大雨で新幹線が運転見合わせ…「金を返してくれ」と駅員に悪態をつく50代男性が、なだめた客に殴りかかった結果
突発的なトラブルの影響で交通網に遅れが生じた際、大半の利用者は「致し方ない」と割り切れるはず。しかし、怒りの沸点が低い人の場合、何の罪もない駅員に八つ当たりするケースもあるようだ。三浦陽平さん(仮名・30代)は、新幹線が遅延したときにカスハラの現場を目にしたとのことだ。
大阪出張のため、17時半に勤務を終えたあと、東京駅に移動。19時台の「のぞみ」に乗る予定だった。
「翌日朝9時から会議でしたから、大阪に前乗りする予定でした。ところが東京駅に着き、改札を抜けて待合室に座ったところで、『熱海付近で規定の雨量を超えたため、運転を見合わせています』とアナウンスがありました。ホテルは取ってあるし、新大阪駅からは地下鉄で15分くらいかかる……。困ったなと思いました。
その場で30分待っていると、みるみるうちに人があふれ入場制限がかけられていました。そんなとき、50代後半ぐらいの男が『いつまで待たせるんだ』と駅員を怒鳴りだし……」
当初は紳士的に対応していた駅員も、徐々にイライラした様子になっていったという。
「駅員は『雨が止んで安全の確認が取れ次第、再開します』と繰り返していましたが、男は『いつや? いつか言ってくれ。もし帰られへんかったら、東京のホテル代は出してくれるんやろうな?』と詰め寄って。当然『それはできません』とつっぱね、押し問答が続きます。そのうち駅員もイライラしたのか、『雨が止まなければどうすることもできないんです。おわかりいただけませんか』と語気を強めていました。
いったん男は引き下がりましたが、数分経つと同じ駅員に『もう、東京のホテルも取れなくなる。もういいから、金を返してくれ』と叫んでいました。どう返答されたかはわからないのですが、おそらく断られたようで『どういうことやねん。時間通りたどり着けない、返金もしない。こんなんでええんか』と。それでも気丈に『対応に問題はありません』となだめていましたね」
新幹線が大雨で動かなかった日の出来事
しつこく食い下がるも、“提案”はあえなく却下
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複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など
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