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アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー」
クイーンシングル
初出アルバム『オペラ座の夜
A面 ボヘミアン・ラプソディ
リリース
ジャンル ハードロック[1]
ポップ[2]
時間
レーベル イギリスの旗EMI
アメリカ合衆国の旗エレクトラ・レコード
日本の旗ワーナー・パイオニアエレクトラ
作詞・作曲 ロジャー・テイラー
プロデュース ロイ・トーマス・ベイカー
クイーン シングル 年表
ナウ・アイム・ヒア
b/w
谷間のゆり(1975年
ボヘミアン・ラプソディ
b/w
アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー
(1975年)
マイ・ベスト・フレンド
b/w
'39
1976年
ミュージックビデオ
「I'm In Love With My Car」 - YouTube
オペラ座の夜 収録曲
A面
  1. デス・オン・トゥー・レッグス
  2. 「うつろな日曜日」
  3. アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー
  4. マイ・ベスト・フレンド
  5. '39
  6. 「スウィート・レディ」
  7. 「シーサイド・ランデヴー」
B面
  1. 「預言者の唄」
  2. ラヴ・オブ・マイ・ライフ
  3. 「グッド・カンパニー」
  4. ボヘミアン・ラプソディ
  5. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン
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アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カーI'm in Love with My Car)は、クイーンの楽曲。作詞・作曲はロジャー・テイラー

概要

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この曲は、1975年に発売されたアルバム『オペラ座の夜』に収録されている。作者のロジャーによってギターの弾き語りデモ音源が制作されたのち、5月にバンドによるレコーディングが行なわれた。なお、この曲においてロジャーは、ドラムスの他にボーカルエレクトリック・ギターも担当している[3]

歌詞は、バンドのローディーを務めていたジョナサン・ハリスがトライアンフ・TRを「運命の人」としていたことに影響を受けている[4]。したがって、この曲はジョナサン・ハリスに向けた楽曲であり、ライナーノーツにも「Dedicated to Johnathan Harris, boy racer to the end(生涯ボーイレーサーであるジョナサン・ハリスに捧ぐ)」と記されている。

アルバム発売後に、同じく『オペラ座の夜』収録曲の「ボヘミアン・ラプソディ」のB面曲としてシングル・カットされた。なお、この曲をシングルに収録することをフレディ・マーキュリーが承認するまで、ロジャーは食器棚に閉じこもっていたというエピソードが残っている[5]

2004年にイギリスの高級車ブランド・ジャガーのCMソングに起用された[6]

2018年に公開されたクイーンを題材とした映画『ボヘミアン・ラプソディ』において、この曲は使用されなかったが、歌詞の内容について、ブライアン・メイグウィリム・リー)やジョン・ディーコンジョゼフ・マゼロ)がテイラー(ベン・ハーディ)をからかうシーンで登場している。また、同映画内でEMIの重役レイ・フォスター(マイク・マイヤーズ)は、「ボヘミアン・ラプソディ」の代わりにこの曲を『オペラ座の夜』からの第一弾シングルとしてリリースすることを提案したが、メンバーによって拒否された[7][8]

ライブ演奏

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1977年から1981年に開催されたクイーンのライヴでは、この曲がよく演奏されていた。ライヴにおいてもロジャーは、ドラムスを演奏しながら歌い、フレディはピアノコーラスを担当していた。

1977年から1978年に行われたNews of the World Tourでは、フレディがロジャーのコーラス・ラインを歌うこともあった。

なお、アダム・ランバートをボーカルに迎えて以降のライヴでは、毎回演奏されている[7]

プレイヤー

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脚注

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  1. ^ Prown, Pete; Newquist, HP (1997). Legends of Rock Guitar: The Essential Reference of Rock's Greatest Guitarists. Hal Leonard Corporation. p. 106. ISBN 978-0-793-54042-6. https://books.google.com/books?id=60Jde3l7WNwC&pg=PA106 
  2. ^ Dome, Malcolm (2016年8月29日). “Queen albums ranked from worst to best”. Classic Rock Magazine. 2019年9月21日閲覧。
  3. ^ "A Night At The Opera". Queen songs. 2019年1月26日閲覧
  4. ^ Mark Blake, Is This the Real Life?: The Untold Story of Queen (Da Capo Press, 2013), ISBN 978-0306819735. Excerpts available at Google Books.
  5. ^ The Mojo Collection (4th ed.). Canongate Books. (2007). ISBN 9781847676436. https://books.google.cl/books?id=AVQbF9lTBwgC&pg=PA355 2019年1月26日閲覧。 
  6. ^ “Queen Prepares To 'Rock' Again”. Billboard. https://www.billboard.com/music/music-news/queen-prepares-to-rock-again-67291/ 2019年1月26日閲覧。 
  7. ^ a b “映画『ボヘミアン・ラプソディ』にも登場したロジャー・テイラー作の名曲”. Rolling Stone Japan (ローリング・ストーン). (2018年11月10日). https://rollingstonejapan.com/articles/detail/29395 2019年1月26日閲覧。 
  8. ^ Orquiola, John (2018年11月2日). “Every Queen Song In Bohemian Rhapsody”. Screen Rant. 2019年1月26日閲覧。
  9. ^ A Night At The Opera”. Queen Songs. 2017年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月22日閲覧。