目次

  1. 日本の造船会社の世界ランキング 中国・韓国の企業が台頭
  2. 日本が負けている「2割のコスト差」と建造量
    1. 中国との2割の建造コスト差
    2. 日本の船主が他国に依存せざるを得なくなるおそれ
  3. 政府が造船業を17項目の戦略分野に入れた理由
  4. 造船業再生ロードマップが描く 2035年の「復活のシナリオ」
    1. 第1期:2026~2028年
    2. 第2期:2029~2031年
    3. 第3期:2032~2034年

 国土交通省の公式サイトによると、かつて首位を走っていた日本は2024年時点で、世界3位のポジション(中国:約71%、韓国約14%、日本約8%)と、シェアは縮小しています。

世界における船舶受注量と国別シェア

 とくに中国はここ2年でシェアを44%から71%へと大幅に伸ばしており、世界の船舶供給をコントロールしかねない規模になっています。

 2025年6月、国内最大手今治造船が、国内2位ジャパンマリンユナイテッド(JMU)社を子会社化することに合意したと発表し、世界4位の建造量を誇る規模になる見込みですが、それでも企業ごとの建造量(2024年実績)を見ると、日本企業と海外のトップ企業との間には「規模の壁」が存在します。

国内及び世界の主要な造船事業者
  1. 中国船舶集団(CSSC)[中国]: 1333万総トン
  2. HD現代重工業[韓国]: 614万総トン
  3. サムスン重工業[韓国]: 561万総トン
  4. 今治造船+ジャパン マリンユナイテッド(JMU)[日本]: 469万総トン
  5. ハンファオーシャン(旧・大宇造船海洋)[韓国]: 370万総トン
  6. 揚子江船業[中国]:362万総トン
  7. 江蘇新時代造船[中国]:265万総トン
  8. COSCO[中国]:247万総トン
  9. China Merchant[中国]:192万総トン
  10. 大島造船所[日本]:132万総トン

 受注船の内訳からみると、中国は全船種を網羅的に建造しており、韓国はLNG運搬船、コンテナ船、タンカー等を建造しており、とくにLNG運搬船については世界シェアの大半を占めています。一方の日本は、バルカー、コンテナ船、タンカー、自動車運搬船等を建造していますが、LNG運搬船については直近での建造実績はありません。

日韓中における受注船の船種内訳

 国内の主要プレイヤーに目を向けると、日本の造船業界は、上位5社で国内建造量の約8割を占める構造になっています。

今治造船: 328万総トン(国内シェア36%)
ジャパン マリンユナイテッド(JMU): 141万総トン(同16%)
大島造船所: 132万総トン(同14%)
名村造船所: 68万総トン(同7%)
新来島どっく: 67万総トン(同7%)

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