薭田野の菫青石仮晶(ひえだののきんせいせきかしょう)は、京都府亀岡市薭田野町柿花にある、国の天然記念物に指定された菫青石(アイオライト)仮晶の産出地から産出される菫青石仮晶である。 当地で産出する菫青石仮晶の断面は開花したサクラの花びらのように見えることから、古くより桜石(Cerasite)と呼ばれ珍重されており、当地に鎮座する桜天満宮には菅原道真ゆかりの伝説が残されている。桜石は指定地以外の京都市如意ヶ嶽(大文字山)、栃木県足尾銅山付近などからも産出するが、薭田野の桜石は際立って形状が優れており、1922年(大正11年)3月8日に国の天然記念物に指定された。「京都の自然200選」地形・地質部門に選出されている。