江崎禎英・岐阜県知事が就任 「国のモデルになる政策を」

岐阜県知事に就任した江崎禎英氏が6日、初登庁した。県幹部職員らに挨拶した後、初の記者会見に臨んだ江崎氏は「安心とワクワク、そして人やモノが集まる岐阜県を作っていくという思いで初登庁した」と改めて抱負を語った。
江崎氏は「若者や女性が力を発揮できる働き方や職場作り」「新ビジネス・産業の創出」など10項目を政策目標の柱に掲げて選挙戦を戦った。今は2025年度当初予算案の編成が大詰めを迎えており「骨格予算をベースにしながらも、10本の柱に極力合わせる形で準備したい」と話した。
県の重要課題としては人口減少問題や働き方改革、鳥獣害対策などを挙げ、「この国の(政策の)モデルになるようなものを作っていく」と話した。県民などからアイデアを募り、地域の優れた取り組みを広げていく県政運営にも意欲を示した。
リニア中央新幹線の工事を巡っては、瑞浪市で湧水が発生するなど環境問題が浮上している。江崎氏は「市町村や住民の皆さんの意見を踏まえて何ができるか考えていく」と情報収集に努める姿勢を示した。一方で「リニアをやめることを市民が望んでいるかというとそうではない。全体のバランスを見ながら対応する」とした。