群馬県の25年度予算案、3.4%増の8078億円 新産業育成

群馬県は4日、2025年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は8078億円で24年度当初予算比3.4%増。新型コロナウイルス対策関係予算を除けば、現行の会計制度となった08年度以降で最大となる。
山本一太知事は同日の記者会見で「こどもまんなか推進&新産業創出加速予算」と名付け、子ども関連施策やエンターテインメント産業育成などを重点分野とした。「財政状況が改善するなか、必要な予算をしっかり配分できた」と強調した。
歳出では高齢化で社会保障関係費が4.1%増え1226億円。高校卒業までと母子家庭などの医療費無料化に55億2700万円、「デジタルクリエイティブ人材の育成」に4億1487万円を計上した。25年夏から高崎市で運営する情報技術(IT)教育拠点「TUMO Gunma(ツーモ群馬)」のコンテナ型サテライト教室を伊勢崎市に設ける。
歳入では県税収入が6.9%増の2780億円。企業業績の堅調から過去最高を見込む。県債発行額は0.4%減の473億円で4年連続減。25年度末の県債残高は1兆1831億円で24年度末比420億円減となる見通し。貯金にあたる財政調整基金と減債基金の残高は25年度予算編成後で前年度比6億円増の275億円。1998年度以降で最高になるという。
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