デッツォーラ島根E.C
デッツォーラ島根E.C(デッツォーラしまねイーシー、ポルトガル語: Dezzolla Shimane Esporte Clube、デッツォーラ島根エスポルチクルービ)は、島根県浜田市を本拠地とする社会人サッカークラブである。旧称、FCセントラル中国。
デッツォーラ島根E.C | |
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原語表記 | デッツォーラ島根エスポルチクルービ |
呼称 | デッツォーラ島根E.C |
愛称 | デッツォーラ |
クラブカラー |
赤 黒 ゴールド |
創設年 | 2001年 |
解散年 | 2020年 |
ホームタウン | 島根県浜田市 |
ホームスタジアム | 浜田陸上競技場 |
公式サイト | 公式サイト |
■テンプレート(■ノート)■サッカークラブPJ |
国籍 | 日本 |
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格付 | 一般社団法人 |
法人番号 | 7280005006693 |
専門分野 | 教育系 (スポーツ) |
設立日 | 2012年 |
代表者 | 岡本佳大 |
活動地域 | 広島県、島根県 |
主な事業 |
サッカークラブの運営 地域スポーツの普及振興 |
郵便番号 | 697-0023 |
事務所 | 広島県広島市佐伯区利松1丁目10-38メゾン・ド・アマリリオⅡ |
概要
編集2001年4月にFCセントラル中国を創設。チームは島根県で登録をしているが、元々は広島県にあったため、事務局の所在地、練習場は広島県山県郡北広島町と、ホームタウンと異なっていた。2012年から事務局が島根県浜田市に移転したことが明らかになった(後述)。2008年よりチーム名をデッツォーラ島根E.Cへ改称し、浜田市及び周辺地域をホームとする立場から、島根県全県ホームへという立場へとシフトした。
名称の由来は、ポルトガル語で「神様」を意味する「Deus (デウス)」と「やあ、ようこそ」を意味する「Ola (オラ)」とを組み合わせた造語から。これに「スポーツクラブ」を意味する「Esporte Clube (エスポルチクルービ)」をつけている[1]。エンブレムにはヤマタノオロチがあしらわれている[1]。
ホームスタジアムは、FCセントラル中国時代では浜田市にある浜田市陸上競技場とサン・ビレッジ浜田スポーツ広場サッカーグラウンド[注 1] を主に使用していたが、チーム名をデッツォーラ島根に改称して全県ホームを強調したことに伴い、2008年シーズンからは浜田市陸上競技場に加え、松江市営陸上競技場(松江市)[注 2]、サン・ビレッジ浜田スポーツ広場サッカーグラウンド・三隅中央公園陸上競技場(浜田市)、浜山公園陸上競技場・出雲健康公園スポーツ広場(出雲市)、島根県立サッカー場(益田市)、真田グラウンド(吉賀町)などを使用しているが、後述のように2018年3月にオープンした公式サイトでの表記に従えば、現状でのホームタウンは浜田市のみと思われる。またこれら事情により、2018年については浜田市・益田市という島根県西部地域のみでの開催となっている(同じく県西部にある吉賀町は開催地に含まれない)。
2004年に石見FCを破って天皇杯決勝トーナメントに初出場して以来、同じく浜田市を地盤とする浜田FCコスモスが出場した2009年を除いて2011年までは毎年のように出場していたが、2012年には出場権を逃した(後述)。
2011年シーズンの中国サッカーリーグにて島根県勢として初めて優勝し、2007年以来4年ぶり2度目の全国地域リーグ決勝大会への出場権を獲得したが、1次ラウンドで敗退しJFLへの昇格は出来なかった。
2012年から運営形態が変わり、運営法人として社団法人が設立される予定であると、クラブの公式サイト上で発表され、その後、クラブ事務所が島根県内(浜田市)に移転したことが明らかになった。法人名は一般社団法人中国ウェルネススポーツネットワークという。また、2012年3月から公式Twitterアカウントの、同8月から公式Facebookページの運営を開始した(外部リンクの項参照)。
2012年シーズンも中国サッカーリーグを連覇した。しかし、前年に続いて出場した全国地域リーグ決勝大会では前年同様に1次ラウンドにて敗退し、また天皇杯島根県代表の座についても松江シティFCの前に惜敗したため、逃している。
2013年シーズンに向けては、2012年までサウルコス福井で監督を務めていた石田学を、新監督として招聘した[注 3][2] が、シーズン終了後に辞任している。
2014年はシーズン途中にアランが加入するなどしたが、最終的にリーグ優勝を逃し、2015年も2試合を残し、松江シティFCに優勝をさらわれている。また、2015年は天皇杯の出場権も、決勝戦で松江シティFCに敗れたことにより逃している。
