オレーナ・ゼレンシカ
オレーナ・ゼレンシカ Olena Zelenska | |
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Олена Зеленська | |
オレーナ・ゼレンシカ(2022年撮影) | |
ウクライナ大統領夫人 | |
就任 2019年5月20日[1] | |
大統領 | ウォロディミル・ゼレンスキー |
前任者 | マリーナ・ポロシェンコ |
個人情報 | |
生誕 | Кияшко Ольга Віталіївна 1978年2月6日(46歳) ソビエト連邦 ウクライナ・ソビエト社会主義共和国 ドニプロペトロウシク州クリヴィー・リフ(現・ ウクライナ) |
国籍 | ウクライナ |
配偶者 | ウォロディミル・ゼレンスキー(2003年- |
子供 | 2人 |
親族 | オレクサンドル・ゼレンスキー (義父) |
出身校 | クリヴィーリフ国立大学 |
職業 | 脚本家、著作家 |
オレーナ・ゼレンシカ(ウクライナ語: Олена Володимирівна Зеленська, 英語: Olena Volodymyrivna Zelenska ; 1978年2月6日 - )は、ウクライナの脚本家、著作家であり、ウォロディミル・ゼレンスキーの妻。2019年5月20日よりウクライナ大統領夫人(ウクライナのファーストレディ)[2]。
経歴
[編集]クリヴィー・リフで生まれた[3]。クリヴィーリフ国立大学の土木工学部で建築を学んだ[4]。
2019年4月の大統領選挙で夫のウォロディミル・ゼレンスキーが現職のペトロ・ポロシェンコを破り初当選。ゼレンスキーは5月20日に大統領に就任し、ゼレンシカはウクライナのファーストレディ(大統領夫人)となった[5][6]。
同年10月、視覚障害児向けのオーディオ・ブックを作成するイニシアチブに参加をし、日本の二つの民話「桃太郎」[7]と「二匹のカエル」[8]とを自らの声で録音して公開した[9][10]。
同年11月18日、『Vogue』誌のウクライナ語版の12月号の表紙に登場した。雑誌とのインタビューで、ウクライナの学校での栄養改革について語った[11][12]。同年12月、『フォーカス (ウクライナの雑誌)』で「最も影響力のある100人のウクライナ人」のリストに30位として含まれた[13]。
2020年6月、ウクライナ語を世界に広めるためのイニシアチブを開始し、最も象徴的な場所、特に世界最大の美術館でウクライナ語の音声ガイドを導入した[14]。イニシアチブの一環として、ウクライナの11の音声ガイドが2020年にアゼルバイジャン[15]、オーストリア[16][17]、イタリア[18][19]、ラトビア、トルコ[20]とモンテネグロ[21]の美術館で立ち上げられた。
2021年、ゼレンスカのイニシアチブの一環として、ウクライナ語の音声ガイドがアメリカ合衆国マウントバーノン(ジョージ・ワシントンの本拠地)の博物館[22][23]、同国カリフォルニア州のサンフランシスコ美術館[24]、フランスのヴェルサイユ宮殿[25]、スペインのサクラダファミリア、デンマークのフレデリクスボー城[26]、オーストリアのフンデルトヴァッサー・ハウス、トルコのガラタ塔[27]とアナトリア文明博物館で立ち上げられた[28][29]。
2022年ロシアのウクライナ侵攻
[編集]2022年ロシアのウクライナ侵攻下では、ウクライナへの支持を広げるための外交活動を展開している。同年5月8日、東欧訪問中のアメリカ合衆国大統領夫人ジル・バイデンがスロバキアから国境を越えウクライナに入国。ゼレンシカとバイデン夫人は、仮設シェルターとして使われているウージュホロドの学校で会談した。ゼレンシカが公の場所に出るのは、同年2月24日に侵攻が始まって以来初めて[30]。2022年7月には訪米し、18日にアメリカ合衆国国務長官アントニー・ブリンケンなどと会談し、19日にはホワイトハウスでバイデン大統領夫妻の歓迎を受けた[31]。
同年11月28日、英国首都ロンドンで開かれた「紛争下の性的暴力防止イニシアティブ」に関する会議に出席。ウクライナ検察庁がロシア兵による100件以上のレイプや性的暴行容疑を捜査していると述べ、性暴力が戦争の武器として使われている事態への「世界的な対応」を求めた[32]。
2023年5月15日から大韓民国を訪問し、翌日には尹錫悦大統領に会って支援への感謝を伝えた[33]。
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2021年12月21日
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ウクライナ最高議会選挙。夫のウォロディミル・ゼレンスキーと(2019年7月21日)。
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「紛争下の性的暴力防止イニシアティブ」に関する会議に出席(2022年11月28日、ロンドン)[32]
私生活
