コンテンツにスキップ

ジェームズ・アール・ジョーンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジェームズ・アール・ジョーンズ
James Earl Jones
James Earl Jones
2001年
別名義 Todd Jones
生年月日 (1931-01-17) 1931年1月17日
没年月日 (2024-09-09) 2024年9月9日(93歳没)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ミシシッピ州アーカバトラ
死没地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ダッチェス郡
職業 俳優
活動期間 1953年 - 2021年
配偶者
ジュリアン・マリー英語版
(結婚 1968年、離婚 1972年)

セシリア・ハート英語版
(結婚 1982年、死別 2016年)
著名な家族 ロバート・アール・ジョーンズ
主な作品
ボクサー
スター・ウォーズ』シリーズ
エクソシスト2
コナン・ザ・グレート
星の王子 ニューヨークへ行く』シリーズ
3人の逃亡者
フィールド・オブ・ドリームス
ジャック・ライアン』シリーズ
スニーカーズ
ジャック・サマースビー
ライオン・キング』シリーズ
受賞
アカデミー賞
名誉賞
2011年 長年の功績に対して
エミー賞
主演男優賞(ドラマシリーズ部門)
1991年バード事件簿英語版
助演男優賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門)
1991年『Heat Wave
グラミー賞
最優秀スポークン・ワード・アルバム賞
1977年『Great American Documents』
ゴールデングローブ賞
新人俳優賞
1970年ボクサー
全米映画俳優組合賞
生涯功労賞
2008年
トニー賞
演劇主演男優賞
1969年『The Great White Hope
1987年『フェンス英語版
特別賞
2017年
その他の賞
テンプレートを表示

ジェームズ・アール・ジョーンズ(James Earl Jones、1931年1月17日 - 2024年9月9日)は、アメリカ合衆国の俳優、声優。ミシシッピ州出身。

演技派・個性派の俳優としてシリアスからコメディまで幅広く活躍する一方で、美声の持ち主としても知られ声優も数多くこなす。声優の代表作は『スター・ウォーズシリーズ』のダース・ベイダーの声。

来歴

[編集]

父親のロバート・アール・ジョーンズも俳優。父親はジェームズが生まれる前に家族の元を去り[1]、祖父母に育てられる[1]。子供の頃は吃音がひどく、高校に入るまではほとんど人前で声を発しなかったという[2]。吃音を治すために演技のレッスンを始めた。

ミシガン大学に入学し、予備役将校訓練課程に入る。専攻は当初医学部進学準備課程を志望していたが、朝鮮戦争が起き戦地への派兵が予想される中、好きなことをやりたいと演劇専攻に転向。1953年陸軍少尉に任官。朝鮮戦争参戦の機会はなかったがレンジャースクールも修了し中尉で退役。大学に復学して卒業し、俳優となる。映画デビューは1964年の『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』。1969年にはブロードウェイの舞台 The Great White Hopeトニー賞を受賞。翌年、同作品の映画化『ボクサー』でアカデミー主演男優賞にノミネートされた[3]

2011年第84回アカデミー名誉賞を受賞した[3][4]

2014年、第1回ボイス・アイコン・アワードを受賞[5]

2022年のテレビドラマ『オビ=ワン・ケノービ』をもってダース・ベイダーの声を引退した。人工知能が自身の声を再現する同意書に署名している[6]

2024年9月9日朝、ニューヨーク州ダッチェス郡の自宅で死去。93歳没[7]

主な出演作品

[編集]

