五月一日経(ごがつついたちきょう)とは、藤原安宿媛(光明子、光明皇后)が父藤原不比等、母県犬養橘三千代の菩提供養のために発願した一切経のことである。光明皇后願経とも呼ばれる。名称は天平12年(740年)5月1日の願文の日付によるものである。現在に伝わっている経巻が多く、奈良時代の写経の代表作である。