2014年以降、(旧)公式サイトの更新が徐々に停滞するようになった[注 4] 代わりに、情報発信の拠点をFacebookページに移していたが、2018年3月に新たな公式サイトが開設された[注 5]。ただ、その更新は活発とは言えず、現状では情報発信の中心はTwitter及びFacebookのようなSNS中心になっている。
2020年11月28日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりチームの運営が困難になったとして、中国サッカーリーグからの脱退とトップチーム解散を発表した[3]。なお、U-12チームは「デッツォーラ島根E.C」の名称で今後も活動を続けるとしている。
歴史
編集- 2001年、FCセントラル中国創設。浜田社会人リーグ2部でデビュー。創設1年目でいきなり優勝を果たす。
- 2002年、浜田社会人リーグ1部優勝。
- 2003年、島根県社会人サッカーリーグ2部優勝。
- 2004年、島根県社会人リーグ1部残留。同年に行われた天皇杯島根県予選で7年連続(1997-2003)で島根県代表だった石見FCを決勝で破り、初の天皇杯出場を果たすと3回戦まで進出する[注 6]。
- 2005年、島根県リーグ1部優勝。2年連続の天皇杯出場を果たす。中国地域県リーグ決勝大会で優勝。
- 2006年、中国サッカーリーグへ昇格。
- 2007年、4年連続天皇杯出場を決める。中国リーグでは2位となり、第31回全国地域リーグ決勝大会に出場したが1次ラウンド敗退。
- 2008年、チーム名をデッツォーラ島根エスポルチクルービへ改称。
- 2011年、島根県勢では初となる中国リーグ優勝を果たし、4年ぶりに第35回全国地域サッカーリーグ決勝大会へ出場したが、1次ラウンドで敗退。同年の天皇杯ではジェフ千葉と対戦して0-1で敗れた。
- 2012年、クラブ事務局を島根県浜田市に移転。運営法人として一般社団法人中国ウェルネススポーツネットワークが設立された。天皇杯の出場権は松江シティFCに敗れたため逃すが、中国リーグでは連覇を達成した。第36回全国地域サッカーリーグ決勝大会は1次ラウンド敗退。
- 2013年、福島ユナイテッドFC元監督の石田学が監督に就任したが、同年のリーグ戦終了後に辞任。
- 2014年、チームの選手が相当数減少するなど、厳しい船出になったが、シーズン途中で加入したアランらの活躍で盛り返し、シーズン2位で終了。このシーズン以降、監督は庄司孝が務めている。
- 2015年、2012年以来、天皇杯の出場権を松江シティFCに敗れたために獲得できず。リーグ戦でも無敗の松江シティFCに追いすがるも、2試合を残して優勝を逃している[注 7]。
- 2016年、2009年と並ぶシーズン6位の成績で終える
- 2017年、天皇杯への出場権は、松江シティFCに敗れたために逃す。また、全国社会人サッカー選手権大会の出場権も予選2回戦に於いて環太平洋大学FCに敗れたことにより確保できなかった。
- 2018年、中国リーグで10チーム中の最下位の成績。島根県リーグ1部に降格。
- 2019年、島根県リーグ1部優勝。続く中国地域県リーグ決勝大会でもAブロックで優勝し(Bブロック優勝はYonago Genki SC)、1年で中国サッカーリーグへ復帰。
- 2020年
- 8月、邑南町のU-12サッカークラブ「Cerejeira邑南」の運営・監督を若三紫胤が前任者から引継ぎ、クラブ名を「デッツォーラ島根E.C U-12」へ改称した。
- 11月、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でチーム運営が困難となったため、中国サッカーリーグ脱退及びトップチーム解散となった。U-12部門は「デッツォーラ島根E.C」として存続する。
クラブ名変遷
編集- FCセントラル中国 : 2001年 - 2007年
- デッツォーラ島根エスポルチクルービ : 2008年 - 2020年
チーム成績・歴代監督
編集リーグ戦
編集年度 | 所属 | 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失 | 監督 |
2001 | 浜田2部 | 優勝 | |||||||||
2002 | 浜田1部 | 優勝 | |||||||||
2003 | 島根県2部 | 優勝 | |||||||||
2004 | 島根県1部 | ||||||||||
2005 | 優勝 | 30 | 10 | 10 | 0 | 0 | 75 | 4 | 71 | 若三康弘 | |
2006 | 中国 | 2位 | 34 | 14 | 11 | 0 | 3 | 50 | 16 | 34 | |
2007 | 2位 | 30 | 14 | 10 | 0 | 4 | 42 | 26 | 16 | ||
