H2Oの純利益2.1倍 4〜12月、訪日客消費が好調
エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)が5日発表した2024年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.1倍の374億円だった。百貨店でインバウンド(訪日外国人)の消費が活況だった。食品スーパー事業は駅前立地の店舗が堅調で採算が改善した。4〜6月期に計上した東宝株の売却益142億円も純利益を押し上げている。
売上高は4%増の5148億円、営業利益は30%増の289億円だった。百貨店事業の営業利益が52%増の233億円と全体をけん引する。食品スーパー事業の営業利益は5%増の69億円と、1%の減益だった4〜9月期から増益に転じた。業務システム統合などのてこ入れ策が奏功している。
25年3月期通期の業績は売上高が前期比4%増の6820億円、純利益が37%増の300億円とする従来予想を維持する。阪神梅田本店(大阪市)や川西阪急(兵庫県川西市)で大規模な改装を進めており、3月末にかけて改装費用がかさむことから、予想を据え置いた。