小野リサ
小野リサ | |
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小野リサ in 2005 | |
基本情報 | |
出生名 | 小野 里沙 |
生誕 |
1962年7月29日(62歳) ブラジル サンパウロ |
ジャンル | ボサノヴァ |
職業 | 歌手 |
担当楽器 | ボーカル、ギター |
活動期間 | 1989年 - |
レーベル |
ミディ(1989年 - 1990年) BMG JAPAN(1991年 - 1996年) 東芝EMI(1997年- 2006年) Dois Irmaos(2007年 - 2010年) ドリーミュージック(2011年 - ) |
事務所 | MSエンタテインメント |
公式サイト | 小野リサ Official site-onolisa.com |
小野リサ(おの りさ、Lisa Ono、1962年7月29日 - )は、ブラジル生まれの日本人ボサノヴァ歌手。本名は小野里沙。MSエンタテインメント所属。
略歴
ブラジル音楽が好きな父がライブハウスを経営しようと1958年に渡伯。サンパウロで「クラブ一番」という店を営んでいた両親の下、ブラジルで生まれる。日系ブラジル人の幼稚園に通い、日本とブラジルの音楽両方に囲まれて育つ[1]。その後10歳の時に日本に帰って来た。
日本に帰って来てから、父が四谷に「サッシペレレ」というブラジル料理とライブ演奏の店を開いた[2]。中村八大など有名な音楽家や、ブラジル領事館や大使館の人々も訪れるなど、ブラジル文化の発信地となっていた。15歳からギターを弾きながら歌い始め、1987年ごろに曲を作り始めた[3]。
1988年、大貫妙子のプリッシマに参加後、1989年にアルバム『カトピリ』でデビュー。
1991年、アルバム『ナナン』で日本ゴールドディスク大賞のジャズ部門を受賞。翌年、アルバム『ミニーナ』も同大賞を受賞。1995年、ジョアン・ドナートと共に制作されたアルバム『サウダージ』をリリース。同年6月、ジョアン・ドナートと共に全国ツアーを行った。
1998年、アントニオ・カルロス・ジョビンの息子・パウロ・ジョビンと孫・ダニエル・ジョビンと作ったボサノヴァ誕生40周年を記念したアルバム『Bossa Carioca』をリリース。1999年、オスカー・カストロ・ネヴィスを迎えて、アルバム『DREAM』をリリース。
2006年にはフジロック・フェスティバル、2007年にはMIDEM(国際音楽産業見本市)にも出演した。
時期は不明だが、ブラジル人ピアニストのエリオ・セルソ(Hélio Celso)と結婚し、後に離婚。2002年、6歳年下のパーカッショニストの石川智と再婚。2002年に長男、 2004年に二男が誕生している。
2007年9月18日付で、公式サイトにて第3子の懐妊と安定期に入る同年11月初旬までのステージ活動及び音楽活動の中止・延期を発表し、2008年4月に無事出産。その後、石川とは2011年に離婚した。
2013年、ブラジル音楽への献身と日本でのボサノヴァ普及の功績に対し、ブラジル政府からリオブランコ国家勲章の叙勲を受けた[4][5][6]。
ディスコグラフィ
アルバム
- 1989.10.21 - CATUPIRY / カトピリ (MIDI)
- 1990.04.21 - NaNã / ナナン
- 1991.07.21 - menina / ミニーナ (BMGビクターに移籍)
- 1992.06.21 - SERENATA CARIOCA / セレナータ・カリオカ
- 1993.01.21 - Namorada / ナモラーダ (ミニ・アルバム)
- 1994.06.22 - Esperanca / エスペランサ
- 1995.04.21 - Minha Saudade / サウダージ
- 1996.11.21 - RIO BOSSA / リオ・ボッサ
- 1997.11.19 - ESSENCIA / エッセンシア (東芝EMIに移籍)
- 1998.07.16 - BOSSA CARIOCA / ボッサ・カリオカ
- 1999.06.23 - DREAM / ドリーム
- 2000.07.05 - pretty world / プリティ・ワールド
- 2000.11.16 - Boas Festas / ボアス・フェスタス(クリスマスアルバム)
- 2001.07.11 - Bossa Hula Nova / ボッサ・フラ・ノヴァ
- 2002.07.10 - Questa Bossa Mia... / クエスタ・ボッサ・ミーア (コピーコントロールCD)
