コンテンツにスキップ

朴一圭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
朴 一圭
名前
愛称 パギ[1]
カタカナ パク イルギュ
ラテン文字 PARK IlGyu[2]
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1989-12-22) 1989年12月22日(34歳)
出身地 埼玉県
身長 180cm
体重 76kg
選手情報
在籍チーム 日本の旗 横浜F・マリノス
ポジション GK
利き足 右足
ユース
2002-2007 東京朝鮮中高級学校
2008-2011 朝鮮大学校
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2012 藤枝MYFC 16 (0)
2013 FC KOREA 15 (0)
2014-2015 藤枝MYFC 65 (0)
2016-2018 FC琉球 82 (0)
2019-2020 横浜F・マリノス 37 (0)
2020 サガン鳥栖(loan) 10 (0)
2021-2024 サガン鳥栖 144 (0)
2025- 横浜F・マリノス
1. 国内リーグ戦に限る。2024年12月8日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

朴 一圭(ぱく いるぎゅ、1989年12月22日 - )は、埼玉県出身のプロサッカー選手Jリーグ横浜F・マリノス所属。ポジションはゴールキーパー

来歴

[編集]

アマチュア~藤枝MYFC・FC琉球時代

[編集]

1989年、埼玉県に生まれる[2]

2012年、朝鮮大学校からJFL藤枝MYFCに加入。2013年、関東1部FC KOREAに移籍[3]。同年の国体では東京都選抜に選出され、準優勝した[4]。 2014年より再び藤枝に移籍した[5]

2016年よりFC琉球に完全移籍で加入[6]。正GKを務め、2018年のJ3優勝とJ2昇格に貢献した[7]

横浜F・マリノス時代

[編集]

2019年、J1横浜F・マリノスへ完全移籍[8]。前年J3でプレーしていた朴にとっては2カテゴリー昇格であり、29歳で初のトップカテゴリー挑戦となった。シーズン序盤は控えであったが、リーグ第5節サガン鳥栖戦で飯倉大樹からポジションを奪うと、途中離脱はありながらも正GKに定着。第34節FC東京戦では得点機会阻止のファールにより退場処分を受けた。リーグ戦でGKとしてはチーム最多の25試合に出場し優勝に貢献した[9]。シーズン終了後、優秀選手賞に選出された[10]

2020年ではACLに出場することとなったが、外国人枠との兼ね合いで登録外となり、新加入の梶川裕嗣が代わりにゴールを守った[11]。その後新型コロナウイルス感染拡大に伴いACLの日程が再編、11月下旬からの集中開催となり、朴がACLメンバー登録外となった場合は約一ヶ月間実戦から遠ざかることになった。そうした事情を考慮し移籍を決断[12][13]

サガン鳥栖時代

[編集]

2020年10月25日にサガン鳥栖へ期限付き移籍で加入した[14][注釈 1]。リーグ第26節の名古屋グランパス戦から先発起用されるとそのまま最終節まで先発の座を確保した。

2021年、サガン鳥栖に完全移籍[15]。前年から引き続き先発出場を続けると、開幕6試合連続無失点を達成。更に自身プロ初のリーグ戦全試合出場を達成し、リーグ3位の35失点に抑えるなどチームの7位進出に貢献をした[16]。翌2022年も2年連続で全試合フルタイム出場を達成[17]

2022年11月、日本国籍を取得。長くJ1でプレーしたい意向がある中で外国人枠が出場機会や移籍のオファーを奪いかねないことが国籍変更を決断するきっかけと語っている。また、国を背負って戦うことは誰もができることではなく、その誇りやプレッシャーを感じてみたいとして日本代表入りを目指す意向も示した[18][19]

2023年シーズンからJリーグが選手の背番号を「99」まで着用可能としたことを受けて、背番号を「40」からサガン鳥栖の永久欠番に制定されている「17」を逆にした「71」に変更した[20][21]

横浜F・マリノス時代(第二期)

[編集]

2024年12月13日、横浜F・マリノスへ完全移籍することが発表された[22]。4年ぶりの復帰となる。

所属クラブ

[編集]

個人成績

[編集]
国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2012 藤枝 16 JFL 16 0 - - 16 0
2013 KOREA 関東1部 15 0 - - 15 0
2014 藤枝 26 J3 32 0 - 2 0 34 0
2015 1 33 0 - 3 0 36 0
2016 琉球 26 0 - 2 0 28 0
2017 27 0 - 0 0 27 0
2018 29 0 - 1 0 30 0
2019 横浜FM J1 25 0 3 0 2 0 30 0
2020 12 0 1 0 - 13 0
鳥栖 40 10 0 - - 10 0
2021 38 0 0 0 3 0 41 0
2022 34 0 2 0 2 0 38 0
2023 71 34 0 1 0 1 0 36 0
2024 38 0 1 0 0 0 39 0
2025 横浜FM
通算 日本 J1 191 0 8 0 8 0 207 0
日本 J3 147 0 - 8 0 155 0
日本 JFL 16 0 - - 16 0
日本 関東1部 15 0 - - 15 0
総通算 369 0 8 0 16 0 393 0

