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POPEYE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポパイ
刊行頻度 月刊
発売国 日本の旗 日本
出版社 マガジンハウス
刊行期間 1976年 - 現在
ウェブサイト https://popeyemagazine.jp
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POPEYEポパイ)は、マガジンハウスから発行される日本男性向けファッション雑誌情報誌である。毎月10日(日祝日の場合は8・9日)発売。

木滑良久が初代編集長として、1976年昭和51年)に創刊。アメリカの現代的生活様式を日本に紹介し、初期には若者風俗をリードするなど社会に大きな影響を与えた。一時はおしゃれ代名詞ともなり、流行や遊びに敏感な都会的男子を指して「ポパイ少年」などと呼ぶこともあった[1]

発売日を同じくする集英社の「MEN'S NON-NO」と並び、モード界、欧州ラグジュアリーブランドに関する情報に強いのが特徴。

概要

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Magazine for City Boys

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当初は月2回女性誌の「anan別冊・Men's an an POPEYE」として、コラム・マガジンとしてスタートした。漫画の主人公ポパイをキャラクターに、1976年6月に、平凡出版(現・マガジンハウス)より、「Magazine for City Boys」というサブタイトルで創刊[2]された。創刊当時は、これまでの男性ファッション誌にはなかった切り口で、当時の男性誌の世界を一新する、新たな世界観を10代後半から20代前半の若者に植え付けた雑誌として瞬く間に人気を博した。当初は、月刊誌として創刊されたが、すぐに隔週刊となった。

情報発信誌

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1976年 - 1979年

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『気分は○○』、『スグレモノ』、『○○大好き少年!』など、この雑誌から生まれた言葉も数多い。1970年代後半のアメリカ西海岸のスタイルを日本に初めて紹介したことでも知られる。しかし、実際には、先行して西海岸カルチャーを紹介していたのは、植草甚一らがか関わった初期の『宝島』(JICC出版局、現宝島社[3]であった。『POPEYE』が部数を伸ばしたのに対し、『宝島』は伸び悩み、ポップカルチャー誌に路線変更せざるを得なくなった(「宝島 (雑誌)」項目も参照。特に創刊時にはアメリカ・商務省観光局からの支援提携[4]もあったとされる。

1980年 - 1989年

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1980年代に入り、ファッションサブカルチャー・ライフスタイルを紹介する、『平凡パンチ』との差異化のためにそれまで扱わなかったセックス記事を掲載しはじめ、1980年代中盤のDCブランドブームの牽引者となる一方、追随し同じ層をターゲットにして創刊された講談社の『ホットドッグ・プレス』(1979年 - 2004年)、集英社の『メンズノンノ』(1986年 - )とともに、人気男性誌となった。

また、同誌や『モノ・マガジン』を中心とした雑誌を購読する世代の文化を「カタログ文化」と呼び、1980年の田中康夫[5]のデビュー小説『なんとなく、クリスタル』(河出書房新社)と共に、揶揄する論調も存在した。

1990年代以降

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バブル期1990年代の崩壊再編後も、ターゲットの読者層は変わらず、『平凡パンチ』や『ホットドッグ・プレス』休刊後も発行され、2004年から再び月刊誌となる。その後何度かリニューアルを重ねて、現在も20代前半のファッションマガジンとして情報を発信している。

2012年5月号より再度リニューアルされ、改めてキーワード「シティボーイ」を前面に押し出し、コーディネート、インテリア、旅行、カルチャーなどに関する情報を発信している。判型、綴じ方式などを一新したほか、巻末の協力店舗リストがなくなり、カルチャー連載記事が白黒刷りに変更されている。

過去の寄稿者・モデル

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1976年 - 1979年

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1980年 - 1989年

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関連項目

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  • 石川次郎 - 元 POPEYE 編集長。
  • 椎根和 - 創刊時の編集者、回想に『Popeye物語 : 1976~1981』新潮社、2008年。ISBN 978-4-10-306671-2
  • Olive (雑誌) - 女子大生向けの姉妹誌として創刊。
  • BRUTUS - POPEYE を通過した男性向けとして創刊。
  • オイリーボーイ - POPEYE の読者OB層向けとして発行されたムック。
  • ハイスクール!奇面組 - かつて『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載されていた新沢基栄原作の漫画。2000年に同作品のリバイバル版『帰ってきたハイスクール!奇面組』が、本誌増刊号として刊行された。
  • 波の数だけ抱きしめて - 劇中にて主人公グループの運営するミニFM局が POPEYE 誌上に掲載されたことを知るシーンがある。またヒロイン・真理子(中山美穂)がレコードの「頭出し」時に曲の始まり部分をマークするため POPEYE 表紙の端をちぎってターンテーブル上のレコードレーベル部分に置くシーンが存在する。

脚注

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  1. ^ 仲村のん『社長、その服装では説得力ゼロです』新潮新書 2009年9月
  2. ^ 椎根和の回想『popeye物語』より、新潮社
  3. ^ 『宝島 特集・もうブラジャーはいらない』(1975年8月号、JICC出版局 - 現宝島社)や、『宝島 特集・ビューティフルアメリカ』(1976年3月号)等を参照。
  4. ^ 椎根和『popeye物語』より
  5. ^ 常連寄稿者、「なんとなく、クリスタル」も改訂再刊。

外部リンク

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