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1969年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1969年アメリカンリーグ
チャンピオンシップシリーズ
チーム 勝数
ボルチモア・オリオールズ 3
ミネソタ・ツインズ 0
シリーズ情報
試合日程 10月4日–6日
観客動員 3試合合計:11万3763人
1試合平均:03万7921人
殿堂表彰者 アール・ウィーバー(BAL監督)
ジム・パーマー(BAL投手)
ブルックス・ロビンソン(BAL内野手)
フランク・ロビンソン(BAL外野手)
アーリー・ウィン(MINコーチ[注 1]
ロッド・カルー(MIN内野手)
ハーモン・キルブルー(MIN内野手)
トニー・オリバ(MIN外野手)
ネスター・チャイラク(審判員)
チーム情報
ボルチモア・オリオールズ(BAL)
GM ハリー・ダルトン
監督 アール・ウィーバー
シーズン成績 109勝53敗・勝率.673
東地区優勝

ミネソタ・ツインズ(MIN)
GM カルビン・グリフィス
監督 ビリー・マーチン
シーズン成績 097勝65敗・勝率.599
西地区優勝
  ALCS
1969

1970 > 
  NLCS
1969

1970 > 
ワールドシリーズ

1969年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)ポストシーズンは10月4日に開幕した。アメリカンリーグの第1回リーグチャンピオンシップシリーズ英語: Inaugural American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から6日にかけて計3試合が開催された。その結果、ボルチモア・オリオールズ東地区)がミネソタ・ツインズ西地区)を3勝0敗で下し、3年ぶり3回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。

前年までのMLBでは、アメリカンリーグもナショナルリーグも、総当たりのレギュラーシーズンで最高勝率を記録した球団がそのままリーグ優勝となり、ワールドシリーズへ進出していた。それがこの年から、東・西2地区に分かれてそれぞれのレギュラーシーズン優勝球団を決めたうえで、その地区優勝球団どうしが5戦3勝制のリーグ優勝決定戦で対戦し、そのシリーズを制した球団がワールドシリーズへ進出する方式に改められた。

レギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、オリオールズが8勝4敗と勝ち越している[1]。今シリーズでオリオールズは、第1戦は延長12回裏にポール・ブレアーセーフティスクイズで、第2戦は延長11回裏にカート・モットンの右前打で、2試合連続のサヨナラ勝利を挙げた。そのうちの第2戦では、先発投手デーブ・マクナリーが最後まで投げ切って完封した。11イニング完封はポストシーズン史上最長である[2]。オリオールズは3連勝でリーグ優勝決定戦を突破したが、ワールドシリーズではナショナルリーグ王者ニューヨーク・メッツに1勝4敗で敗れ、3年ぶり2度目の優勝を逃した。

試合結果

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1969年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月4日に開幕し、3日間で3試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月04日(土) 第1戦 ミネソタ・ツインズ 3-4x ボルチモア・オリオールズ メモリアル・スタジアム
10月05日(日) 第2戦 ミネソタ・ツインズ 0-1x ボルチモア・オリオールズ
10月06日(月) 第3戦 ボルチモア・オリオールズ 11-2 ミネソタ・ツインズ メトロポリタン・スタジアム
優勝:ボルチモア・オリオールズ(3勝0敗 / 3年ぶり3度目)

