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ラストスタンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラストスタンド
The Last Stand
監督 キム・ジウン
脚本 アンドリュー・クノアー
製作 ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
製作総指揮 ガイ・リーデル
マイケル・パセオネック
マイキー・リー
エドワード・フィー
出演者 アーノルド・シュワルツェネッガー
ロドリゴ・サントロ
フォレスト・ウィテカー
ピーター・ストーメア
エドゥアルド・ノリエガ
ザック・ギルフォード
ジェイミー・アレクサンダー
音楽 モグ
撮影 キム・ジヨン
編集 スティーヴン・ケンパー
製作会社 ライオンズゲート
ディ・ボナヴェンチュラ・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 ライオンズゲート
日本の旗 松竹/ポニーキャニオン
公開 アメリカ合衆国の旗 2013年1月18日
日本の旗 2013年4月27日
上映時間 107分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $30,000,000[1]
興行収入 $48,050,299[2]
3億4200万円[3] 日本の旗
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ラストスタンド』(原題: The Last Stand)は、キム・ジウン監督による2013年アメリカ合衆国アクション映画。『ターミネーター3』以来十年ぶりとなるアーノルド・シュワルツェネッガーの主演作品であり、韓国映画を今まで担当してきたキム・ジウンにとっては初めてのアメリカ映画でもある[4]

ストーリー

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かつてロサンゼルス市警察の敏腕な麻薬捜査官であったレイ・オーウェンズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、危険な任務で多くの同僚を失った心痛から第一線を退き、アリゾナ州メキシコの国境付近の田舎町・ソマートンで保安官として静かに歳を重ねていた。

ソーントンの住人の大半がフットボールチームの応援で町を離れた週末に、レイの元にFBIから緊急の電話が入る。死刑判決を受けて移送中の麻薬王コルテス(エドゥアルド・ノリエガ)が手下の手を借りて脱走し、時速400キロを出せるシボレー・コルベットZR1の改造モデル車でソーントンへ向かっているというのだ。

ソマートンには国境の渓谷を越える橋は無かったが、コルテスは豊富な財力に物を言わせて、手下たちに軍用の仮設橋を掛けさせていた.。邪魔な老農場主を容赦なく殺し、捜査に向かった若い副保安官も射殺して、町を火の海にしようと襲撃して来る手下たち。

FBIなどの応援も間に合わないという状況下、「最後の砦(ラストスタンド)」となったレイの味方は、2人の副保安官と一般市民の武器マニア、それに酒で身を持ち崩した元軍人の4人だけだった。武器マニアが集めた新旧の銃器を手に、最新鋭の兵器で武装した敵に立ち向かうレイたち。

手下の殲滅(せんめつ)には成功したが、コルベットZR1で到着したコルテスは町を抜け、仮設橋へ向かってしまった。車でコルテスを追い、走り難いトウモロコシ畑に追い込むレイ。最後は橋上での肉弾戦によって、レイはコルテスを逮捕し、FBIに引き渡した。

