ビブリオ・バルニフィカス(Vibrio vulnificus : V.v、"ヴルニフィクス"とも)はグラム陰性小桿菌の腸炎ビブリオに類似した性質を持つコンマ状ビブリオ。Farmar らによって1979年に同定され1980年にラテン語で「傷を負わせる」の意の vulnificus からVibrio vulnificus(ラテン語としてはウィブリオー・ウルニフィクス「振動する菌」の意) と命名された。日本では一般に「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌の一つ。 1970年にヒトへの感染例が Roland らにより報告された、日本では1978年に症例が報告され、有明海や八代海沿岸での発症報告が多い。ヒトに経口または創傷感染して感染性胃腸炎や重篤な敗血症や中耳炎の原因になる。