第1戦 10月4日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R H E
ミネソタ・ツインズ 0 0 0 0 1 0 2 0 0 0 0 0 3 4 2
ボルチモア・オリオールズ 0 0 0 1 1 0 0 0 1 0 0 1x 4 10 1
  1. 勝利ディック・ホール(1勝)  
  2. 敗戦ロン・ペラノスキー(1敗)  
  3. 本塁打
    MIN:トニー・オリバ1号2ラン
    BAL:フランク・ロビンソン1号ソロ、マーク・ベランガー1号ソロ、ブーグ・パウエル1号ソロ
  4. 審判
    [球審]ネスター・チャイラク
    [塁審]一塁: エド・ランギー、二塁: フランク・ウモント、三塁: ボブ・スチュワート
    [外審]左翼: ジョン・ライス、右翼: レッド・フラハーティ
  5. 昼間試合 試合時間: 3時間29分 観客: 3万9324人 気温: 71°F(21.7°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ミネソタ・ツインズ ボルチモア・オリオールズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 C・トーバー 1 D・ビュフォード
2 R・カルー 2 P・ブレアー
3 H・キルブルー 3 F・ロビンソン
4 T・オリバ 4 B・パウエル
5 B・アリソン 5 B・ロビンソン
6 R・リース 6 E・ヘンドリックス
7 L・カルデナス 7 D・ジョンソン
8 G・ミッターワルド 8 M・ベランガー
9 J・ペリー 9 M・クェイヤー
先発投手 投球 先発投手 投球
J・ペリー M・クェイヤー

第2戦 10月5日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R H E
ミネソタ・ツインズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1
ボルチモア・オリオールズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1x 1 8 0
  1. 勝利デーブ・マクナリー(1勝)  
  2. 敗戦デーブ・ボズウェル(1敗)  
  3. 審判
    [球審]エド・ランギー
    [塁審]一塁: フランク・ウモント、二塁: ボブ・スチュワート、三塁: ネスター・チャイラク
    [外審]左翼: ジョン・ライス、右翼: レッド・フラハーティ
  4. 昼間試合 試合時間: 3時間17分 観客: 4万1704人 気温: 68°F(20°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ミネソタ・ツインズ ボルチモア・オリオールズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 C・トーバー 1 D・ビュフォード
2 R・カルー 2 P・ブレアー
3 H・キルブルー 3 F・ロビンソン
4 T・オリバ 4 B・パウエル
5 B・アリソン 5 B・ロビンソン
6 R・リース 6 D・ジョンソン
7 G・ミッターワルド 7 M・ベランガー
8 L・カルデナス 8 A・エチェバレン
9 D・ボズウェル 9 D・マクナリー
先発投手 投球 先発投手 投球
D・ボズウェル D・マクナリー

第3戦 10月6日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボルチモア・オリオールズ 0 3 0 2 0 1 0 2 3 11 18 0
ミネソタ・ツインズ 1 0 0 0 1 0 0 0 0 2 10 2
  1. 勝利ジム・パーマー(1勝)  
  2. 敗戦ボブ・ミラー(1敗)  
  3. 本塁打
    BAL:ポール・ブレアー1号2ラン
  4. 審判
    [球審]フランク・ウモント
    [塁審]一塁: ボブ・スチュワート、二塁: ネスター・チャイラク、三塁: エド・ランギー
    [外審]左翼: ジョン・ライス、右翼: レッド・フラハーティ
  5. 昼間試合 試合時間: 2時間48分 観客: 3万2735人 気温: 62°F(16.7°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ボルチモア・オリオールズ ミネソタ・ツインズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 D・ビュフォード 1 T・ユーランダー
2 P・ブレアー 2 R・カルー
3 F・ロビンソン 3 T・オリバ
4 B・パウエル 4 H・キルブルー
5 B・ロビンソン 5 R・リース
6 D・ジョンソン 6 C・トーバー
7 E・ヘンドリックス 7 J・ローズボロ
8 M・ベランガー 8 L・カルデナス
9 J・パーマー 9 B・ミラー
先発投手 投球 先発投手 投球
J・パーマー B・ミラー

脚注

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注釈

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  1. ^ 殿堂入りは指導者としてではなく、投手としての功績が評価されてのもの。

出典

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  1. ^ "1969 Baltimore Orioles Schedule," Baseball-Reference.com. 2020年11月22日閲覧。
  2. ^ Associated Press, "McNally's contribution to baseball a great one," billingsgazette.com, December 2, 2002. 2020年11月22日閲覧。

外部リンク

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