[編集]ゼレンシカと彼女の将来の夫ゼレンスキーとは学友だったが、知り合いではなかった。ゼレンスキーについて、かつてクラスメートの多くは知っていたが、ゼレンシカ自身は知らなかったと言う。彼らはずっと後に、ゼレンシカがクリヴィーリフ国立大学の土木工学部で勉強していたときに知り合いになった。関係は徐々に発展し、彼らは8年間交際し、2003年9月6日に結婚。2004年7月15日に娘オレクサンドラが生まれた。2013年1月21日には息子のキリロが生まれた[36]。
脚注
[編集]- ^ Екатерина БЕЛОКОНОВА (16 May 2019). “Инаугурация Владимира Зеленского состоится 20 мая”. KP.RU - сайт «Комсомольской правды». 2022年3月21日閲覧。
- ^ “Main facts about Ukraine's next first lady Olena Zelenska”. KyivPost (24 April 2019). 2022年3月21日閲覧。
- ^ “СПІКЕРИ - Олена Зеленська - Перша леді України”. Ukrainian Women's Congress. 2022年3月21日閲覧。
- ^ Prengel, Kate (22 April 2019). “Olena Zelenska, Volodymyr Zelensky's Wife: 5 Fast Facts”. 2022年3月21日閲覧。
- ^ “Inauguration Of Ukraine's President-Elect Zelenskiy Set For May 20” (英語). Radio Free Europe/Radio Liberty (2019年5月16日). 2019年5月17日閲覧。
- ^ “コメディー俳優のゼレンスキー氏、ウクライナ大統領に就任”. AFP通信 (2019年5月20日). 2019年5月20日閲覧。
- ^ “Японська народна казка "Момотаро, або Хлопчик-персик" 日本の民話「桃太郎」”. youtube (2019年10月23日). 2022年3月24日閲覧。
- ^ “Японськанароднаказка"Двіжабки" 日本の民話「二匹のカエル」”. youtube (2019年10月21日). 2022年3月24日閲覧。
- ^ “Зеленська озвучила дві японські казкиゼレンシカは2つの日本のおとぎ話を声に出しました。”. ウクルインフォルム (2019年10月9日). 2022年3月24日閲覧。
- ^ オレーナ・ゼレンシカ (2019年10月10日). “Віримо, що ви допоможете нашій ініціативі #Книгищоговорять і поширите це відео 私たちはあなたが私たちのイニシアチブ #Book Speaking を助け、このビデオを配布すると信じています”. Facebook. 2022年3月25日閲覧。
- ^ Вікторія Коломієць (18 November 2019). “Перша леді вирішила зайнятися реформою харчування у школах”. Hromadske.TV. 2022年3月21日閲覧。
- ^ “Как обезопасить школьные столовые: Зеленская приглашает присоединиться к онлайн-обучению”. Ukrinform (20 November 2019). 2022年3月21日閲覧。
- ^ “100 самых влиятельных украинцев”. Focus (23 December 2019). 2022年3月21日閲覧。
- ^ “В этом году за рубежом заработали 11 украиноязычных аудиогидов – супруга Президента”. Укрінформ (30 December 2020). 2022年3月24日閲覧。
- ^ “У Баку запустили аудіогід українською мовою”. Gazeta.ua (25 August 2020). 2022年3月24日閲覧。
- ^ Дар‘я Харченко (5 June 2020). “В одному з найбільших музеїв Австрії з’явився україномовний гід”. НВ. 2022年3月24日閲覧。
- ^ Костянтин Гончаров (2020年9月16日). “Ще один австрійський музей "заговорив" українською мовою (відео)”. УНІАН. 2022年3月24日閲覧。
- ^ Катерина Денісова (27 December 2020). “У римському Колізеї з’явився аудіогід українською мовою”. НВ. 2022年3月24日閲覧。