キャスト

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レイ・オーウェンズ保安官
演 - アーノルド・シュワルツェネッガー[5]、日本語吹替 - 玄田哲章
保安官。移民。元ロサンゼルス市警察の麻薬捜査課精鋭部隊に所属していたが、ある事件を解決する際に仲間7人を失って自らも負傷し、叙勲されるも退職してソマートンの保安官に転ずる。勤勉な性格で街の多くの住民から頼りにされている。太り始めた体型と年齢が気になっているようだが、体力や銃器の扱いは多少の自信あり。愛車はシボレー・シルバラードのパトカー。
ジョン・バニスター捜査官
演 - フォレスト・ウィテカー、日本語吹替 - 立木文彦
FBI捜査官。コルテスを護送する任務のリーダー。当初はレイを田舎町の保安官として見くびっていたが、彼の正確な情勢判断や行動力を知って考えを改める。
ルイス・ディンカム
演 - ジョニー・ノックスビル、日本語吹替 - 西凜太朗
本作のコミックリリーフ。武器マニアで、街の工場に「武器博物館」と称して数多くの武器を保管しており、中には違法所持の疑いがあるものも含まれる。お気に入りの所持品には一つ一つ名前を付けている。現代の銃火器のほか、両大戦時の全自動火器や機関砲、中世の騎士の剣や盾、日本の兜といった変わった武器もある。コルテス一味に対抗するため、オーウェンズから求められて武器・弾薬を提供し、臨時の副保安官に任命される。
フランク・マルチネス
演 - ロドリゴ・サントロ、日本語吹替 - 咲野俊介
かつては文武両道で陸上競技のホープだったが、堕落して泥酔し、保安官に暴行危害を加えた罪で投獄される。サラの元恋人で、彼女のことを今でも愛している。ジェリーとは親友。ジェリーの死後、そのバッジを引き継ぎ、副保安官としてコルテス一味の侵入を食い止める。
サラ・トーランス副保安官
演 - ジェイミー・アレクサンダー、日本語吹替 - 林真里花
保安官事務所の唯一の女性。真面目な性格でフランクの恋人だったが、愛想を尽かして別れた。コルテス一味との戦闘では屋上からの監視と狙撃を担当。
マイク・“フィギー”・フィゲロラ副保安官
演 - ルイス・ガスマン、日本語吹替 - 宝亀克寿
肥満体で中年の副保安官。テンガロンハットをかぶっている。事なかれ主義者だが正義感は強い。当初はコルテス一味との対決を、多勢に無勢として避けようと主張していた。
ガブリエル・コルテス
演 - エドゥアルド・ノリエガ、日本語吹替 - 桐本琢也
本作の悪役。ラスベガスの麻薬王であり、メキシコ移民。巨大麻薬組織の3代目首領であり、軍隊並みに武装した手下たちを操る。匿名で公式レースに参加するほど運転技術が高い。黒のシボレー・コルベットZR1を操り、卓越した運転技術で検問の警官隊やSWAT部隊を翻弄し、一路メキシコを目指す。
トーマス・ブレル
演 - ピーター・ストーメア、日本語吹替 - 大塚芳忠
コルテスの右腕。西部開拓時代の拳銃コルトM1848 ドラグーンを所持している。先行してソマートンに到着し、コルテスの逃亡の便宜を図るため、国境の渓谷に工作する。口調は穏やかな皮肉屋だが、その実は警官殺しすらなんとも思わない怜悧酷薄な男。
ジェリー・ベイリー副保安官
演 - ザック・ギルフォード、日本語吹替 - 浪川大輔
若き副保安官。間の抜けた所もあるが、若さ故に大きな仕事をしたい願望が強い。平和な田舎街に辟易していて、レイにロサンゼルス市警への転勤を頼み込む。フランクの親友。
エレン・リチャーズ捜査官
演 - ジェネシス・ロドリゲス、日本語吹替 - 東條加那子
女性FBI捜査官。コルテスの逃亡時に居合わせ、相棒が射殺された後人質にされる。
クリスティ
演 - クリスティアーナ・ルーカス、日本語吹替 - 安武みゆき
街のダイナーで働くウェイトレス。
フィル・ヘイズ捜査官
演 - ダニエル・ヘニー、日本語吹替 - 河本邦弘
アジア系のFBI捜査官。冷静沈着。ソマートンがコルテスの逃走経路となる可能性を指摘する。
アーロン・ミッチェル捜査官
演 - ジョン・パトリック・アメドリ英語版、日本語吹替 - 長谷川俊介
FBI捜査官。車オタク。空気を読まない発言でバニスター捜査主任をイラつかせる。
パーソンズ
演 - ハリー・ディーン・スタントン
街の牧場主の老人。頑固な性格で、電話すら持っていない。毎朝決まった時間にダイナーに牛乳を届けている。コルテスの組織に協力を拒んで射殺され、牛乳が配達されなかったことを不審に思ったクリスティの通報で、自宅で死体が発見される。
町長
演 - ティトス・メンチャカ、日本語吹替 - 西村太裕
ソマートンの町長。オーウェンズからは間抜け呼ばわりされている。地元の学生スポーツチームを引率して町を留守にする。愛車はシボレー・カマロ ZL1。路上駐車を咎められ、「邪魔だったら移動してくれ」とオーウェンズにキーを預ける。
アーヴ
日本語吹替 - 町田政則
サラザー夫人
日本語吹替 - 宮沢きよこ
テヴァース
日本語吹替 - 平野夏那子
ポニーテイル
日本語吹替 - 新田英人
フェイスバーン
日本語吹替 - 櫻井トオル
コーマン
日本語吹替 - あべそういち
エルキンス
日本語吹替 - 氷田昌康
ボヨ
日本語吹替 - 増元拓也

製作

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撮影はニューメキシコ州ネバダ州で行われた。

評価

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レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは169件のレビューで支持率は61%、平均点は5.80/10となった[6]Metacriticでは33件のレビューを基に加重平均値が54/100となった[7]

参考文献

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  1. ^ Allen, Nick (July 12, 2011). “Arnold Schwarzenegger returns to Hollywood with low-budget role 'to test the waters'”. London: Telegraph.co.uk. http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/northamerica/usa/8633071/Arnold-Schwarzenegger-returns-to-Hollywood-with-low-budget-role-to-test-the-waters.html October 22, 2011閲覧。 
  2. ^ The Last Stand”. The-Numbers. 2013年11月15日閲覧。
  3. ^ キネマ旬報」2014年2月下旬決算特別号 207頁
  4. ^ ハリウッド映画「ラストスタンド」キム・ジウン監督“韓国式はハリウッドでも通用した” - ライブドアニュース
  5. ^ The Last Stand, Starring Arnold Schwarzenegger, Starts Filming”. ComingSoon.net. CraveOnline (October 17, 2011). October 19, 2011閲覧。
  6. ^ "The Last Stand". Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2022年11月18日閲覧
  7. ^ "The Last Stand" (英語). Metacritic. Red Ventures. 2022年11月18日閲覧。

外部リンク

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