タルスス
タルスス(Tarsus)はトルコ中南部メルスィン県の都市。アダナから西へ約40km離れた地中海沿岸に位置する。古代ローマ帝国の属州キリキアの首都で、タルソス(Tarsos)とよばれていた。聖パウロの生誕の地である。
タルスス Tarsus | |
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大モスク | |
位置 | |
メルスィン県の位置 | |
位置 | |
座標 : 北緯36度55分 東経34度54分 / 北緯36.917度 東経34.900度 | |
行政 | |
国 | トルコ |
地方 | 地中海地方 |
県 | メルスィン県 |
市 | タルスス |
地理 | |
面積 | |
市域 | 2,240 km2 (864,9 mi2) |
人口 | |
人口 | (2008年現在) |
市域 | 227,021人 |
その他 | |
等時帯 | 極東ヨーロッパ時間 (UTC+3) |
郵便番号 | |
市外局番 | (0090)+ 324 |
ナンバープレート | 33 |
公式ウェブサイト : www.tarsus.bel.tr |
歴史
編集タルススの発展は、先史時代、新石器時代にまでさかのぼることができる。その後、銅器時代、青銅器時代の居住地が続く。そして、ヒッタイト、アッシリア、ペルシャ、マケドニア王国、ローマ帝国、アルメニア、東ローマ帝国、セルジューク朝、キリキア・アルメニア王国、オスマン帝国と何度も侵略を受け、破壊され、支配されてきた。このうち、キリキア・アルメニア王国は1198年の建国時にこの街を首都とし、1375年にマムルーク朝により喪失するまで維持していた。
古代の都市名は「タルソス」で、タルク神(Tarku)に由来していると考えられている。タルソスは、いくつかの重要な通商路が交差する位置にあり、南アナトリアをシリア、ポントスへと連絡した。現代の都市の周りは遺跡でおおわれているが、それらは考古学的にはあまり有名ではない。
紀元前400年前期ごろから、タルソスは、ペルシアの総督の所在地だった。その後セレウコス朝シリアの一部となった。ローマの征服の後、紀元前66年にキリキア州の首都となり、全ての住民はローマの市民権を授与された。その後タルソスは、近くの都市アダナの繁栄の影にかくれるようになったが、その重要性は変わらなかった。
気候
編集タルススゆかりの人物
編集- タルススのアンティパトロス - ストア派の哲学者
- マルクス・アントニウス - 古代ローマの政治家、軍人
- クレオパトラ - アントニウスとタルススで逢引きをしたことで有名。クレオパトラの門がある。
- 聖パウロ - 新約聖書の著者の一人で、キリスト教の聖人。
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- トルコ政府のタルスス情報[リンク切れ](英語)
- 聖パウロの足取り(英語)