ワイポウア森林保護区(Waipoua Forest)はニュージーランド北島北部に残る原生林である。1952年に保護区として指定を受け、カウリ(Agathis australis)をはじめとした動植物が保護されている。ワイポウア森林保護区の総面積は 25km2 に及び、これはニュージーランドにおけるカウリの全分布域の3/4を占める広さである。他の地域では稀となった巨木も多く残っており、テ・マツア・ナヘレやタネ・マフタといったマオリの神木も見られる。 最大のカウリの森であると共に、北島では最大のキーウィ生息地となっている。高原地帯には同じくニュージーランド固有種の鳥である "Kōkako" (Callaeas cinerea、ハシブトホオダレムクドリ)が見られるなど、多くの動植物が生息している。ワイポウア森林保護区の近隣には Waima や Mataraua といった森林もあり、この一体はニュージーランド固有の植物相・動物相を残す地域となっている。