映画

[編集]
日本語題
原題
役名 備考
1964 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb
ゾッグ少尉
1976 カリブの嵐
Swashbuckler
ニック
1970 ボクサー
The Great White Hope
ジャック・ジェファーソン
1977 スター・ウォーズ
Star Wars
ダース・ベイダーの声 初公開時はクレジット無し
エクソシスト2
Exorcist II: The Heretic
コクモ
1980 スター・ウォーズ/帝国の逆襲
The Empire Strikes Back
ダース・ベイダーの声 初公開時はクレジット無し
1981 武士道ブレード
The Bushido Blade
捕鯨船の乗組員
1982 コナン・ザ・グレート
Conan the Barbarian
タルサ・ドゥーム
1983 スター・ウォーズ/ジェダイの復讐
Return of the Jedi
ダース・ベイダーの声
1986 マイリトルガール きらめきの夏
My Little Girl
ベイリー氏
ミスター・ソウルマン
Soul Man
バンクス教授
キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて
Allan Quatermain and the Lost City of Gold
アンソロポガス
1987 メイトワン1920
Matewan
フュー・クローズ・ジョンソン
ピノキオ 新しい冒険
Pinocchio and the Emperor of the Night
大魔王の声 アニメ
1988 星の王子 ニューヨークへ行く
Coming to America
ザムンダ国王
1989 3人の逃亡者
Three Fugitives
デューガン
フィールド・オブ・ドリームス
Field of Dreams
テレンス・マン
1990 レッド・オクトーバーを追え!
The Hunt for Red October
ジェームズ・グリーア提督
1992 ラーマーヤナ ラーマ王子伝説
Ramayana: The Legend of Prince Rama
ナレーター
パトリオット・ゲーム
Patriot Games
ジェームズ・グリーア提督
スニーカーズ
Sneakers
バーナード・アボット
1993 サンドロット/僕らがいた夏
The Sandlot
ミスター・マートル
ジャック・サマースビー
Sommersby
バリー・コンラッド・アイザックス判事
1994 裸の銃を持つ男 Part 33 1/3 最後の侮辱
The Naked Gun 33⅓: The Final Insult
本人役 クレジット無し
ライオン・キング
The Lion King
ムファサの声 アニメ
今そこにある危機
Clear and Present Danger
ジェームズ・グリーア提督
怒りを我らに
The Vernon Johns Story
ヴァーノン・ジョーンズ テレビ映画
1995 ジェファソン・イン・パリ/若き大統領の恋
Jefferson in Paris
マディソン・ヘミングス
輝きの大地
Cry, the Beloved Country
スティーヴン・クマロ牧師
1997 キャスパー:誕生編
Casper: A Spirited Beginning
キボシの声 ビデオ映画
1998 ライオン・キング2 シンバズ・プライド
The Lion King II Simba's Pride
ムファサの声 アニメ
ビデオ映画
2005 ロボッツ
Robots
ハードウェアストアのボイスボックス アニメ
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith
ダース・ベイダーの声 クレジット無し
2006 がんばれ!ベンチウォーマーズ
The Benchwarmers
ダース・ベイダー人形の声
2008 ミート・ザ・ジェンキンズ
Welcome Home, Roscoe Jenkins
RJの父親
2014 余命90分の男
The Angriest Man in Brooklyn
ルーベン
2016 ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
Rogue One: A Star Wars Story
ダース・ベイダーの声
2019 ライオン・キング
The Lion King
ムファサの声
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
Star Wars: The Rise of Skywalker
ダース・ベイダーの声
2021 星の王子 ニューヨークへ行く2
Coming to America 2
ザムンダ国王

テレビシリーズ

[編集]
日本語題
原題
役名 備考
1979 ルーツ2
Roots: The Next Generations
アレックス・ヘイリー ミニシリーズ
第7話「Part VII (1960-1967)」
1986 フェアリーテール・シアター
Faerie Tale Theatre
ジーニー/ナレーター  第5シーズン第1話「アラジンと魔法のランプ
1990-1998 ザ・シンプソンズ
The Simpsons
Moving Man / Serak the Preparer / Narrator 第2シーズン第3話「ハロウィーン・スペシャル英語版
マギー・シンプソンの声 第5シーズン第5話「ハロウィーン・スペシャルIV英語版
ナレーター 第9シーズン第15話「小学国連クラブ漂流記英語版
1997 スターゲイト SG-1
Stargate SG-1
ウナスの声 第1シーズン第10話「雷神トールのハンマー」
ホミサイド/殺人捜査課
Homicide: Life on the Street
フェリックス・ウィルソン 計3話出演
2003-2004 エバーウッド 遥かなるコロラド
Everwood
ウィル・クリーブランド 計3話出演
2009 Dr.HOUSE
House M.D.
ディバラ 第6シーズン第4話「独裁者」
2014 ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則
The Big Bang Theory
本人役 第7シーズン第14話「ダース・ベイダーと過ごす夜の法則」
2014-2018 スター・ウォーズ 反乱者たち
Star Wars Rebels
ダース・ベイダーの声 計4話出演(内1話はクレジット無し)
2022 オビ=ワン・ケノービ
Obi-Wan Kenobi
ダース・ベイダーの声

ゲーム

[編集]

アトラクション

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b "James Earl Jones Biography (1931-)". Film Reference. 2024年1月7日閲覧
  2. ^ James Earl Jones (1996年6月29日). "James Earl Jones Interview" (Interview) (英語). Interviewed by the Academy of Achievement for the National Medal of Arts. Sun Valley, Idaho. p. 2. 2010年9月6日時点のオリジナル (Audio/Transcript)よりアーカイブ。2008年2月20日閲覧
  3. ^ a b 冨永由紀 (2011年11月14日). “アカデミー賞名誉賞をダース・ベイダーの声でお馴染みのJ・E・ジョーンズが受賞”. シネマカフェ (イード). https://www.cinemacafe.net/article/2011/11/14/11633.html 2023年9月29日閲覧。 
  4. ^ King, Susan (2011年11月12日). "Oprah shines, Ratner controversy fades at honorary Oscars gala" (アメリカ英語). Los Angeles Times. 2024年8月15日閲覧
  5. ^ “ダース・ベイダー声優が第1回ボイス・アイコン・アワード受賞!”. シネマトゥデイ. (2014年11月10日). https://www.cinematoday.jp/news/N0068027 2014年11月10日閲覧。 
  6. ^ "ジェームズ・アール・ジョーンズがダース・ベイダーの声を引退". 映画.com. 2022年9月28日. 2024年4月21日閲覧
  7. ^ Pedersen, Erik (2024年9月9日). “James Earl Jones Dies: Revered ‘Field Of Dreams’ Star, Darth Vader Voice & Broadway Regular Was 93” (英語). Deadline. 2024年9月9日閲覧。

外部リンク

[編集]