レジサイド(英: regicide)は「王殺し」を意味する英単語であるが、イングランド史上ではイングランド王チャールズ1世の処刑に関わった人物を指す。具体的には1649年1月のチャールズ1世の裁判においてに署名した59人の委員(判事)あるいは1660年免責・大赦法で恩赦対象から除外された104人などを指すことが多い。 第二次イングランド内戦でオリバー・クロムウェル率いる議会派の円頂党は、チャールズ1世率いる王党派の騎士党を破り、国王を捕縛し処刑するに至った()。裁判官や軍人などからなる59人のレジサイドのうち、1660年の王政復古時点で存命中だった者の多くは、チャールズ1世の息子で新たに戴冠したチャールズ2世により厳しい報復処罰を受けた。 「レジサイド」がどの程度の範囲の人々を指すのかという定義については、明確な合意がなされていない。免責・大赦法では、王殺しに関わった人物についてレジサイドという言葉は使っていない。そもそもイングランド法には「regicide」という特定の罪名が定義されたことはない。歴史家たちは「レジサイド」という言葉に当てはまる人物をそれぞれ独自の範囲で選んでおり、中にはチャールズ1世の裁判や処刑に立ち会った者でも含むとは限らないという枠決めをしている歴史家もいる。