- 2003.07.16 - DANS MON ILE / ダン・モニール (コピーコントロールCD)
- 2004.06.23 - NAIMA~meu anjo~ / ナイマ~メウ・アンジョ~
- 2004.11.17 - Boas Festas2~Feliz Natal~ / ボアス・フェスタス~フェリース・ナタウ~(クリスマスアルバム第二弾)
- 2005.06.29 - Romance Latino vol.1 / ロマンセ・ラティーノ vol.1
- 2005.07.27 - Romance Latino vol.2 / ロマンセ・ラティーノ vol.2
- 2005.08.24 - Romance Latino vol.3 / ロマンセ・ラティーノ vol.3
- 2006.07.12 - Jambalaya - Bossa Americana- / ジャンバラヤ ~ボッサ・アメリカーナ~
- 2007.07.11 - Soul & Bossa / ソウル&ボッサ (エイベックスに移籍)
- 2007.11.21 - Music Of Antonio Carlos Jobim: Ipanema
- 2009.03.04 - Cheek To Cheek -Jazz Standards from RIO-
- 2009.03.04 - Look To The Rainbow -Jazz Standards from L.A.-
- 2010.02.24 - ASIA
- 2011.10.26 - Japão (ドリーミュージックに移籍)
- 2013.06.19 - Japão2(ジャポン ドイス)
- 2014.05.21 - Brasil
- 2014.09.14 - Japao 3
- 2015.07.01 - My Favorite Songs
- 2016.04.27 - Dancing Bossa
なおコピーコントロールCDで発売された2作品は2008年5月に通常のCD-DAで再発売。
ベスト・アルバム
- 1991.11.21 - O Melhor De Lisa / オ・メリョール・ジ・リサ (MIDI時代のベスト)
- 1997.06.28 - AMIGOS / アミーゴス
- 1998.06.24 - Selecao / セレソン (BMG時代のベスト)
- 2000.02.23 - Colecao~the collection / コレソン~ザ・コレクション
- 2002.03.06 - Ono Lisa Best 1997-2001 (EMI時代前半のベスト)
- 2005.12.07 - Romance Latino Selection / ロマンセ・ラティーノ・セレクション
- 2008.05.21 - Ono Lisa Best 2002-2006 (EMI時代後半のベスト)
- 2008.05.21 - Ono Lisa Best 1989-1996 (MIDI・BMG時代の再編集ベスト)
- 2010.04.07 - おとなツインベスト (EMI時代の二枚組ベスト)
- 2010.07.07 - COMPLETE BEST (二枚組)
- 2012.07.04 - Laguna Azul summer time collection / ラグーナ・アズール (本人監修夏のためのセレクト二枚組)
- 2014.04.23 - LISA CAFE~Tempo Feliz~
Ono Lisa Best3作品はジャケットが色違いで、関連性のある作品となっている。
シングル
- 1989.02.21 - YOU'RE SO UNIQUE
- 1989.10.21 - 星の散歩(PASSEIO NAS ESTRELAS)
- 1990.04.10 - モルセガ~南からの贈り物(MORCEGA)
- 1991.07.21 - CLEA
- 1992.04.21 - FLOR DO CAMPO
- 1994.06.22 - SAMBA DE ENREDO
- 1997.11.07 - シ・ア・ワ・セ
- 1998.07.08 - 私はカリオカ
- 2006.06.14 - Take Me Home Country Roads
ビデオ作品
- 1992.04.08 - ミニーナ コンサート
- 1992.00.00 - Peace Bossa (映像監督・中野裕之、DVD化の際「サンバの物語」ビデオ・クリップ追加収録)
- 2003.09.03 - Video Clips 1998-2003
