〈シネ・ウインドKEEPプロジェクト〉新規上映設備購入募金

シネ・ウインド

★シネ・ウインドKEEPプロジェクト 2035年開館50年を目指して

募集期間:2025年8月31日まで
募 金 額:一口5000円(複数口および複数回の寄付もOK)
総額目標:1000万円
募金方法:劇場窓口または金融機関への振込

振込先
口座名:新潟・市民映画館鑑賞会(振込手数料はご負担をお願いします)

ゆうちょ銀行 (振) 00650-2-10766
第四北越銀行 新潟駅前支店  (振) 1188693
新潟県労働金庫 東新潟支店 (普) 1523870
※ 金融機関ご利用の場合は氏名・ご住所・お電話番号を下記までご連絡ください
シネ・ウインド [email protected] または FAX 025-243-5603

開館40年を迎えている今年、私たちは新しい挑戦を行なっています。1985年に50年継続を目標にオープンしたシネ・ウインド。あと10年に迫った今年、市民映画館としての継続と更なる飛躍のために〈シネ・ウインドKEEPプロジェクト〉を掲げました。その主たる企画が「新規上映設備購入募金」です。
まず今回の趣旨を説明いたします。

新潟・市民映画館シネ・ウインドとは

1985年3月、多くの映画ファンに愛された名画座「ライフ」(新潟市古町)が閉館しました。映画評論家・荻昌弘(故人)が新潟日報に寄せた「新潟市民の損失は、はかり知れない」という一文。それに応えて「市民が運営する映画館」建設を提唱したのが齋藤正行(現シネ・ウインド代表)です。映画・演劇・文学愛好家らと共に準備会を発足、一口1万円の出資を広く呼びかけます。そして、新潟市民をはじめとする多くの皆様のご協力により、1985年12月7日「新潟・市民映画館シネ・ウインド」は開館しました。

荻昌弘さんの言葉 ~「行動を決し立つ 市民映画館建設に拍手」~
この3月1日、新潟古町の名作映画館「ライフ」が幕をおろした。たいへんなショックだったから、私もこの欄に追悼の辞を書いた。当然、私以上の大きな衝撃は心ある新潟市民にあった。「映画の醍醐味」だけを贈る、これだけシッカリした方針の映画館を失うとは、直接の損害だけではない。新潟の精神的威信にかかわる出来事であった。県都にこれだけの映画館を維持しないで、文化など口にできるのか。市民の反応は早く、たちまち結成された「新潟・市民映画館建設準備会」が「映画館を市民の手で建設、運営する」視点の運動であることがすばらしい。既成プロは信用できないのではなく、映画自体が既に、市民自身、自らの手で引き寄せて見る媒体へ変わってきたからなのだ。市民が何で映画館を建てねばならぬかを問う人もあろう。見たいならビデオがある、と。それは問題がちがう。肝心なのは、人が自分の行動を自ら決して立つ、そのことである。
(1985年7月6日㈯ 新潟日報)

それ以来およそ40年、作品の公開規模や動員数だけにとらわれず、自分たちが良いと思った映画、届けたいと思った映画、更に会員の持ち込み企画について広報活動を共に考えながら年間150本ほどをセレクトし、新潟の街なかで上映してきました。

監督や俳優を招いた舞台挨拶、作品内容の理解が深まるセミナーやトークショー、地元の団体・店舗・学校などとタイアップした関連イベントなど、「映画鑑賞+α」の体験ができる企画も定期的に行っています。

また新潟県の社会的課題として自死問題を考え毎年3月に関連作品上映と関係者をお招きしたイベントを開催、そして新潟市出身の小説家・坂口安吾にちなんだ映画上映やシンポジウムを毎年実施、新潟市民芸術文化会館を拠点に活動する日本唯一の公共施設所属舞踊団「Noism」との協働など、新潟ならではの事柄について映画上映を通して考える活動にも力を入れています。

シネ・ウインドのウインドとは映画の〝窓〟(WINDOW)という意味と、新潟に新しい〝風〟(WIND)を起こそうという思いが込められています。新潟の地にしっかり根をはり、それでいて外から来る風(映画・演劇・音楽などあらゆる文化)に対して、常に開かれた空間でありたいと考えています。

