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スペースシャトル・コロンビア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Columbia
OV-102
スペースシャトル・コロンビア
STS-10739A射場へ向かうコロンビア
型名 OV-102
アメリカ合衆国
契約 1972年7月26日
名の由来 Robert GrayによるColumbia Rediviva
現況 2003年2月1日に空中分解
初飛行 STS-1
1981年4月12日 - 1981年4月14日
最終飛行 STS-107
2003年1月16日 – 2003年2月1日
ミッション数 28回
乗客数 160人
宇宙飛行
総時間
300日 17:40:22[1]
軌道数 4,808周
飛行距離 201,497,772 km (125,204,911マイル)
輸送衛星 8機
コロンビアの打ち上げ

スペースシャトル・コロンビア英語: Space Shuttle Columbia、NASA型名 OV-102)は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) のスペースシャトル・オービターの2号機である。名前は18世紀のアメリカ人、ロバート・グレイの帆船に因む。1号機のエンタープライズは大気圏内専用の実験機であるため、宇宙に到達した最初のスペースシャトルである。

初飛行は1981年4月12日から4月14日にかけて行われた任務STS-1で、その後も計27回の飛行に成功した。1994年7月8日から7月23日までのSTS-65では、日本人初の女性宇宙飛行士である向井千秋が搭乗した。

事故による喪失

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2003年2月1日、28回目のミッションSTS-107の帰還の際、大気圏再突入中にテキサス州上空で空中分解し、乗員7名全員が死亡した。 事故原因は打ち上げ時に外部燃料タンクから剥がれ落ちた断熱材の破片が高速で左翼前縁に衝突し、耐熱パネルに穴があいたことと判明した。

ミッション

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年月日 任務 備考
1981年4月12日 STS-1 初飛行
1981年11月12日 STS-2 再利用性の実証。
1982年3月22日 STS-3 ホワイトサンズに帰還。
1982年6月27日 STS-4 最後のシャトル試験飛行。
1982年11月11日 STS-5 初の実用ミッション。衛星2機を放出。初めて4名が搭乗。
1983年11月28日 STS-9 初のスペースラブミッション。初めて6名が搭乗。
1986年1月12日 STS-61-C ネルソン上院議員 (D-FL) 搭乗。人工衛星の1機を軌道投入。
1989年8月8日 STS-28 KH-11偵察衛星 軌道投入
1990年1月9日 STS-32 長期曝露試験衛星(LDEF)を回収。衛星1機を放出。
1990年12月2日 STS-35 X線および紫外線望遠鏡による観測(ASTRO-1ミッション)
1991年6月5日 STS-40 5回目のスペースラブミッション - SLS-1(Spacelab Life Sciences-1)
1992年6月25日 STS-50 アメリカ微小重力実験室 1 (USML-1)
1992年10月22日 STS-52 Laser Geodynamic 衛星 II(LAGEOS-2) 軌道投入、United States Microgravity Payload-1 (USMP-1)
1993年4月26日 STS-55 ドイツ版スペースラブ D-2 Microgravity Research
1993年10月18日 STS-58 SLS-2(Spacelab Life Sciences-2)
1994年3月4日 STS-62英語版 United States Microgravity Payload-2 (USMP-2)
1994年7月8日 STS-65 国際微小重力実験室 (IML-2) 向井飛行士搭乗。
1995年10月10日 STS-73 アメリカ微小重力実験室2 (USML-2)
1996年2月22日 STS-75 Tethered Satellite System Reflight (TSS-1R)、USMP-3
1996年6月20日 STS-78 Life and Microgravity Spacelab (LMS)
1996年11月19日 STS-80 Wake Shield Facility (WSF) の3回目の打ち上げ、過去最長の18日間のミッション。
1997年4月4日 STS-83 第1次微小重力科学実験室(MSL-1)- 燃料電池の故障によりフライトは打ち切られ早期に帰還した。
1997年7月1日 STS-94 第1次微小重力科学実験室再飛行計画(MSL-1R)- STS-83の再フライト
1997年11月19日 STS-87 United States Microgravity Payload (USMP-4) 土井飛行士搭乗。
1998年4月13日 STS-90 サイエンス・ミッション。ニューロラブ
1999年7月23日 STS-93 チャンドラX線観測衛星 軌道投入
2002年3月1日 STS-109 ハッブル宇宙望遠鏡 サービス・ミッション3B
2003年1月16日 STS-107 サイエンス・ミッション。スペース・ハブ ダブルモジュール英語版の初飛行。
2003年2月1日再突入時にオービタは宇宙飛行士7名全員と共に失われた。

ミッションとトリビュートの記章

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スペースシャトル・コロンビア号のNASAオービタートリビュート
Mission insignia for Columbia flights
STS-1 STS-2 STS-3 STS-4 STS-5 STS 9 STS-61-C STS-61-E*
STS-28 STS-32 STS-35 STS-40 STS-50 STS-52 STS-55 STS-58
STS-62 STS-65 STS-73 STS-75 STS-78 STS-80 STS-83 STS-94
STS-87 STS-90 STS-93 STS-109 STS-107 STS-118**

* チャレンジャー号爆発事故の影響でミッションがキャンセルされた。

** STS-107でコロンビア号を失ったため、エンデバーによって実施されたミッション。

関連項目

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このほかに模型のパスファインダー(Pathfinder) もオービターとしてカウントされることがある。

  • カウボーイビバップ 第19話「ワイルド・ホーセス」にコロンビアが登場。本作品は西暦2071年を舞台としており、空中分解事故以前の98~99年に制作された本作では、コロンビアは無事に退役したという設定。

脚注

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  1. ^ Harwood, William (October 12, 2009). “STS-129/ISS-ULF3 Quick-Look Data”. CBS News. http://www.cbsnews.com/network/news/space/129/129quicklook2.pdf November 30, 2009閲覧。 

外部リンク

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