イニュエンドウ (曲)
「イニュエンドウ」 | ||||||||
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クイーン の シングル | ||||||||
初出アルバム『イニュエンドウ』 | ||||||||
A面 |
イニュエンドウ (イギリス盤のみ) イニュエンドウ (イクスプローシヴ・ヴァージョン) (イギリス盤【12インチシングル】・日本盤) | |||||||
B面 |
ビジュウ[注 1] アンダー・プレッシャー (with デヴィッド・ボウイ) (イギリス盤【12インチシングル】・日本盤) | |||||||
リリース | ||||||||
規格 |
7インチシングル 12インチシングル CD | |||||||
録音 | 1989年 - 1990年 | |||||||
ジャンル | プログレッシブ・ロック[2] | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル |
パーロフォン (イギリス) 東芝EMI (日本) | |||||||
作詞・作曲 | クイーン | |||||||
プロデュース |
クイーン デヴィッド・リチャーズ | |||||||
ゴールドディスク | ||||||||
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チャート最高順位 | ||||||||
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クイーン シングル 年表 | ||||||||
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「イニュエンドウ」 (Innuendo) は、イギリスのロックバンドであるクイーンの楽曲。タイトルは英語で「当て擦り」や「風刺」を意味する。
解説
[編集]同名アルバム『イニュエンドウ』の1曲目に収録され、1991年にシングルとしてリリースされた。イギリスのチャートでは初登場1位を獲得し、オランダのチャートで4位、ドイツのチャートで5位を獲得するなど、ヨーロッパを中心に大ヒットした。
作曲クレジットはクイーン。プロデュースはクイーンとデヴィッド・リチャーズ。ゲストとしてスティーヴ・ハウがフラメンコギターで参加している。 作詞は主にロジャーがまとめ、作曲と編曲はメンバー全員で行ったセッションから発展させたという。
曲風はラヴェルのボレロ風リズムと音階で始まり、アコースティックギターのソロが入ると一旦静かな独唱の中間部を通る。それから5拍子のフラメンコギターを含めた展開部や、合唱、フラメンコ風ソロ、変拍子などが入り、提示部のボレロ風メロディーに戻るという複雑な構成である。また、日本の音楽雑誌『CDジャーナル』は「初期の作品群を彷佛させるクラシック風なコンセプトが魅力」「フラメンコ・タッチが異色」と批評している[1]。
また、この曲の演奏時間は6分30秒で、クイーンのシングルの中では「ユア・ハート・アゲイン (ウィリアム・オービット・ミックス)」の6分42秒に次いで長い。
プロモーション・ビデオ
[編集]この楽曲には、ヒバート・ラルフとドロ・プロダクションによって1990年11月にプロモーション・ビデオが制作されている。アルバムのジャケットに用いられたJ・J・グランヴィルのイラストによるアニメで始まり、クレイアニメ、グランヴィルのイラストによるアニメ、戦争や核実験、ポーランド人民軍の軍事パレートなどの実写映像が登場する。メンバーの映像は過去のプロモーション・ビデオ等の編集であるが、フレディはダ・ビンチ、ロジャーはポロック、ジョンはピカソ、そしてブライアンはビクトリア・エッチング風に描かれている[3]。
このビデオは、現在、日本国内向けに発売されているクイーンのプロモーション・ビデオ集DVD(『グレイテスト・ビデオ・ヒッツ1』、『グレイテスト・ビデオ・ヒッツ2』など)には収録されていない。
収録曲
[編集]イギリス盤
[編集]- イニュエンドウ - Innuendo (Queen)
- ビジュウ[注 1] - Bijou (Queen)
イギリス盤(12インチシングル)・日本盤
[編集]- イニュエンドウ (イクスプローシヴ・ヴァージョン) - Innuendo (Explosive Version) (Queen)
- アンダー・プレッシャー (with デヴィッド・ボウイ) - Under Pressure (with David Bowie) (Queen, David Bowie)
- ビジュウ[注 1] - Bijou (Queen)
担当
[編集]- フレディ・マーキュリー - リードヴォーカル、コーラス、キーボード
- ブライアン・メイ - エレクトリック・ギター、クラシック・ギター
- ジョン・ディーコン - ベース・ギター
- ロジャー・テイラー - ドラムス、パーカッション
- スティーヴ・ハウ - クラシック・ギター、スパニッシュ・ギター・ソロ
- デヴィッド・リチャーズ - キーボード
ライブでの演奏
[編集]クイーンの正規メンバーでは演奏されたことはないが、1992年にウェンブリー・スタジアムで行われたフレディ・マーキュリー追悼コンサートでは、ヴォーカルにレッド・ツェッペリンのロバート・プラントを迎えて演奏された。ただし、声が出ていない等の理由によりDVD版ではカットされている。
チャート
[編集]チャート (1991年) | ピーク |
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オーストラリア[4] | 28 |
オーストリア[5] | 12 |
オランダ[6] | 4 |
ドイツ[7] | 5 |
アイルランド[8] | 4 |
イタリア[9] | 4 |
ニュージーランド[10] | 10 |
スイス[11] | 3 |
イギリス[12] | 1 |
アメリカ[13] | 17 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “クイーン / イニュエンドウ”. CDジャーナル. 2019年3月25日閲覧。
- ^ “Queen - Innuendo”. rokpool.com. 2016年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ Queen - Champions of the World video (1995)
- ^ http://www.australian-charts.com/
- ^ http://www.austriancharts.at/
- ^ http://www.dutchcharts.nl/
- ^ http://www.musicline.de/
- ^ http://www.irishcharts.ie/
- ^ http://www.hitparadeitalia.it/indici/per_interprete/aq.htm
- ^ http://charts.org.nz/
- ^ http://www.swisscharts.com/
- ^ http://chartarchive.org/r/18260/
- ^ http://www.allmusic.com/