中部電力、水道データで高齢者見守り 富士市で実証実験
中部電力は10日、LPガス販売を手がけるTOKAI(静岡市)と共同で、水道データを活用した高齢者の見守りサービスの実証実験を静岡県富士市で始めると発表した。一定期間水道の使用がないと確認された場合に家族に連絡する。水道データを活用した見守りサービスは中部電力として初めて。
実証実験は富士市内の市営住宅約70戸が対象。水道のスマートメーターを活用し、水道使用量のデータを見守りサービスに活用する。1時間ごとの使用量を専用サイトで見られるサービスも試す。実証期間は2027年3月末までを見込む。
中部電力は電力スマートメーターでも高齢者の見守りサービスを展開している。使用電力量を人工知能(AI)を通して分析し、使用量の動向からフレイル(虚弱)の可能性のある高齢者がいる世帯を割り出して行政に連絡するなどしている。