コース: プロジェクトマネジメントの基礎:ステークホルダー

プロジェクトを見通したステークホルダーを特定する

コース: プロジェクトマネジメントの基礎:ステークホルダー

プロジェクトを見通したステークホルダーを特定する

ステークホルダーとの関係性は、 プロジェクトの段階に応じて変化します。 ステークホルダーのニーズと希望は プロジェクトの要件と 成果物の決定に不可欠です。 顔ぶれと役目を 早期に特定しましょう。 通常、最上位のステークホルダーは、 プロジェクト検証の作成時に特定され、 内容を検討して、実施を承認します。 承認後は、プロジェクトチームが その他すべてのステークホルダーを 特定します。 今回の風力発電プロジェクトの 主なステークホルダーと決定当事者は、 次のとおりです。 KinetEco(キネテコ)社の 会長兼最高経営責任者 サイモン・ロダイン、 キネテコ社長の アルバート・サンチェス、 資金面全般を総括する 財務最高責任者のサリー・カーナーが 筆頭に挙げられます。 その下で、プロジェクトの資金調達など 財務面で支援するのは、 財務部長のスーザン・シャープです。 IT 部長のクレア・ジョーンズは、 IT 関連業務、キネテコと 電力事業者間のシステム統合を担当します。 品質管理部門も、 プロジェクトに大きな役割を担っています。 QA マネージャーの ケビン・ウィリアムズを中心に、 ハードウェアとソフトウェアの テスト計画策定、テスト実施の調整、 結果記録を行います。 ジェナ・デービス事業部長は、 プロジェクト関連作業の総責任者です。 デービッド・ウェバー販売宣伝部長は、 電力再販事業者との契約を担当します。 法務部門は、 プロジェクトに関する契約文書作成、 審査します。 ジューン・スーウー法務部長を 中心とするスタッフが、 すべての契約交渉や 行政の審査に参加します。 研修マネージャーのラジ・グプタは、 教材開発手順書、ヘルプガイドなどの 作成業務を総括します。 ステークホルダーの関与は、 プロジェクトモデルによって さまざまに分類されます。 いくつかのモデルは後述しますが、 ここでは PMBOK のアプローチで 考えましょう。 プロジェクトの活動や結果に 影響を受ける組織や個人を特定し、 ステークホルダーのマネジメント計画、 エンゲージメントマネジメント、 エンゲージメントコントロールを 行います。 各段階の詳細は後述します。 プロジェクトモデルが決定したら、 その段階に応じて 効果的にステークホルダーを特定し、 関与できるよう準備しましょう。

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