その他の公式戦

タイトル

[編集]

クラブ

[編集]
FC KOREA
藤枝MYFC
FC琉球
  • J3リーグ2018年)
  • タイムス杯争奪沖縄県サッカー選手権大会:3回(2016年、2017年、2018年)
横浜F・マリノス

個人

[編集]
  • Jリーグ・優秀選手賞(2019年)

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ なお、10月23日には、鳥栖GK高丘陽平の横浜FMへの完全移籍が発表されており、実質トレードの形となった[12]

出典

[編集]
  1. ^ FC琉球公式サイト | FC Ryukyu Official Website”. fcryukyu.com. 2018年12月18日閲覧。
  2. ^ a b 【公式】朴 一圭”. J.LEAGUE.jp. 日本プロサッカーリーグ. 2023年2月17日閲覧。
  3. ^ 朴 一圭選手 FC KOREA(関東1部)へ移籍決定のお知らせ』(プレスリリース)藤枝MYFC、2013年1月29日http://myfc.co.jp/news/20130129/2288/ 
  4. ^ “〈国体・サッカー〉FCコリアの4選手が東京都の準優勝に貢献 経験活かしJFL昇格を”. 朝鮮新報. (2013年10月4日). http://chosonsinbo.com/jp/2013/10/1004yd/ 2014年9月21日閲覧。 
  5. ^ 朴一圭選手 移籍のお知らせ』(プレスリリース)FC KOREA、2014年3月3日。オリジナルの2016年5月3日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20160503124552/http://fckorea.org/?p=3270 
  6. ^ a b c d e f 朴一圭選手 藤枝MYFCから移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)FC琉球、2016年1月5日http://fcryukyu.com/news/22652016年1月12日閲覧 
  7. ^ 沖縄の皆さまに、感謝と愛と情熱をこめてご報告差し上げます。 | FC琉球公式サイト | FC Ryukyu Official Website”. fcryukyu.com. 2018年12月18日閲覧。
  8. ^ パク イルギュ 選手 移籍加入のお知らせ”. 横浜F・マリノス 公式サイト. 2018年12月18日閲覧。
  9. ^ 「最後に迷惑をかけた」優勝決定戦で一発退場の横浜FM朴一圭、J3→J1の“個人連覇”達成”. ゲキサカ. 講談社 (2019年12月7日). 2019年12月11日閲覧。
  10. ^ 2019Jリーグ優秀選手賞 受賞選手が決定【Jリーグアウォーズ】”. 日本プロサッカーリーグ (2019年12月7日). 2019年12月9日閲覧。
  11. ^ 【横浜FM】ACLで2試合連続スタメンの梶川「パギくんから頼むぞと」”. サッカーマガジンWeb. ベースボール・マガジン社 (2020年2月20日). 2020年10月26日閲覧。
  12. ^ a b なぜ…異例の“GKトレード” 鳥栖、横浜の朴一圭を獲得”. スポニチアネックス. スポーツニッポン新聞社 (2020年10月25日). 2020年10月26日閲覧。
  13. ^ 朴一圭インスタグラムの10月25日の投稿より”. Instagram (2020年10月25日). 2020年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月26日閲覧。
  14. ^ 朴 一圭選手 横浜F・マリノスから期限付き移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)サガン鳥栖、2020年10月25日https://www.sagan-tosu.net/news/p/4936/2020年10月25日閲覧 
  15. ^ 朴 一圭選手 完全移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)サガン鳥栖、2020年12月29日https://www.sagan-tosu.net/news/p/5140/2021年3月1日閲覧 
  16. ^ 鳥栖、守護神の朴一圭と契約更新! 2021年はJ1全試合に出場「すべては鳥栖の為に」”. サッカーキング. フロムワン (2022年1月7日). 2022年8月7日閲覧。
  17. ^ 【Jトピ~データで読み解く】鳥栖・朴一圭と横浜・高丘が全試合フル出場 フィールド選手は今季も不在”. スポーツニッポン (2022年11月9日). 2023年1月13日閲覧。
  18. ^ 鳥栖GK朴一圭、日本国籍を取得…26年W杯代表入りは「国籍を取ったのだから狙っていくものだと思う」”. スポーツ報知 (2022年11月15日). 2023年7月9日閲覧。
  19. ^ 金明昱 (2023年2月28日). “「国籍変更に後ろめたさはあった」サガン鳥栖GK朴一圭が日本国籍を取得した“本当の理由””. ヤフー個人. 2023年7月9日閲覧。
  20. ^ 鳥栖が新体制を発表! 守護神の朴一圭は背番号「71」に変更”. サッカーキング. フロムワン (2023年1月11日). 2023年1月13日閲覧。
  21. ^ 中村健人 (2023年2月17日). “<サガン鳥栖>守護神・朴一圭、今季から「71」 鳥栖の誇りを胸にピッチへ 2月18日、ホームで湘南と開幕戦”. 佐賀新聞. 2023年7月9日閲覧。
  22. ^ 朴 一圭選手 完全移籍加入のお知らせ | ニュース”. 横浜F・マリノス 公式サイト. 2024年12月13日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]