【1245】お値段の高さに驚くも美味しくてロケーション抜群 : 焼肉チャンピオン 池袋東武店

1,896文字★

恵比寿に本店を構え、全国に8店舗を展開する「焼肉チャンピオン」の東武池袋店です。
駅直結の東武百貨店14階レストラン街に出店。
14階ということでエレベーターで移動するのに時間がかかってしまうのですが、
複数路線が乗り入れる巨大ターミナル、池袋駅に直結ということでアクセス抜群。

店内はカウンター席、テーブル席、個室のテーブル席（個室料1,000円）とあって、
1人焼肉から小さな子どもを連れての個室利用まで色々と使えそうです。
利便性の代償として超高級焼肉といった価格設定（ex.豪州産の上タン塩が1人前3,024円）ですが、
高いだけあって肉質のクオリティは凡店と一線を画します。

足立区の僻地にあるスタミナ苑、荒川区の僻地にある正泰苑、江戸川区の僻地にあるジャンボなど、
立地を気にしなければもっと安くて美味しい焼肉屋も都内に色々とあるのですが、
ロケーション抜群で美味しい焼肉屋というのも時と場合によってはありがたいのです。

飲み物はアサヒスーパードライ 生ビール ジョッキ（702円）を注文。
ウーロンハイやレモンサワーでも648円となるように、ドリンクの価格設定は割高です。
デパートの高層階ということでテナント料も高いのでしょう。

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点。
表示価格は内税です。

【3.1】パクチーキムチ（648円）

珍しいパクチーのキムチということで期待したのですが、パクチーを漬け込んではいないようで、
キムチというよりは「パクチーのヤンニョム和え」といったイメージの料理。
そのまま食べてもあまり美味しくはないのですが薬味としてそこそこ活躍しました。
同店では羊などクセの強い肉の扱いは無いのですが、このパクチーは羊肉と相性良さそうな予感。

【3.5】イベリコ豚の霜降りカルビ（1,814円）

池袋東武店限定メニューとのことです。
一般的に牛より原価の安い豚で1,814円は割高なのですがイベリコ豚だけあって脂が良質。
メニュー写真とは異なり、角切りカットでの提供でしたがボリュームあります。
脂身一辺倒ではなく赤身の部分から肉の旨味も楽しめてバランスの良い部位でした。

【3.6】ロース（1,404円）

並のロースですが赤身オンリーな肉質ではなくサシがそこそこ入っています。
しっかり火を入れてもパサつかずに、アッサリとした赤身ならではの旨味を堪能。
規制前の時代であれば刺身で食べたくなるぐらい美味しいロース。

【3.9】カルビ（1,296円）

並のカルビということでサシの入り方は不揃いなのですが、たっぷりの脂身が美味しいカルビ。
カルビは脂身にこそ魅力があると思っているのでこれは気に入りました。
焼肉屋の基本であろうカルビがきっちりレベル高いので、高級な価格設定にも理解を示せます。

【3.3】中落ちカルビ（1,512円）

カルビが良かったので、（たぶん骨周りで）カルビより旨味の強そうな中落ちカルビも注文。
脂身の比率がカルビ以上といった見た目でテンション上がったのですが、
食べてみると脂から感じる旨味がカルビより弱くて期待ハズレでした。
カルビとは牛の個体が違うのでしょうか、値段を考えるとカルビおかわりにしておけば良かったです。

【3.7】ホルモン盛り合わせ（1,674円）

上ミノ、シマチョウ、マルチョウ、コリコリ、ギアラ、ハツの6点盛り（2切れずつ）。
1切れあたり100円を超えるのでやはり割高な価格設定ではあるのですが、
どれもハズレなく良質なホルモンを揃えている点には感心。

シマチョウ、マルチョウはカットが小さめではあるものの焼いても縮まず脂の旨味にウットリ。
上ミノ、ギアラの胃ならではのシコシコした食感も素晴らしいです。
お店によってはコプチャンかと思うぐらい脂の付いたギアラのこともありますが、
同店はガツ（豚の胃）のような形状でシコシコ、コリコリした食感に魅力。

コリコリ（大動脈）は隠し包丁が細かく入っていて、まるでイカのような味わい。
ハツは同席者が臭みなくて美味しいと絶賛していました。
お腹に余裕があればレバー（842円）も単品で試してみたかったところ。

たまたまなのか注文ミスが2回あったのでサービスの評価は低くなっていますが、
デパートの焼肉だけあって肉もホルモンも一定以上のレベルで間違い無かったです。
ロケーションの良さと肉質の良さから池袋で抑えておきたい1軒でしょう。