ブッシュ・タッカー(英語: bush tucker)とは、オーストラリアの先住民族アボリジニに伝統的に利用されてきた同国原産の動植物のことを指す。ブッシュフード (bushfood) とも呼ばれる。最近では「アウトバックで手に入る食物」という意味にも発展している。 同国で採取できる植物はビタミンやミネラルが豊富であり、たとえばツルナ(ワリガルグリーンズ)はビタミンCが豊富であり、18世紀後半に豪州を訪れたジェームズ・クックに同行していた船員の壊血病の改善にも役立った。植物はそのまま食される一方、カンガルーやエミューといった動物の肉は脂肪分が少ないため、ユーカリの樹皮で包んで柔らかくしてから焼いていた。