光和夫
新・ど根性ガエル 野沢雅子千々松幸子原田一夫青空球児・好児
笑点 三波伸介桂歌丸林家こん平初代林家木久蔵(現:木久扇)三遊亭楽太郎(後の6代目円楽)林家九蔵(現:三遊亭好楽)古今亭朝次(現:桂才賀)松崎真

1983年

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チーム 演目 出演者
ズームイン!!朝! ねぶた
ルックルックこんにちは アロービック・ダンス 沢田亜矢子
ザ・トップテン 人文字
それは秘密です!! 人間紙相撲 桂小金治三橋達也笑福亭鶴光芥川隆行
カックラキン大放送!! タップダンス
全日本プロレス中継 世界名作童話ミュージカル「白雪姫」 ジャイアント馬場ジャンボ鶴田大熊元司大仁田厚グレート小鹿阿修羅原ロッキー羽田石川隆士佐藤昭雄百田義浩ジョー樋口
おもしろ博士クイズ すき焼き 愛川欽也金田正一原日出子荒井注
松平右近事件帳 太鼓
春よ来い マジックショー
太陽にほえろ! 女装芸者の太鼓
あんちゃん ロディオ大会 水谷豊、伊藤蘭
テレビ三面記事 ウィークエンダー 無声映画の再現フィルム
11PM 人間マリオネット

1984年

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チーム 演目 出演者
ルンルンあさ6生情報 ミュージカル「キャッツ」
ズームイン!!朝! 百人一首 徳光和夫ほか
お昼のワイドショー 京劇
笑点 なんでも当て振り大舞踊 三遊亭圓楽 (5代目)桂歌丸林家こん平初代林家木久蔵(現:木久扇)三遊亭楽太郎(後の6代目円楽)古今亭朝次(現:桂才賀)三遊亭小遊三松崎真
長七郎江戸日記
事件記者チャボ! 水谷豊、伊藤蘭
クイズ笑って許して! 所ジョージ、うつみ宮土理
全日本プロレス中継 劇「青春グラフィティー オリンピックへアタック!!」 全日本プロレスの皆さん
アニメ キャッツ・アイ』:戸田恵子藤田淑子坂本千夏
伊賀野カバ丸』:中尾隆聖
魔法の天使クリィミーマミ』:水島裕
キン肉マン』:神谷明

1985年

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チーム 演目 出演者
ザ・トップテン ザ・ミュージカル10 田原俊彦中森明菜松本伊代シブがき隊ほか
歌のワイド90分! ミュージカル「コーラスライン 小林幸子大川栄策細川たかし
カックラキン大放送!! 井上順坂上二郎研ナオコ近藤真彦
笑点 バレエ 三遊亭圓楽 (5代目)、桂歌丸、林家こん平、初代林家木久蔵(現:木久扇)、三遊亭楽太郎(後の6代目円楽)、古今亭朝次(現:桂才賀)、三遊亭小遊三、山田隆夫
太陽にほえろ! 石原裕次郎ほか
長七郎江戸日記
気分は名探偵
名門私立女子高校
スーパージョッキー ビートたけし
全日本プロレス中継 劇「新春宝塚公演 ベルサイユのばら ―全日本プロレス組―」 ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、マイティ井上、ジョー樋口、ミスター林冬木弘道ターザン後藤マジック・ドラゴン、百田光雄、淵正伸、グラン浜田、石川敬士、川田利明、大熊元司、百田義浩、グレート小鹿

1986年

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チーム 演目 出演者
ザ・トップテン ウィ・アー・ザ・ワールド 堺正章、榊原郁恵、他アイドル歌手
カックラキン大放送! 田原俊彦、柳沢慎吾ほか
太陽にほえろ! 男ニヨル女性ノ為ノファッションショー 神田正輝、金田賢一、地井武男、石原良純
長七郎江戸日記 CMパロディ 里見浩太朗、野川由美子
妻たちの課外授業
誇りの報酬 やらせの報酬
やす・きよのスター爆笑Q&A 文楽劇「やす・きよの近松物語」 横山やすし・西川きよし
笑点 松づくし 三遊亭圓楽 (5代目)、桂歌丸、林家こん平、初代林家木久蔵(現:木久扇)、三遊亭楽太郎(後の6代目円楽)、桂才賀、三遊亭小遊三、山田隆夫
天才・たけしの元気が出るテレビ!! 変装SFX大作戦 ビートたけし兵藤ゆき野口五郎
全日本プロレス中継 劇「金メダルへのターン ―馬場女学園物語―」 ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、石川敬士、マイティ井上、渕正信、大熊元司、ハル薗田、グレート小鹿、ロッキー羽田、百田義浩、百田光雄、ジョー樋口、小川良成、和田京平、仲田龍

