2023年大分県知事選挙
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2023年大分県知事選挙(2023ねんおおいたけんちじせんきょ)は、2023年(令和5年)4月の第20回統一地方選挙にて執行された選挙である。
概要
[編集]現職の広瀬勝貞の任期満了(期日:2023年4月27日)に伴い執行。現職の広瀬が不出馬を表明したため新人同士の知事選となった。
選挙日程
[編集]- 告示日 - 2023年3月23日
- 投開票日 - 2023年4月9日
- 同日選挙
立候補者
[編集](立候補届け出順、年齢は投開票日時点)
氏名 | 年齢 | 党派 | 現元新 | 職業・肩書 |
---|---|---|---|---|
安達澄 (あだち きよし) |
53 | 無所属 | 新 | 前参議院議員 |
佐藤樹一郎 (さとう きいちろう) |
64 | 無所属[注 1] | 新 | 前大分市長 元中小企業庁次長 |
立候補を取りやめた人物
[編集]タイムライン
[編集]- 2022年
- 10月4日 - 現職の広瀬勝貞が定例会見で次期知事選に立候補せず任期限りでの退任を表明[6][7]。
- 11月7日 - 参議院議員(大分県選挙区選出)の安達澄が取材に対し知事選への立候補を表明[8]。
- 11月11日 - 大分市長の佐藤樹一郎が記者会見で知事選への立候補を表明[9][10]。
- 2023年
- 2月10日 - 佐藤が大分市長の退職願を提出(辞職は3月2日付)[11]。
- 3月10日 - 安達が参議院議員を辞職[12]。
- 4月2日、読売新聞社は、3月30日から4月1日にかけて実施した電話世論調査に総支局などの取材情報を加味した情勢分析を発表。「佐藤が優位に立っている」と報じた[13]。
- 4月3日 - 朝日新聞社は、4月1日、2日の両日に実施した電話世論調査に取材情報を加味した情勢分析を発表。「佐藤が先行し、安達が激しく追っている」と報じた[14]。
政党・団体の対応
[編集]- 自由民主党・公明党大分県本部は佐藤を推薦した。
- 立憲民主党大分県連はいずれの候補の推薦・支持を見送り自主投票とした[15]。
- 国民民主党大分県連は佐藤から推薦願を受けたが推薦を見送り自主投票とした[16]。
- 日本共産党大分県委員会は候補者擁立を見送り安達を自主的に支援すると表明[17]。
- 社会民主党大分県連合は安達を支援する[18]。
- 連合大分は安達・佐藤の双方から推薦願を受けたがいずれの推薦も見送り自主投票とした[19]。
選挙結果
[編集]投開票の結果、新人の佐藤が初当選を果たした。投票率は前回を上回った。
※当日有権者数:930,813人 最終投票率:51.45%(前回比:4.04pts)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
---|---|---|---|---|---|---|
佐藤樹一郎 | 65 | 無所属 | 新 | 271,400票 | 57.25% | 自由民主党大分県連・公明党大分県本部推薦 |
安達澄 | 53 | 無所属 | 新 | 202,623票 | 42.75% |
市区町村 | 佐藤樹一郎 | 安達澄 | ||
---|---|---|---|---|
得票 | % | 得票 | % | |
合計 | 271,400 | 57.25% | 202,623 | 42.75% |
大分市 | 116,489 | 61.40% | 73,238 | 38.60% |
別府市 | 22,681 | 46.40% | 26,204 | 53.60% |
中津市 | 16,871 | 51.07% | 16,162 | 48.93% |
日田市 | 16,169 | 54.79% | 13,340 | 45.21% |
佐伯市 | 16,208 | 60.92% | 10,399 | 39.08% |
臼杵市 | 9,733 | 58.83% | 6,811 | 41.17% |
津久見市 | 4,246 | 62.64% | 2,532 | 37.36% |
