中国地方の8月街角景気、3カ月連続上昇
内閣府が発表した8月の景気ウオッチャー調査(街角景気)によると、中国5県の景況感を示す現状判断指数(DI、季節調整値)は前月から3.8ポイント上昇して51.8だった。3カ月連続で改善した。好不況の分かれ目となる50を5カ月ぶりに上回った。
家計動向では観光型ホテルの営業担当が「お盆休みが長期だったため、想定以上に来客数が多かった」と答えた。「南海トラフ地震臨時情報が政府から発出されたタイミングで水を中心とした備蓄商品の動きが良くなり、販売数量が増加した」(スーパーの店長)との声も上がった。
企業動向では金融業の経済産業調査担当が「物価の高止まりが続く一方、賃上げなど所得の改善から消費者マインドに底打ちの兆しがみられる」と指摘した。
2〜3カ月後の先行きについての判断DIも2.3ポイント上昇して51.4だった。調査は8月下旬に実施し、165人から有効回答を得た。