2008 | 5位 | 26 | 16 | 8 | 2 | 6 | 26 | 26 | 0 | ||
2009 | 6位 | 20 | 18 | 6 | 2 | 10 | 23 | 37 | -14 | ||
2010 | 2位 | 40 | 18 | 13 | 1 | 4 | 60 | 31 | 29 | 若三康弘 | |
2011 | 優勝 | 48 | 18 | 16 | 0 | 2 | 60 | 19 | 41 | 若三康弘[注 3]/庄司孝[注 8]/加藤賢士 | |
2012 | 優勝 | 45 | 18 | 14 | 3 | 1 | 61 | 16 | 45 | [注 3] | |
2013 | 2位 | 43 | 18 | 14 | 1 | 3 | 64 | 6 | 58 | 石田学 | |
2014 | 2位 | 34 | 18 | 10 | 4 | 4 | 46 | 31 | 15 | 庄司孝[注 8] | |
2015 | 2位 | 41 | 18 | 13 | 2 | 3 | 42 | 18 | 24 | ||
2016 | 6位 | 23 | 18 | 7 | 2 | 9 | 28 | 33 | -5 | ||
2017 | 4位 | 26 | 18 | 7 | 5 | 6 | 40 | 31 | 9 | ||
2018 | 10位 | 13 | 18 | 3 | 4 | 11 | 21 | 52 | -31 | ||
2019 | 島根県1部 | 優勝 | 18 | 10 | 9 | 1 | 0 | 31 | 10 | 21 | |
2020 | 中国 | 新型コロナウイルスの影響により中止 | 常名秀則 |
天皇杯
編集- 出場9回
回 | 年月日 | ラウンド | 会場 | スコア | 対戦相手 |
84 | 2004年9月23日 | 2回戦 | 松江 | ○ 1 - 1 (PK 5-4) |
静岡FC(静岡県) |
2004年9月26日 | 3回戦 | 都田 | ● 0 - 8 | Honda FC(JFLシード) | |
85 | 2005年9月17日 | 1回戦 | 松江 | ○ 3 - 1 | JAPANサッカーカレッジ(新潟県) |
2005年9月19日 | 2回戦 | 松江 | ● 0 - 5 | 佐川印刷SC(京都府) | |
86 | 2006年9月17日 | 1回戦 | 松江 | ○ 3 - 0 | 愛媛FCユース(愛媛県) |
2006年9月23日 | 2回戦 | 福山 | ● 0 - 2 | 三菱自動車水島FC(岡山県) | |
87 | 2007年9月16日 | 1回戦 | 島根サ | ● 2 - 5 | 近大附属和歌山高校(和歌山県) |
88 | 2008年9月14日 | 1回戦 | 長崎県 | ● 0 - 3 | 三菱重工長崎(長崎県) |
90 | 2010年9月3日 | 1回戦 | 福山 | ○ 3 - 2 | 佐川急便中国(広島県) |
2010年9月5日 | 2回戦 | 福山 | ● 0 - 4 | サンフレッチェ広島F.C(J1) | |
91 | 2011年9月3日 | 1回戦 | 島根サ | ○ 5 - 2 (延長) |
愛媛FCしまなみ(愛媛県) |
2011年10月10日 | 2回戦 | フクアリ | ● 0 - 1 | ジェフユナイテッド千葉(J2) | |
93 | 2013年8月31日 | 1回戦 | 沖縄県 | ● 1 - 2 (延長) |
FC琉球(沖縄県) |
94 | 2014年7月6日 | 1回戦 | 松江 | ● 0 - 5 | ヴェルスパ大分(大分県) |
タイトル
編集リーグ戦
編集- 中国サッカーリーグ:2回
- 2011年、2012年
歴代所属選手
編集ユニフォーム
編集
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クラブカラー
編集クラブカラーは 赤、 黒、 ゴールド。
フィールドプレーヤー用の1stユニフォームの配色はこの深い赤地に背番号が縁取り無しの黒文字のため、少々背番号が視認しづらかったが、2012年シーズンは背番号の文字が白くなったため、視認性が格段に向上した。以後の年度においても背番号が見やすいように配慮がなされている。
サプライヤー
編集- - 2011年 Mizuno
- 2012年 - 2014年4月 PENALTY
- 2014年4月 - 2017年6月 UPSET
- 2017年6月 - 2018年 PENALTY
- 2019年 - 2020年 legama duro
歴代ユニフォームスポンサー年表
編集年度 | 胸 | 鎖骨 | 背中上部 | 背中下部 | 袖 | パンツ | サプライヤー |
2011 | マルハマしょうゆ | - | SHIGEKI ARATANI TAX CONSULTANT OFFICE |
