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井上敏樹 (競馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
井上敏樹
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 埼玉県秩父市
生年月日 (1994-12-05) 1994年12月5日(30歳)
身長 159.6cm
体重 48.0kg
血液型 O型
騎手情報
所属団体 日本中央競馬会(JRA)
初免許年 2015年
免許区分 平地・障害
経歴
所属 美浦本間忍(2015.3.1 - 2017.6.1)→
美浦・フリー(2017.6.2 - 2021.9.22)[1]
美浦・和田勇介(2021.9.23 - 2024.3.26)→
栗東・フリー(2024.3.27 - )
テンプレートを表示

井上 敏樹(いのうえ としき、1994年12月5日 - )は、日本騎手栗東トレーニングセンター厩舎[2]所属。埼玉県[3]秩父市[4]出身。血液型はO型。2014年にデビュー。

来歴

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中学2年生で乗馬を始め、騎手を志すようになった[5]

競馬学校出の同期の新人騎手よりも1歳年上である。その理由は、一般的には中学卒業後に競馬学校へ入るのだが、競馬学校への願書の提出期限に間に合わず、入学が1年ずれ込んだことによる。1年間高校に通ったのち、改めて競馬学校へ入学、2014年に騎手免許を取得して、中央競馬の騎手としてデビューした[6]。同期には松若風馬らがいる。目標の騎手は武豊[7]

競馬最強の法則』のライターである樋野竜司によれば「穴党注目の存在」としていた。井上は2015年5月頭の時点で、まだ通算14勝しかあげていないが、そのうち3勝は単勝100倍超の「大穴」馬によるものだからである[8]

2015年のスイートピーステークスで単勝164倍の人気薄トーセンナチュラルに騎乗して2着に入り、同馬はオークスの優先出走権を獲得した。しかし井上は当時GI競走騎乗の条件となる「通算31勝」に満たなかったため、同馬がオークスに出走するとしても、騎乗することはできなかった[8]

2019年以降、年間騎乗回数が100回を下回っており通算勝利数も2019年3勝、2020年1勝という状況が続いている。2023年2月から障害競走への騎乗も開始している。

2024年3月27日より、栗東トレーニングセンター所属のフリー騎手として移籍する事となった[9][10]

同年4月21日、福島競馬第4競走・障害未勝利戦(14頭立て)で、単勝13番人気のパワータイショウに騎乗し、障害戦騎乗開始・栗東移籍後初勝利。2020年5月17日の東京競馬第3競走・3歳未勝利戦(平地競走)以来約4年ぶりの勝利となった[11]

騎乗成績

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日付 競馬場・開催・レース 競走名 馬名 頭数 人気 着順
平地 初騎乗 2014年3月1日 2回中山1日1R 3歳未勝利 ダイメイリシャール 16頭 7 7着
初勝利 2014年4月13日 3回中山6日8R 4歳上500万下 バンクシー 11頭 4 1着
重賞初騎乗 2015年7月19日 2回函館4日11R 函館記念 サイモントルナーレ 16頭 16 13着
障害 初騎乗 2023年2月11日 2回小倉1日4R 障害4歳上未勝利 クリノサンシャイン 12頭 12 9着
初勝利 2024年4月21日 1回福島6日4R 障害4歳上未勝利 パワータイショウ 14頭 13 1着
重賞初騎乗 2024年6月22日 3回東京7日8R 東京JS ホッコーメヴィウス 14頭 4 中止
年度 平地競走 障害競走
1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率 複勝率 1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率 複勝率
2014年 7 7 9 345 .020 .041 .067 -
2015年 23 20 35 609 .038 .071 .128 -
2016年 14 14 19 501 .028 .056 .094 -
2017年 13 11 21 412 .032 .058 .109 -
2018年 5 4 7 195 .026 .046 .082 -
2019年 3 0 4 75 .040 .040 .093 -
2020年 1 1 2 65 .015 .031 .062 -
2021年 0 0 0 21 .000 .000 .000 -
2022年 0 0 0 23 .000 .000 .000 -
2023年 0 0 0 17 .000 .000 .000 0 0 1 24 .000 .000 .041
中央 66 57 97 2263 .029 .054 .097 0 0 1 24 .000 .000 .041
地方 0 0 0 5 .000 .000 .000 -

エピソード

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デビュー10年目となる2023年2月から障害競走に騎乗しているが、挑戦へ向けてアドバイスを受けたのは1年先輩の伴啓太であった。休みとなる月曜日にはオジュウチョウサンも調教していた北総乗馬クラブ(千葉県香取市)に通い、障害騎手の先輩である草野太郎上野翔らと障害の初期馴致を勉強している。また、翌2024年3月に栗東に移籍した契機は、障害専門騎手として活躍していた小牧加矢太の存在があり、後輩である小牧から障害馬の育成などアドバイスを受けている[13]

脚注

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  1. ^ 井上敏樹騎手、フリーに”. netkeiba.com. 2022年8月13日閲覧。
  2. ^ 井上 敏樹騎手が所属変更”. JRA. 2021年9月22日閲覧。
  3. ^ 日本中央競馬会公式HP JRAニュース 2014年2月6日付 2014年度 調教師・騎手免許試験合格者2015年5月14日閲覧。 (PDF) および平成26年度 新規騎手 井上敏樹2015年5月14日閲覧。 (PDF)
  4. ^ 本人のTwitterのプロフィールによる。
  5. ^ 『優駿』2014年6月号、144頁。 
  6. ^ 東京スポーツ 東スポWeb 2014年7月19日付 <新人騎手>井上敏樹この夏の経験で“末脚爆発”2015年5月14日閲覧。
  7. ^ 「1頭1頭を大事に乗っていきたい」柴田未崎騎手ら新規騎手共同記者会見”. netkeiba.com. 2021年9月4日閲覧。
  8. ^ a b 競馬JAPAN 2015年05月08日付 井上敏樹騎手】オークス乗れない!?2015年5月14日閲覧。
  9. ^ 井上 敏樹騎手が所属変更 - JRAニュース(日本中央競馬会)2024年3月20日
  10. ^ 井上敏樹騎手、3月27日から栗東に所属変更 - 競馬実況web(ラジオNIKKEI)2024年3月20日
  11. ^ 【福島4R・障害未勝利】井上敏樹騎手が障害初勝利「勝てない間は苦しかった」 - UMATOKU(報知新聞社)2024年4月21日
  12. ^ JRA騎手名鑑/井上敏樹
  13. ^ 29歳、井上敏樹騎手が覚悟の栗東移籍 「丸刈りにして気合入れました!」 - スポーツ報知 2024年4月16日