そしてシネ・ウインドは〈有限会社新潟市民映画館〉が管理し、〈新潟・市民映画館鑑賞会〉が運営する映画館です。
非営利な事業をすすめる〈新潟・市民映画館鑑賞会〉。その事務局的機能を担い、対社会的責任を果たすための法人格〈有限会社新潟市民映画館〉
新潟・市民映画館シネ・ウインドは、これらふたつの組織の総称であり、劇場名です。
シネ・ウインドは行政や大企業からのバックアップのない民間団体であり、入場料収入や〈新潟・市民映画館鑑賞会〉年会費、物販収入などで成り立っています。

プロジェクト概要

私たちは新潟市民をはじめとする多くの方からの寄付を原資としてデジタル映写機を導入しました。そのことに心からの感謝を申し上げます。

2013年に従来のフィルム映写機に加えて導入したデジタル映写機、現在納品から10年以上が経過し保障期限が切れています。それに伴い近年は上映トラブルの発生頻度や深刻度も高くなってきました。いずれも映写や色調整に関わる突発的な部品トラブルで、2023年以降は修理ごとに各数十万円ずつの支出がありました。更に、「次に大きなトラブルがあったら修復は厳しいかも」という状況で運営しており、これからも安定して皆さまに映画をお届けするためには、映写機を新しいモデルに更新していく必要があります。

デジタル映写機は非常に高価なため、更新にあたっては多くの金額が必要になります。今回のプロジェクトでは新しい映写機を導入することをまず目指し、プロジェクトへの協力が多い場合には音響設備の刷新と劇場運営の補助に運用いたします。

また今回のような寄付プロジェクトを以降は実施しない予定です。2013年に映写機器をデジタル化してから約10年が過ぎ、想像以上に機器トラブルも増え代替機購入の寄付プロジェクトを行ないますが、フィルム映写機に比べ短期間で消耗するデジタル機器を導入するごとに多額の資金確保を必要とすることは、映画館というビジネスモデルの存続に関わる問題と考えます。今回導入予定の機器が数年後に代替必要になった場合でも対処可能な劇場運営の在り方を、今回のプロジェクトと並行して同業者や映画製作者や配給会社とともに検討していく予定です。

プロジェクトスケジュール

2025年4月1日(火)  デジタルプロジェクタープロジェクト開始

2025年8月31日(日)    デジタルプロジェクタープロジェクト終了

2025年11月    映写機更新、寄付者向けの内覧会実施

目標金額と支援金の用途

【目標金額】1,000万円 【自己資金】0万円

【資金用途】 ※概算、税込

・新規映写システム導入経費(バルコ社製)    ・・・ 800万円

・工事費 (映像機器システム社)          ・・・ 70万円

・機器リニューアルに伴う劇場休業補填      ・・・ 60万円

・消耗品費、雑費、ほか寄付にあたる広報物制作費 ・・・ 70万円

                       合計 1,000万円  

※支援金が目標金額を上回った場合、お客様の鑑賞環境の改善となるような設備導入資金や劇場運営など、安定した活動の資金に充当させていただきます。

特典について

  • お礼状の郵送
  • 一般上映に先立ち寄付協力者に対して内覧会を実施

想定されるリスクとチャレンジ

本プロジェクトは、ご支援いただいた金額の総額が目標金額に達しない場合も、不足する資金は自己資金で賄い、プロジェクトは実行され、ご支援いただいた皆様への特典も履行いたします。

支援金が目標金額を上回った場合、お客様の鑑賞環境の改善となるような設備導入資金に当てるなど、安定した営業の資金に充当させていただきます。

新潟市の良質で多様な映画鑑賞環境を維持していくために

今回の寄付は、本来は自助努力によってすべき機器更新において、映画ファンの皆様、新潟県および近隣にお住いの皆様、全国の新潟ファンの皆様からのご支援を募るものです。広くご協力いただけますことを切にお願い申し上げます。

                        シネ・ウインド スタッフ一同