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レントシーキング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

レントシーキング: rent seeking)とは、民間企業などが政府や官僚組織へ働きかけを行い、法制度や政治政策の変更を行うことで、自らに都合よく規制を設定したり、または都合よく規制の緩和をさせるなどして、超過利潤(レント)を得るための活動を指す[1][2]。また、これらの活動を行う人をレントシーカーロビイストなどと呼ぶ。

これによる支出は生産とは結びつかないため、社会的には資源の浪費とみなされる。

近年の経済学的な研究によれば、レントシーキングは経済成長に悪影響を与える。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授のフィリップ・アギオンらの研究によれば、アメリカにおける近年の生産性の低下は、GAFAと呼ばれるような巨大IT企業があまりに大きな力を持つようになったために、ロビー活動とレントシーキング等を通じて、他企業の市場参入を阻害してきたことが原因である。この考察から、アギオンらは政策面での規制と競争政策の促進が必要であるとした[3]

レントシーカーの例

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脚注

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  1. ^ ジョセフ・スティグリッツ『世界の99%を貧困にする経済』
  2. ^ レントシーキング」『デジタル大辞泉』https://kotobank.jp/word/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0コトバンクより2022年5月16日閲覧 
  3. ^ フィリップ・アギオン「イノベーションと格差」『格差と戦え』慶應義塾大学出版会 pp.184-191
  4. ^ 報酬54億円 “政商”オリックス宮内元会長がやってきたこと
  5. ^ 牧太郎の青い空白い雲:/822 「五輪廃止!」と言ったら“政商主義者・竹中平蔵”に叱られる?”. 毎日新聞. 2021年7月7日閲覧。

関連項目

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