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甘太くん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

甘太くん(かんたくん)は、大分県で生産されるサツマイモブランド全国農業協同組合連合会大分本部(JA全農おおいた)の登録商標[1]。主な産地は大分県中部の豊後大野市臼杵市野津町である[1]

概要

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「べにはるか」という品種のサツマイモを長期間貯蔵して[1]でんぷんに変化させることにより糖度を1.5倍程に上げたもの。以下の条件を満たす必要がある[2]

  • 収穫後40日以上貯蔵する。
  • 糖度検査で一定基準以上(普通カンショの1.5倍以上)を確保する。
  • ウイルスフリーを使う。

ローソンでは、2011年(平成23年)に大分県内、2012年(平成24年)からは九州地区の店舗で甘太くんの焼き芋を販売しており[3]、2012年には発売から約1ヶ月で販売数が10万個を超えている[4]。また、香港東南アジア等に輸出されており、2016年度の輸出額は前年度比36.1%増の1,895万円にのぼっている[5]

沿革

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  • 2008年(平成20年) - 全国農業協同組合連合会大分本部(JA全農おおいた)が「甘太くん」を商標登録[1]
  • 2009年(平成21年)1月 - 「甘太くん」販売開始[6]
  • 2015年(平成7年) - 大分県農業協同組合(JAおおいた)が「甘太くん」の冷やし焼き芋を開発[7]
  • 2016年(平成28年)8月31日 - JAおおいたが「甘太くん部会」を設立[6][8]

脚注

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  1. ^ a b c d 菊地洋行 (2017年12月13日). “大分)甘太くんで農を学ぶ 三重総合高生、臼杵の施設へ”. 朝日新聞. オリジナルの2017年12月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171224125535/https://www.asahi.com/articles/ASKDD4JQSKDDTPJB00X.html 2017年12月21日閲覧。 
  2. ^ 大分県で増える栽培「甘太くん--スイーツばりに甘いサツマイモ 全国農業新聞、2013年3月29日
  3. ^ “「甘太くん」満10歳 糖度よし、初出荷式”. 大分合同新聞. (2017年11月27日). https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/11/24/131347293 2017年12月25日閲覧。 
  4. ^ 九州地区の114店舗で販売中 【九州】大分県産かんしょ「甘太くん」の焼いも10万個突破! 株式会社ローソン、2013年1月8日
  5. ^ “県農林水産物輸出額が最高 16年度、16億5千万円”. 大分合同新聞. (2017年6月3日). https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/06/03/JD0055813352 2017年12月25日閲覧。 
  6. ^ a b 旬情報 甘太くん JAおおいた
  7. ^ JAおおいた、冷やし焼き芋を開発 スイーツ並みの甘さ 日本経済新聞、2015年6月27日
  8. ^ JAおおいた 「甘太くん部会」設立 臼杵と豊後大野の生産部会統合 苗供給と貯蔵整備、産地の拡大目指す/大分 毎日新聞、2016年9月5日

外部リンク

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