竹田市 | 6,780 | 61.78% | 4,194 | 38.22% |
豊後高田市 | 6,877 | 62.25% | 4,171 | 37.75% |
杵築市 | 7,185 | 52.86% | 6,408 | 47.14% |
宇佐市 | 13,141 | 52.59% | 11,846 | 47.41% |
豊後大野市 | 8,623 | 58.33% | 6,160 | 41.67% |
由布市 | 7,724 | 58.18% | 5,551 | 41.82% |
国東市 | 6,455 | 55.38% | 5,200 | 44.62% |
姫島村 | 994 | 77.96% | 281 | 22.04% |
日出町 | 5,901 | 51.62% | 5,530 | 48.38% |
九重町 | 2,042 | 54.12% | 1,731 | 45.88% |
玖珠町 | 3,281 | 53.38% | 2,865 | 46.62% |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “岩屋氏が大分県知事選に出馬の意向 足立氏も意欲、候補者乱立の様相”. 大分合同新聞. (2022年11月12日)
- ^ “岩屋氏が大分知事選断念を正式表明「国政で使命果たす」”. 産経新聞. (2022年11月30日) 2022年11月30日閲覧。
- ^ “前 参議院議員・足立信也氏 知事選含む統一地方選出馬に向け調整”. テレビ大分. (2022年11月11日). オリジナルの2022年11月24日時点におけるアーカイブ。 2022年12月14日閲覧。
- ^ 石井尚 (2022年12月14日). “大分市長選 元 参議院議員・足立信也氏が出馬へ 15日正式表明”. 毎日新聞 2022年12月14日閲覧。
- ^ “足立氏、大分市長選に 知事選出馬を断念”. 朝日新聞. (2022年12月15日) 2023年3月29日閲覧。
- ^ “広瀬知事、6選不出馬を表明”. 大分合同新聞. (2022年10月4日) 2022年10月4日閲覧。
- ^ “大分県の広瀬勝貞知事、23年春引退へ 6選不出馬を表明”. 日本経済新聞. (2022年10月4日) 2023年3月28日閲覧。
- ^ “安達氏、大分知事選出馬へ 参議院議員「未来切り開く」”. 日本経済新聞. (2022年11月6日) 2022年11月6日閲覧。
- ^ “大分市長が知事選出馬を表明 佐藤氏「県政を推進」”. 神戸新聞. (2022年11月11日) 2022年11月13日閲覧。
- ^ “大分市長が出馬表明 大分知事選”. 時事通信社. (2022年11月11日) 2023年3月29日閲覧。
- ^ 白石昌幸 (2023年2月11日). “知事選出馬予定の佐藤氏、大分市長の退職申出書を議長に提出”. 朝日新聞 2023年3月21日閲覧。
- ^ “安達参院議員の辞職許可 4月23日、衆参5補選へ”. 神戸新聞. (2023年3月10日) 2023年3月10日閲覧。
- ^ “大分県知事選挙・情勢分析 佐藤樹一郎氏がリード”. 読売新聞 (2023年4月2日). 2023年4月3日閲覧。
- ^ “大分知事選 前大分市長先行、前参院議員が激しく追う 朝日調査”. 朝日新聞 (2023年4月3日). 2023年4月3日閲覧。
- ^ 倉富竜太 (2023年3月4日). “大分県知事選は「統一的行動は行わず」 立憲民主党県連”. 朝日新聞 2023年3月24日閲覧。
- ^ “知事選自主投票 国民県連が方針”. 読売新聞. (2023年3月6日) 2023年3月24日閲覧。
- ^ “共産県委が安達氏支援へ 知事選、候補擁立せず”. 読売新聞. (2023年3月15日) 2023年3月21日閲覧。
- ^ 後藤潔貴 (2023年3月9日). “社民県連は安達氏支援 大分知事選”. 西日本新聞 2023年3月24日閲覧。
- ^ “知事選、連合大分が推薦見送り 「どちらかに決定、困難」”. 読売新聞. (2023年2月28日) 2023年3月24日閲覧。