- 2006.10.10 - 2007 Sunset Bossa: Tribute To Antonio Carlos Jobim
タイアップ
- 「PLAISIR D’AMOUR」 - 映画『王妃の館』エンディングテーマ[7]
参加作品
- 1988 - PURISSIMA(大貫妙子)
- 2001.11.14 - Sweet,bitter sweet~YUMING BALLAD BEST
- DISC2-16.あの日にかえりたい (アコースティックギター演奏&バックコーラスを担当)
- 2002.12.12 - Queen's Fellows:yuming 30th anniversary cover album (松任谷由実 トリビュートアルバム)
- 07.あの日にかえりたい(本人曰く「日本語の歌詞は難しい」)
- 2004.11.10 - YOSUI TRIBUTE (井上陽水 トリビュートアルバム)
- 05.いっそセレナーデ
- 2015.09.30 - 男と女5(稲垣潤一デュエットカバーアルバム)
- 06.ひこうき雲
小野リサへのトリビュートアルバム
- 2004.05.26 - Amigos Cantam LISA (コピーコントロールCD)
なおコピーコントロールCDで発売されたものの、2008年5月に通常のCDDAで再発売。
関連書籍
- 大島守著「ボサ・ノヴァが流れる午後~小野リサの副読本(マニュアルブック)~」(中央アート出版社)
- 小野リサ「フェリシダージ」(情報センター出版局)
出演
テレビ
- ときめき夢サウンド(NHK総合)
- 青春のポップス(NHK総合)
- 音遊人 (2006年7月8日・2005年12月17日、テレビ東京)
- J-MELO Vol.10(2009年8月9日、NHK総合)
- SONGS 第14回 (2007年8月1日、NHK総合)[8]、他歌手の回でもナレーションを複数回担当
- バナナ♪ゼロミュージック (NHK総合) - ご当地ソングクイズ出題者(不定期出演)
- 旅のチカラ「二つの祖国を結ぶ魂の歌 小野リサ ポルトガル」(2012年2月28日、NHK BSプレミアム)
- 井上陽水 空想ハイウェイ -ActⅢ マスカレードでトリビュートな夜 -(2012年6月13日、NHK BSプレミアム)
- グレーテルのかまど「小野リサのブラジル菓子・ブリガデイロ」(2014年5月30日、NHK教育)
- 大越健介 激動の世界をゆく「リオ五輪間近!ブラジルの光と影」(2016年1月31日、NHK総合)
- 花は咲くポルトガル語版 (2021年NHKワールド)[9]
ラジオ
- SAUDE! SAUDADE...(J-WAVE、2001年10月 - 2010年3月、毎月最終週ナビゲーター。滝川クリステル産休中の代理として2020年1月5日 - 3月29日)
CM
- アサヒビール「アサヒ ザ・マスター」(2009年 - )
出典
- ^ “日本人初の本格的ボサノバ歌手が誕生するまで 小野リサ(前編)”. 朝日新聞デジタル&w(アンド・ダブリュー). 2021年4月4日閲覧。
- ^ ブラジル移住100周年 小野リサさんインタビュー、時事ドットコム。
- ^ ハーモニーインタビュー 小野リサ、ewoman。
- ^ “Lisa Ono recebe Ordem do Rio Branco pela promocão da música brasileira no Japão” (ポルトガル語). International Press (2013年8月22日). 2013年12月11日閲覧。
- ^ “小野リサ、ブラジル最高勲章「リオ ブランコ国家勲章」受章。「日本とブラジルがひとつになれるよう、務めていきたい」”. BARKS (2013年8月20日). 2013年12月11日閲覧。
- ^ “小野リサがブラジル最高勲章の一つ「リオ ブランコ国家勲章」受章、ブラジル大使館での叙勲セレモニーで歌唱”. Musician-NET (2013年8月21日). 2014年4月27日閲覧。
- ^ “小野リサ、水谷豊とタッグ!”. シネマトゥデイ. (2014年11月21日) 2014年11月21日閲覧。
- ^ “これまでの放送 第14回”. NHK. 2016年1月1日17:15閲覧。
- ^ https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/pt/ondemand/video/9999912/