- | - | 大林製材 | Mizuno |
2012 | PENALTY | ||||||
2013 | |||||||
2014 | -/ GEEBAASON! |
大林製材/ - |
PENALTY/ UPSET | ||||
2015 | GEEBAASON! | - | UPSET | ||||
2016 | |||||||
2017 | GEEBAASON!/ W-TRY'S JAPAN |
SHIGEKI ARATANI TAX CONSULTANT OFFICE/ Eldorado I |
UPSET/ PENALTY | ||||
2018 | W-TRY'S JAPAN | Eldorado I | PENALTY | ||||
2019 | - | 三和テック株式会社 | ZEN | W-TRY'S JAPAN ELDORADO I |
legama duro | ||
2020 |
脚注
編集注釈
編集- ^ サン・ビレッジ浜田は2012年に人工芝グラウンドが設置され、再度ホームスタジアムとして利用されることになった。
- ^ このうち松江市営陸上競技場については、2010年にヴォラドール松江(現・松江シティFC)が中国リーグに昇格してきたこともあり、同年以降このチームのホームスタジアムとしては使用された実績がない。
- ^ a b c 2012年7月時点ではチーム公式サイト上に監督名の表記はなかった。以前は代表者でもあった若三康弘が監督も務めていたが、当時の若三は「総監督」という立場であった。また、若三は2011年5月29日に行われた試合(対レノファ山口戦)において行った審判および副審に対する暴言・脅迫行為が原因で、同日から12ヶ月間の公式試合出場停止の裁定を受けているため、2012年途中までベンチ入りできないという事情もあった[4]。若三はその処分完了後も監督としてはベンチ入りしておらず、2011年中からは庄司孝を監督とするような表記が各大会パンフレット等に見られ、2012年8月26日に行われた第17回島根県サッカー選手権(兼第92回天皇杯島根県予選)決勝戦の中継に於いても、庄司が選手兼監督として紹介され、インタビューも受けている。一方で、コーチ兼選手の加藤賢士を監督とする文献もあり、明確な立場の監督は置かれていなかったことが窺える。なおその後、2013年の石田学を経て、2014年からは庄司が選手兼任のまま監督となり、若三の立場は再び「総監督」となっており、ベンチで指揮を執ることもあった。しかし、2015年7月26日の三菱自動車水島FC戦で、再び前述のレノファ山口戦と同様の行為を起こしたため、今度は無期限の公式戦出場停止処分となり、その後の試合では再びベンチ入りできなくなっている。なお、若三は逝去等のため2017年を最後に代表の座から退いており、2018年から2019年は常名秀則が総監督兼GMという形で代表者となっていた。2020年からは若三紫胤が代表者となっている。
- ^ 2018年3月現在、(旧)公式サイトは諸事情により更新を停止している。
- ^ 2020年7月現在、(新)公式サイトは閲覧不可となっている。
- ^ 但し、組み合わせの関係で2回戦から登場している。
- ^ 最終的には2位。但し、最終節では松江シティFCにリーグ戦に於いての初黒星を喫した。
- ^ a b c 第91回天皇杯パンフレットの同チームを紹介したページによると、監督としても紹介されているが、標記大会の為だけなのかどうかは不明。なお、同大会2回戦で実際に指揮を執ったのは選手兼コーチの加藤賢士。2012年は庄司が正式に選手兼監督となっている模様だが、一部文献では加藤を監督として記載したものもある。なお、2014年から2019年は庄司が正式に選手兼任で監督となっていた。
- ^ 本人の項にも詳しいが、籍こそあるものの指導者としての活動が多忙を極めるため、選手としての出場機会は限定され、近年では、2011年に天皇杯2回戦に、翌2012年に天皇杯島根県予選決勝戦、2015年最終節などに出場している。
出典
編集- ^ a b “クラブ紹介”. デッツォーラ島根E.C. 2019年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月26日閲覧。
- ^ 2013年度新監督就任のお知らせ クラブ公式サイト。2012年12月20日(現在はリンク切れにて閲覧不可)
- ^ “本日、CSL運営会議におきまして承認頂きましたので、ご報告致します。”. デッツォーラ島根 Dezzolla Shimane Esporte Clube (2020年11月28日). 2020年11月28日閲覧。
- ^ 2011年度第4回理事会 協議事項 (PDF) 日本サッカー協会 2011.08.03
外部リンク
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