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春の陽気とふんわりとした風が心地よい季節になってきました。

過ごしやすいこの時期は、山歩きや少し足を延ばして散策を楽しむのにぴったりなシーズンです。

そんな時、手軽に持ち出せるこのアイテムがあれば、さらに楽しむことができますよ。

片手で収まる本格望遠鏡

NOCS PROVISIONS 「ZOOM TUBE 8X32」 13,200円(税込)

NOCS PROVISIONSの「ZOOM TUBE 8X32は、手のひらサイズのコンパクトな単眼望遠鏡です。

ポップな外見とは裏腹に、8倍ズームと32mmの対物レンズを搭載した本格派仕様。たとえば、100m離れた木に止まっている鳥を12.5mの距離から見るような感覚で観察できるため、鳥の表情や仕草をより間近に捉えることができます。

さらに、重量はわずか約241gと軽量コンパクト。登山やキャンプ、トレッキングのアイテムとしても無理なく持ち運べます。

フルマルチコートされたレンズの実視界は7.3°で、十分な広さを確保しています。

8倍の双眼鏡では実視界が6.5°以上であることが望ましいとされており、その基準をしっかりクリア。高解像度のレンズとの組み合わせにより、双眼鏡代わりに使っても不満を感じることは少ないのではないでしょうか。

IPX4の防水・防霧性能や三脚に取り付け可能なネジ穴など、基本的な機能にも不足はありません。

何より、双眼鏡のハードルが高くて手が出せなかった人にとっては、ベストなアイテムになり得ると思います。

スマホ撮影が楽しくなる

NOCS PROVISIONS 「Photo Rig Smartphone Adapter」 6,050円(税込)

「ZOOM TUBE」には、スマートフォンと組み合わせて撮影できる別売のアダプター(Photo Rig Smartphone Adapter)もあり、景色や動物の画像や動画をそのままシェアできる点が魅力です。

「ZOOM TUBE」とスマホをそれぞれ挟んで固定するだけなので、使い方も特に難しくありません。

春は動物たちが活発に動き出す時期なので、この組み合わせで大迫力の写真や動画を撮るのも楽しそうです。

iPhone15 Pro Maxでも装着は可能。3つあるレンズの中で1番下のレンズに穴を合わせ、48mm(2x)で撮影してください。

それ以外のレンズに合わせたり、画角を48mm(2x)以外にすると、ケラれたり真っ黒で何も映らなくなったりするので覚えておきましょう。

また、スマホ側のズームは約1.7x〜4.9xの範囲なら撮影画面に影響なくズームできました。

100mほど離れた木をアダプターに装着して撮影した写真。

周辺の画質は甘くなりますが、ピントが合っている中央付近は明瞭に写すことができています。

便利だけど改良の余地あり

できるだけ多くのスマートフォンで使えることがベストであるべきアダプター。それ故に、どうしても“ぴったり”とはいかないところが出てきます。

iPhoneだけでもサイズやデザイン、レンズの位置が異なるから無理もないんですけれど……。今使っている「iPhone15 Pro Max」では以下のような不満があります。

・iPhoneを装着するとサイドボタンに干渉してしまい、意図せずシャッターが押されることがある
・「iPhone15 Pro Max」の筐体は丸みがあるため、ストッパーの段差に固定しにくくズレやすい(ケースを装着したままの方が安定する)

コツを掴めば気にはならなくなりますが、はじめはストレスに感じてしまったので今後のバージョンアップに期待したいです。

ポップで優れたデザイン

独特のボディデザインは、濡れた手や手袋を着用した状態でも滑りにくく、うねりによって握りやすく工夫されています。

持つと自然に人差し指が導かれるフォーカスホイールは、適度なトルクがあり、繊細なピント合わせも容易。

アイカップはツイストアップ式で、眼鏡をかけていても快適に使用できるよう配慮されています。

ミリタリーアイテムを彷彿とさせるシンプルかつ無骨なデザインは、アウトドアアイテムとしてもお似合い

また、アウトドアだけでなく、海での波観察やフェス、スポーツ観戦などにも活用できるので汎用性も高いです。

シンプルながら必要十分な機能を備え、まさに使う人を選ばないのが「ZOOM TUBE 8X32」。もっと早く持っていればよかった……と思ってしまうアイテムでした。

来客用の寝具どうする問題。コンパクトに収納できる「厚さ10cmのフカフカマット」が最適解だった

スマホで手軽に撮影できる今だからこそ。一眼カメラで撮影すると「現像」したくなるんです

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