作家・乗代雄介 風姿花伝にちなむ小説、シリーズに
作家・乗代雄介 風姿花伝にちなむ小説、シリーズに
「空疎な時期をどう書くか」。「旅する練習」「それは誠」などを出してきた作家・乗代雄介は新作「二十四五」(講談社)でこんな問いに挑んだという。主人公の「私」は作家。仙台を訪れ、その地を共に旅するはずだった亡き叔母の記憶を静かにたぐり寄せる。
あえて劇的な展開を作らなかったのは、24〜25歳という「私」の年齢を「停滞して何も動かない時期」と捉えたから。「私」の思考には、自らが十数年前、20代半ばの時…
![デビューから10年になる。初心を振り返り「中学、高校の頃ひたすら一人でブログを書いていた時期を思い返せたらいい」と語る乗代雄介](https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fround-lake.dustinice.workers.dev%3A443%2Fhttps%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO5910200023012025000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&w=380&h=237&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&fp-x=0.51&fp-y=0.34&fp-z=1&crop=focalpoint&s=ddde0b4493483bbfbe09cedec776ccb7)