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D&Bトゥゲザー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『D&Bトゥゲザー』
デラニー&ボニー&フレンズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1969年1971年[1]
ジャンル ロック
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース デラニー・ブラムレット
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 133位(アメリカ[2]
  • デラニー&ボニー&フレンズ アルバム 年表
    モーテル・ショット
    (1971年)
    D&Bトゥゲザー
    (1972年)
    The Best of Delaney & Bonnie
    (1972年)
    テンプレートを表示

    D&Bトゥゲザー』(D & B Together)は、アメリカ合衆国の夫婦デュオ、デラニー&ボニーが「デラニー&ボニー&フレンズ[3]」名義で1972年に発表したスタジオ・アルバムコロムビア・レコード移籍第1弾アルバムで、結果的にデラニー&ボニーにとって最後のスタジオ・アルバムとなった。

    解説

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    デラニー&ボニーは1971年にデイヴ・メイソンの楽曲「オンリー・ユー・ノウ・アンド・アイ・ノウ」[4]をレコーディングして、同年、アトコ・レコードからシングルとしてリリース[1]。同作は全米20位を記録するヒットとなった[2]。しかし、プロデューサーのジェリー・ウェクスラーはデラニー・ブラムレットとボニー・ブラムレットの夫婦仲に問題が生じていると感じて、デラニー&ボニーの権利をコロムビア・レコードに売却した[5]。本作には、前述した「オンリー・ユー・ノウ・アンド・アイ・ノウ」の別ミックスを含む1971年録音の10曲に加えて、1969年にエリック・クラプトンと共にレコーディングされてシングル・ヒットした「カミン・ホーム」と、そのカップリング曲であった「スーパースター」も収録された。

    「ウェイド・イン・ザ・リヴァー・ジョーダン」は、デラニー&ボニーが映画『バニシング・ポイント』(1971年公開)に出演した際に劇中で歌った曲「ユー・ゴット・トゥ・ビリーヴ」の別ヴァージョン[5]。「サウンド・オブ・ザ・シティ」では、ティナ・ターナーが一部のパートでリード・ボーカルを担当している[5]

    本作は1972年にリリースされ、同年には本作からのシングル「ムーヴ・エム・アウト」が全米59位に達した[2]。しかし、この年のうちにデラニーとボニーが離婚してデラニー&ボニーは解散し、2人はそれぞれソロ・アーティストとしてコロムビア・レコードとの契約を継続した。

    CD

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    本作は、1994年1月に日本で世界初CD化がなされており[6]、当時はオリジナルLPと同じ12曲入りだった[7]

    デラニー&ボニーの母国アメリカでは、2003年4月にレガシー・レコーディングスによって初CD化され、その際、デラニー・ブラムレットのソロ・アルバムからの4曲とボニー・ブラムレットのソロ・アルバムからの2曲がボーナス・トラックとして追加された。同年8月には、日本でもレガシー・レコーディングスに準じた形で再発された。

    収録曲

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    1. オンリー・ユー・ノウ・アンド・アイ・ノウ "Only You Know and I Know" (Dave Mason) – 3:26
    2. ウェイド・イン・ザ・リヴァー・ジョーダン "Wade in the River of Jordan" (Traditional) – 2:10
    3. サウンド・オブ・ザ・シティ "Sound of the City" (Delaney Bramlett, Joe Hicks) – 2:39
    4. ウェル・ウェル "Well, Well" (D. Bramlett) – 3:03
    5. アイ・ノウ・ハウ・イット・フィールズ・トゥ・ビー・ロンリー "I Know How It Feels to Be Lonely" (Bonnie Bramlett, Leon Ware) – 3:47
    6. カミン・ホーム "Comin' Home" (B. Bramlett, Eric Clapton) – 3:13
    7. ムーヴ・エム・アウト "Move 'Em Out" (Steve Cropper, Bettye Crutcher) – 2:50
    8. ビッグ・チェンジ・カミン "Big Change Comin'" (D. Bramlett) – 3:22
    9. ア・グッド・シング(アイム・オン・ファイア) "A Good Thing (I'm on Fire)" (D. Bramlett, Gordon DeWitty) – 2:13
    10. スーパースター "Groupie (Superstar)" (B. Bramlett, Leon Russell) – 2:49
    11. アイ・ノウ・サムシング・グッド・アバウト・ユー "I Know Something Good About You" (D. Bramlett, J. Hicks) – 4:11
    12. カントリー・ライフ "Country Life" (D. Bramlett, Bobby Whitlock) – 3:38

    2003年リマスター盤ボーナス・トラック

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    1. オーヴァー・アンド・オーヴァー "Over and Over" (D. Bramlett) – 2:41
    2. アイム・ノット・ユア・ラヴァー、アイム・ユア・ラヴィー "I'm Not Your Lover, Just Your Lovee" (D. Bramlett, Doug Gilmore) – 4:27
    3. グッド・ヴァイブレイションズ "Good Vibrations" (G. DeWitty) – 3:14
    4. アー・ユー・ア・ビートル・オア・ア・ローリング・ストーン "Are You a Beatle or a Rolling Stone" (D. Bramlett, D. Gilmore) – 3:22
    5. (ユー・ドント・ノウ)ハウ・グラッド・アイ・アム "(You Don't Know) How Glad I Am" (Jimmy Williams, Larry Harrison) – 3:59
    6. カリフォルニア・レイン "California Rain" (D. Bramlett, D. Gilmore) – 3:52
    • 13. 14. - デラニー・ブラムレットのアルバム『サム・シングズ・カミング』[8](1972年)収録曲
    • 15. 17. - ボニー・ブラムレットのアルバム『スウィート・ボニー・ブラムレット』[8](1973年)収録曲
    • 16. 18. - デラニー・ブラムレットのアルバム『モービアス・ストリップ』[8](1973年)収録曲


    参加ミュージシャン

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    脚注・出典

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    1. ^ a b c 2003年リマスターCD英文クレジット
    2. ^ a b c Delaney & Bonnie - Awards : AllMusic
    3. ^ 日本盤CDでは単に「デラニー&ボニー」と表記されている
    4. ^ ライブ音源は1970年にライブ・アルバム『オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン』で発表されている
    5. ^ a b c 2003年リマスターCD英文ライナーノーツ(グレッグ・マーティン/訳:永田由美子)
    6. ^ 日本盤再発CD(MHCP 2038)ライナーノーツ(小倉エージ、2003年7月)
    7. ^ ORICON STYLE
    8. ^ a b c 日本では各アルバムとも1994年にCD化されていたが、アメリカでは2003年当時は未CD化であった