yk-hiro’s handicrafts / ひろ’s ジャンク箱

電子回路やマイコンプログラムについて チラシの裏に書いていく感じのブログ

ラズパイ PicoでUART MIDI I/Fをテストする(プロジェクトフォルダの新規作成編)

こんにちは!!

梅雨の合間なのに 今日(7/3)は真夏日でした

あじさいの里(6月)
あじさいの里(6月)

写真は近所の形原温泉 あじさいの里です
6月に行ってきたのですが 平日だったせいか すぐに入れました 1

妻はあじさいの鉢を買って、二人で冷やしぜんざいを食べて帰りました

それでは本題です

今回の目的

作成したMIDI I/Fの動作チェックのために MIDI信号をUARTで送受信するテストプログラムをコーディングする 2

テストプログラム用の新規プロジェクトフォルダをつくる

SDKのインストール時にできる pico-example フォルダで uart などのサンプルソースコードを修正してビルド&実行はできるが、
各種ファイルの関係を整理したいので テストプログラムは新しいプロジェクトとしてつくる 3

  1. プロジェクト名を決める (プロジェクト名は 「uart-midi」にする )
  2. 作業フォルダに内に uart-midi という名前をフォルダをつくり これをプロジェクトフォルダとする
    (今回は pico-example フォルダと同じ階層につくった)
    フォルダ作成 前
    フォルダ作成 後

必要なファイルのコピー

  1. 前項2でつくったプロジェクトフォルダ uart-midi に cmakeファイル pico_sdk_import.cmake をコピーする
    cmakeファイルの在りか:
    C:\<Pico SDKのインストールディレクトリ>\pico-sdk\external の中

  2. VS Code 設定ファイルのフォルダ .vscode を、 pico-examples フォルダからプロジェクトフォルダ uart-midi に フォルダごとコピーする

  3. 以下の内容で CMakeLists.txt ファイルを uart-midi フォルダ内につくる
    以降「プロジェクト名」「ソースコードファイル名」にあたる箇所を書き換えながら進める

      cmake_minimum_required(VERSION 3.13)
    
      # initialize the SDK based on PICO_SDK_PATH
      # note: this must happen before project()
      include(pico_sdk_import.cmake)
    
      project(uart-midi)
    
      # initialize the Raspberry Pi Pico SDK
      pico_sdk_init()
    
      # rest of your project
    
  4. ソースファイルをつくり プログラムコードを書く
    例:uart_midi_test.c ← 取りあえずhello_uart.cの中身をコピー

      /**
       * Copyright (c) 2020 Raspberry Pi (Trading) Ltd.
       *
       * SPDX-License-Identifier: BSD-3-Clause
       */
    
      #include <stdio.h>
      #include "pico/stdlib.h"
      #include "hardware/uart.h"
          :(中略)
      int main() {
          :(以下 省略)
    
  5. CMakeLists.txt のコメント行 # rest of your project の下に以下を書き足してセーブする

    add_executable(uart-midi
        uart_midi_test.c
    )
    
    # Add pico_stdlib library which aggregates commonly used features
    target_link_libraries(uart-midi pico_stdlib)
    
    # create map/bin/hex/uf2 file in addition to ELF.
    pico_add_extra_outputs(uart-midi)
    
  6. この時点のフォルダの中身

ビルドの準備

  1. スタートメニューの Pico - Visual Studio Code ショートカットから VS Code を起動する
    VS Codeの「ファイルメニュー」-「フォルダを開く...」から プロジェクトフォルダ uart-midi を開く

  2. プロジェクトの設定が始まるので 終わるまでしばらく待つ
    出力ウィンドウで

        :(中略)
      [cmake] -- Configuring done
      [cmake] -- Generating done
      [cmake] -- Build files have been written to: C:/Users/ ‥‥(略)‥‥/uart-midi/build
    

    となれば終わり

  3. buildフォルダができている

ビルド

  1. VS Codeのコマンドパレット(左端のアイコン列)の CMake を選び「プロジェクトの概要」ツリーから ビルドボタンを押す

  2. 出力ウィンドウに「ビルドが終了コード 0 で終了しました」の行が出ればビルドOK
    build フォルダ内に uart-midi.uf2 uart-midi.elf などができている

次回はテストプログラムのコーディング

テストプログラム uart_mid_test.c のコーディング・テスト・デバッグを行う


  1. 前回は車が渋滞して大変だったんです
  2. 使っているSDKWindows用で SDK のバージョンは 1.5.1
  3. SDKのReadMe.txt ファイルの中の ## Creating a new project の項を参考にした(ほぼそのままの手順である) getting-started-with-pico.pdf にも関連の記述があったが Windows環境では上記のReadMe.txt が一番参考になった