国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(こくさいてきにけねんされるこうしゅうえいせいじょうのきんきゅうじたい、英語: Public Health Emergency of International Concern, 略称: PHEIC)とは、大規模な疾病発生のうち、国際的な対応を特に必要とするもの。従来は黄熱病、コレラ、ペストの流行を指していたが、21世紀に入ると2003年に重症急性呼吸器症候群 (SARS) が中国を中心にアウトブレイクを起こすなど新興感染症の懸念や再興感染症、バイオテロに対応する必要性があり、さらに伝染病検知の隠蔽防止の観点からが2005年に改定され、原因を問わず国際的な公衆衛生上の脅威となりうるあらゆる事象が対象となった。