- ^ Борис Ткачук (27 December 2020). “У римському Колізеї аудіогід тепер можна послухати й українською мовою”. hromadske.ua. 2022年3月24日閲覧。
- ^ Юлія Каранковська (17 October 2020). “Повторила образ: Олена Зеленська зустрілася з першою леді Туреччини”. ТСН. 2022年3月24日閲覧。
- ^ “В Морском музее Черногории появился аудиогид на украинском”. Укрінформ (2020年12月22日). 2022年3月24日閲覧。
- ^ “The presidential couple visited Mount Vernon where Olena Zelenska presented a Ukrainian-language audio guide”. President of Ukraine - Official website (1 September 2021). 2022年3月24日閲覧。
- ^ “Володимир і Олена Зеленські презентували українськомовний гід в Музеї Джорджа Вашингтона”. Ukrinform (1 September 2021). 2022年3月24日閲覧。
- ^ “Olena Zelenska initiates signing of memorandum on creation of Ukrainian-language audio guides with Fine Arts Museums of San Francisco”. President of Ukraine - Official website (3 September 2021). 2022年3月24日閲覧。
- ^ “Спорт-шик. Олену Зеленську розкритикували за кросівки у Версалі”. NV (19 April 2021). 2022年3月24日閲覧。
- ^ Uliana Kupnovytska (19 May 2021). “Леді Зе. Як Олена Зеленська справляється з обов'язками першої леді”. Focus. 2022年3月24日閲覧。
- ^ Ksyusha Savoskina (26 June 2021). “Перша леді країни. Чим займається дружина президента Олена Зеленська”. Hromadske. 2022年3月24日閲覧。
- ^ Вікторія Коломієць (18 November 2019). “Перша леді вирішила зайнятися реформою харчування у школах”. Hromadske.TV. 2022年3月24日閲覧。
- ^ “Как обезопасить школьные столовые: Зеленская приглашает присоединиться к онлайн-обучению”. Ukrinform (20 November 2019). 2022年3月24日閲覧。
- ^ a b “アメリカとウクライナのファーストレディー同士、ウクライナで対面 米政府は追加制裁発表”. BBC (2022年5月9日). 2022年5月9日閲覧。
- ^ 「ファーストレディ外交 ウクライナ大統領夫人訪米 ホワイトハウスで会談」『毎日新聞』夕刊2022年7月20日6面(2022年7月24日閲覧)
- ^ a b “紛争下の性暴力、世界は対応を ウクライナ大統領夫人”. AFPBB News (2022年11月29日). 2023年2月14日閲覧。
- ^ 「ゼレンスキー夫人、尹錫悦大統領と面会」『日本経済新聞』朝刊2023年5月17日国際面掲載の共同通信記事(同日閲覧)
- ^ “チャプトヴァー・スロバキア大統領、155ミリ自走榴弾砲のウクライナへの供与発表”. ウクルインフォルム (2022年6月1日). 2022年6月6日閲覧。
- ^ “Zelenska, Caputova discuss creation of Ukrainian Cultural Center in Slovakia”. Kyiv Post (2022年6月2日). 2022年6月6日閲覧。
- ^ “ru:Зеленский Владимир” (ロシア語). 2 January 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。19 August 2020閲覧。
外部リンク
[編集]- Official site
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