ヤマハ・RD90
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ヤマハ・RD90は、ヤマハ発動機が製造販売したオートバイ[1]である。
概要
[編集]ヤマハ発動機は、第20回東京モーターショーにおいて「参考出品」としていたヤマハスポーツRD90[2]を、1974年(昭和49年)[3]に発売した[1]。7ポートトルクインジェクション方式の空冷2ストローク単気筒エンジン[注 1]、ダブルクレードルフレーム及び前輪に油圧式ディスクブレーキを採用している[1]。後述のとおり、2回のマイナーチェンジが行われ[5]、そのうち1977年(昭和52年)のそれは大幅なものとなった[6]。日本国内専売の車種で[7]、日本の法令では第二種原動機付自転車に該当する[8]。
機種コード番号:464
[編集]最初期型である機種コード番号[注 2]464[5]は、1974年(昭和49年)2月に発売された[3]。 塗色はアイビーグリーン並びにバハブラウンの2色[1]。運輸省型式認定番号はIl-1321[3]、車体打刻開始番号は464-000101からである[5]。
- 主要諸元(1974年)[1]
機種コード番号:2A5
[編集]1977年(昭和52年)2月[10]には、フレーム、エンジン及び外装などが改良され、塗色はブリリアンレッド並びにシルバーダストの2色となった[6]。機種コード番号並びに運輸省型式認定番号も改められ、それぞれ2A5、Il-1348とされた[10]。車体打刻開始番号は2A5-000101からである[5]。
1979年(昭和54年)2月[11]には、塗色並びに意匠のみの変更を受け、塗色はキャニオンレッド並びにクリスタルシルバーの2色となった[12]。運輸省型式認定番号はIl-1348で変わらず[11]、車体打刻開始番号は2A5-100101からである[5]。
- 主要諸元(1979年)[11]
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- 全長:1,875 mm
- 全幅:735 mm
- 全高:1,045 mm
- 乾燥重量:91 kg
- エンジン型式:空冷、2ストローク、単気筒、89 cm3
- 最高出力:10.5 PS / 8,000 rpm
- 最大トルク:0.96 kg・m / 7,000 rpm
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ヤマハ発動機は、1965年(昭和40年)発売のヤマハオートルーブツイン90(AT90)以来、90cm3クラスのロードスポーツに空冷2ストローク並列2気筒エンジンを搭載し続けてきたが、本機種の単気筒エンジン採用で途絶えることとなった[4]。
- ^ 機種コードとは、ヤマハ発動機が製造車輌の機種名とは別に設定した符号[9]。
出典
[編集]- ^ a b c d e 「新発売 ヤマハスポーツRD90」(PDF)『ヤマハニュース』第135号、ヤマハ発動機、静岡、1974年4月、16-17頁、2019年11月24日閲覧。
- ^ 「特集第20回東京モーターショー」(PDF)『ヤマハニュース』第126号、ヤマハ発動機、静岡、1973年12月、3-22頁、2019年11月24日閲覧。
- ^ a b c 「2サイクル・スポーツ125〜50C.C.」『テレホンデータブック』、ヤマハ発動機、静岡、1988年、6頁。
- ^ 「思い出のYAMAHA名車シリーズ<その11>」(PDF)『ヤマハニュース』第185号、ヤマハ発動機、静岡、1978年11月、31頁、2019年11月24日閲覧。
- ^ a b c d e 『二輪車総合パーツカタログ4-1』、ヤマハ発動機、静岡、1981年、2頁。
- ^ a b 「新発売 NEW RD90 内容・外装すべてを一新!」(PDF)『ヤマハニュース』第165号、ヤマハ発動機、静岡、1977年3月、20頁、2019年11月24日閲覧。
- ^ MODEL INDEX 1958-2008. Shizuoka, JAPAN: Yamaha Motor. (2008-06)
- ^ 道路運送車両法施行規則(昭和二十六年八月十六日運輸省令第七十四号)第1条第2項
- ^ 「機種コードについて」、ワイズギア、2019年11月24日閲覧。
- ^ a b 「サービスデータ」『ヤマハサービスガイドRD90II』、ヤマハ発動機、静岡、1977年2月、11-14頁。
- ^ a b c 『79年度サービスデータ』、ヤマハ発動機、静岡、1979年6月、2頁。
- ^ 「ニューカラー、ニューグラフィックで新発売」(PDF)『ヤマハニュース』第188号、ヤマハ発動機、静岡、1979年2月、20-21頁、2019年11月24日閲覧。