1987年

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チーム 演目 出演者
元祖どっきりカメラ タンゴで踊るドジョーすくい
太陽にほえろ!PART2 劇「ミュージカル風わんわん物語」 神田正輝、寺尾聰
あぶない刑事 オムニバスコント「あぶない恋愛講座」 舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル、ベンガル、長谷部香苗
妻たちの課外授業II タップダンスミュージカル 小川知子、由紀さおり、和田アキ子
銭形平次 テレビ番組パロディー 風間杜夫
全日本プロレス中継 劇「スーパージャンボの大冒険」 ジャンボ鶴田、山瀬まみ、大熊元司、グレート小鹿、石川敬士マイティ井上天龍源一郎ハル薗田、ロッキー羽田、サムソン冬木渕正信百田光雄和田京平小川良成、ジョー樋口、ジャイアント馬場
笑点 お笑い水芸 三遊亭圓楽 (5代目)、桂歌丸
天才・たけしの元気が出るテレビ!! ビートたけし兵藤ゆき
鶴ちゃんのプッツン5 片岡鶴太郎

司会

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ほか

スタッフ

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  • 制作:野崎元晴
  • プロデューサー:保坂武孝、白石重昭、長富忠裕
  • 総合演出:高井牧人
  • ディレクター:増田昌昭、新沢浩
  • 監修:白井荘也
  • 構成:出倉宏
  • 音楽:永作幸男
  • 演奏:ガッシュ・アウト

その他

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  • 1979年の大会では『笑点』が「白鳥の湖」で大賞を受賞。その回でメンバーの桂歌丸が最優秀個人賞として車を獲得。その後、歌丸は賞品の車を即日売却し、そのお金と大賞の賞金で家[9]を建てたという。その『笑点』は1983年の大会でもエントリー予定だったが、当時司会を務めていた三波伸介がその前年(1982年12月8日に急逝し、追悼の意からエントリーを急遽見合わせた。放送予定だった演技(歌劇カルメン』)は、亡くなる4日前(12月4日)に収録済みで、三波は奇しくも心臓を押さえながら最期を迎える役を演じていた。[10]その模様はエントリーの辞退に伴いお蔵入りとなっていたが、三波の死去から約23年後の2005年11月23日に発売されたDVD笑点 大博覧会 DVD-BOX』に収録され、この時に初めて公開された。
  • 水曜ロードショー』(現:『金曜ロードショー』(第2期))からは、毎回解説の水野晴郎が単独で参加した。
  • アニメでは、1980年の『ルパン三世(第2作)』、1981年の『鉄腕アトム(第2作)』・『太陽の使者 鉄人28号』・『あしたのジョー2』、1982年の『新・ど根性ガエル』、1984年の『伊賀野カバ丸』・『キャッツ・アイ(第1期)』・『キン肉マン』・『魔法の天使クリィミーマミ』が連合チームとして参加。この内1981年はオールアニメーション(他の出し物は全て声優がやる物)、それもアトム・お茶の水博士・矢吹丈・金田正太郎といったキャラクター達がヒゲダンスを始めとしたパフォーマンスをやるという作品となった(アニメは手塚プロダクション東京ムービー新社の共同制作)。
  • 一部地域のみ放送の『ルンルンあさ6生情報』や、札幌テレビ(STV)などで放送されていない『2時のワイドショー』(読売テレビ制作)も参加したことがある。
  • 1988年はこの番組に代わり「巨泉・たけしのワールドスタークイズ」に変わったが、翌年(1989年)に「箱根駅伝」の全区間完全中継に拡大されていった(現在では同局系正月の恒例番組へと成長している)ために日本テレビにおける新春の番組対抗特番が消滅している。
  • 審査方法は、全番組の出し物が終わった所で、著名人による審査員が審査して賞を決めるのが多かったが、1982年では出場全番組を3番組ずつ複数のブロックに分け、一般視聴者から選ばれた100名の審査員がブロック別のトップを決め、最後はそのトップ同士で著名人審査員に審査させ、賞を決める方式だった。
  • 前述の通り、1980年からはTBSでも類似番組『超豪華!番組対抗かくし芸』が始まったが( - 1984年)、1981年と1982年ではTBS版は同日の19:00 - 20:55枠で放送されたため、2時間ではあるが同じ内容の番組がぶつかる事となってしまった。

脚注

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  1. ^ ここまでノンプライム。「1時間番組」はシリーズでも一番短い。
  2. ^ ここからゴールデンタイムでの放送。
  3. ^ a b 20:54 - 21:00は一旦番組を中断し、『NNNニューススポット』を放送。
  4. ^ ここからかくし芸番組。
  5. ^ 「3時間半」放送は歴代で一番長い。
  6. ^ 唯一のプライムタイム放送。21:00 - 21:02には「天気予報」を放送。
  7. ^ ここからステレオ放送
  8. ^ 18:30 - 19:54に『全日本プロレス中継』拡大版が編成されたため(この時期の同番組は19:00 - 19:54での放送)、この時間での放送となった。
  9. ^ 5代目三遊亭圓楽が司会だった1990年代に、その自宅を払って新居に移っている(その次なる新居は5代目圓楽や他のメンバーに「エンピツビル」「螺旋階段しかない」などと罵倒ネタに使われていた)。
  10. ^ この収録が実施された同日には生前最後となる『笑点』の番組収録も実施されていた。

関連項目

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