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愛しておくれ (スペンサー・デイヴィス・グループの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「愛しておくれ」
スペンサー・デイヴィス・グループシングル
B面 Fのブルース
リリース
規格 7インチ・シングル
ジャンル ロック
ブルー・アイド・ソウル
時間
レーベル イギリスの旗 フォンタナ TF762
アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド・アーティスツ UA50108
作詞・作曲 スティーヴ・ウィンウッド
スペンサー・デイヴィス
マフ・ウィンウッド
プロデュース クリス・ブラックウェル
ジミー・ミラー
スペンサー・デイヴィス・グループ シングル 年表
"When I Come Home"
(1966; UK #12)
"Gimme Some Lovin'"
(1966; UK #2)
アイム・ア・マン
(1967; UK #9)
ミュージックビデオ
「Gimme Some Lovin'」 - YouTube
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愛しておくれ」(あいしておくれ、Gimme Some Lovin')は、スペンサー・デイヴィス・グループが1966年に発表した楽曲。

ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2010年版)では247位にランクされている[2]

スペンサー・デイヴィス・グループのオリジナル

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スティーヴ・ウィンウッドスペンサー・デイヴィス英語版マフ・ウィンウッド英語版が共作し、スペンサー・デイヴィス・グループが最初に演奏した楽曲であるが、イギリス盤のシングルには、スティーヴ・ウィンウッドの名のみがクレジットされている[3]。この曲の基本的なリフは、ホーマー・バンクス英語版とウィリー・ディーン・"ディーニー"・パーカー (Willie Dean "Deanie" Parker) が書いた、バンクスの「Ain't That a Lot of Love」から借用されている[4]

1966年秋にチャートの第2位まで上昇し、アメリカ合衆国では第7位となった[5]

イギリス盤や、おそらくは大部分のヨーロッパ諸国の盤とは異なり、ユナイテッド・アーティスツ・レコードから出たUS盤シングルは、ややテンポが遅く、バックコーラスやパーカッションの一部がなく、「ライブ・サウンド」のような演奏になっている。再発盤では、ヨーロッパで制作されたものでも、US盤の音源が用いられることがよくある。この曲には、ハモンドオルガン (Hammond B-3) のサウンドがフィーチャーされている。

日本では、「愛しておくれ」という日本語題でシングルがリリースされたが、そのジャケットには「ギミー・サム・ラビング」と原題の音写が付記されていた。この日本語題を用いない場合は、「ギミー・サム・ラヴィン[6]、「ギミ・サム・ラヴィン」として言及されることがよくある。

カバー

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この曲は、数多くのアーティストたちによってカバーされており、1980年の映画ブルース・ブラザース』では、ブルース・ブラザーズがこの曲を演奏する場面があるほか、サム&デイヴオリビア・ニュートン=ジョンなどによるカバーがある[6]

ザ・ビーチ・ボーイズは、1972年4月4日1977年6月23日に、ブライアン・ウィルソンのリードで、この曲の吹き込みを行なったが[7]、2014年現在、テープは行方不明とされている[8]

日本のバンド、ザ・スパイダースは、1967年のアルバム『風が泣いている/ザ・スパイダース・アルバムNo.4』に、この曲のカバーを収録した[9]

映画やテレビでの使用

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この曲は、頻繁に映画やテレビで使用されており、映画では、以下のような例がある。

テレビの例。

他の作品における使用

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脚注

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出典

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  1. ^ 45cat - The Spencer Davis Group - Gimme Some Loving / Blues In F - Fontana - UK - TF 762
  2. ^ The Spencer Davis Group, 'Gimme Some Lovin' ' | 500 Greatest Songs of All Time | Rolling Stone
  3. ^ cite web|title=Willa Dean Parker and Rose Banks as successor to Homer Banks v. Mervyn Winwood, Spencer Davis, Steve Winwood, The Spencer Davis Group, Kobalt Music Publishing, And Universalsongs of Polygram International, Inc.|url=https://www.loeb.com/-/media/files/publications/2017/10/winwooddavis.pdf%7Cwebsite=Loeb & Loeb LLP|archive-url=https://web.archive.org/web/20180207184635/https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache%3AtFXt6NSXsJkJ%3Ahttps%3A%2F%2Fround-lake.dustinice.workers.dev%3A443%2Fhttps%2Fwww.loeb.com%2F-%2Fmedia%2Ffiles%2Fpublications%2F2017%2F10%2Fwinwooddavis.pdf+&cd=1&hl=en&ct=clnk&gl=ca%7Carchive-date=7 February 2018|location=In The United States District Court Middle District of Tennessee Nashville Division
  4. ^ Respect 2003 Page
  5. ^ Roberts, David (2006). British Hit Singles & Albums (19th ed.). London: Guinness World Records Limited. p. 143. ISBN 1-904994-10-5 
  6. ^ a b デジタル大辞泉プラス『ギミー・サム・ラヴィン』 - コトバンク
  7. ^ VAULTS”. Endless Summer Quarterly. 2014年12月11日閲覧。
  8. ^ Busy Doin' Somethin': Uncovering Brian Wilson's Lost Bedroom Tapes”. Paste (2014年3月7日). 2014年12月11日閲覧。
  9. ^ ザ・スパイダース 風が泣いている/ザ・スパイダース・アルバムNo.4”. テイチクエンタテインメント. 2015年7月25日閲覧。
  10. ^ Jagernauth, Kevin (2013年8月28日). “Watch: New Clip From 'Rush' Plus Details On The Soundtrack Which Includes David Bowie, Thin Lizzy & Hans Zimmer”. IndieWire. 2013年9月22日閲覧。

注釈

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  1. ^ オリジナル版ではなく、スティーヴ・ウィンウッドによるセルフカバー版が使用されている。