チベット死者の書(チベットししゃのしょ)は、チベット仏教ニンマ派の仏典。いわゆる埋蔵教法(gter chos)に属する。 パドマサンバヴァが著し弟子が山中に埋めて隠したものを後代にテルトン・カルマ・リンパが発掘した埋蔵教典(テルマ)『サプチュウ・シト・ゴンパ・ランドル』(zab chos zhi khro dgongs pa rang grol、寂静・憤怒百尊を瞑想することによる自ずからの解脱)に含まれている「バルド・トゥ・ドル・チェンモ」(bar do thos grol chen mo、中有において聴聞することによる解脱)という詞章を指す。により”Tibetan Book of the Dead” というタイトルで英訳され世界的なベストセラーとなり、日本でも一般的に『チベット死者の書』として知られている。『サプチュウ・シト・ゴンパ・ランドル』はニンマ派ではマハーヨーガと分類される無上ヨーガタントラの生起次第の修行法体系であるが、この「バルド・トゥ・ドル・チェンモ」と呼ばれる部分は、臨終に際してラマによって「枕経」として読まれる実用的な経典でもある。「バルド・トゥ・ドル」は、日本語訳によってさまざまな表記があり「バルドゥ・トェ・ドル」「バルド・トドゥル」「バルド・ソドル」などがある。

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  • チベット死者の書(チベットししゃのしょ)は、チベット仏教ニンマ派の仏典。いわゆる埋蔵教法(gter chos)に属する。 パドマサンバヴァが著し弟子が山中に埋めて隠したものを後代にテルトン・カルマ・リンパが発掘した埋蔵教典(テルマ)『サプチュウ・シト・ゴンパ・ランドル』(zab chos zhi khro dgongs pa rang grol、寂静・憤怒百尊を瞑想することによる自ずからの解脱)に含まれている「バルド・トゥ・ドル・チェンモ」(bar do thos grol chen mo、中有において聴聞することによる解脱)という詞章を指す。により”Tibetan Book of the Dead” というタイトルで英訳され世界的なベストセラーとなり、日本でも一般的に『チベット死者の書』として知られている。『サプチュウ・シト・ゴンパ・ランドル』はニンマ派ではマハーヨーガと分類される無上ヨーガタントラの生起次第の修行法体系であるが、この「バルド・トゥ・ドル・チェンモ」と呼ばれる部分は、臨終に際してラマによって「枕経」として読まれる実用的な経典でもある。「バルド・トゥ・ドル」は、日本語訳によってさまざまな表記があり「バルドゥ・トェ・ドル」「バルド・トドゥル」「バルド・ソドル」などがある。 この他、中有のプロセスを解説したゲルク派の論書『』(gzhi'i sku gsum gyi rnam gzhag rab gsal sgrom me)が『ゲルク派版死者の書』として翻訳・出版されている。 (ja)
  • チベット死者の書(チベットししゃのしょ)は、チベット仏教ニンマ派の仏典。いわゆる埋蔵教法(gter chos)に属する。 パドマサンバヴァが著し弟子が山中に埋めて隠したものを後代にテルトン・カルマ・リンパが発掘した埋蔵教典(テルマ)『サプチュウ・シト・ゴンパ・ランドル』(zab chos zhi khro dgongs pa rang grol、寂静・憤怒百尊を瞑想することによる自ずからの解脱)に含まれている「バルド・トゥ・ドル・チェンモ」(bar do thos grol chen mo、中有において聴聞することによる解脱)という詞章を指す。により”Tibetan Book of the Dead” というタイトルで英訳され世界的なベストセラーとなり、日本でも一般的に『チベット死者の書』として知られている。『サプチュウ・シト・ゴンパ・ランドル』はニンマ派ではマハーヨーガと分類される無上ヨーガタントラの生起次第の修行法体系であるが、この「バルド・トゥ・ドル・チェンモ」と呼ばれる部分は、臨終に際してラマによって「枕経」として読まれる実用的な経典でもある。「バルド・トゥ・ドル」は、日本語訳によってさまざまな表記があり「バルドゥ・トェ・ドル」「バルド・トドゥル」「バルド・ソドル」などがある。 この他、中有のプロセスを解説したゲルク派の論書『』(gzhi'i sku gsum gyi rnam gzhag rab gsal sgrom me)が『ゲルク派版死者の書』として翻訳・出版されている。 (ja)
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  • チベット死者の書(チベットししゃのしょ)は、チベット仏教ニンマ派の仏典。いわゆる埋蔵教法(gter chos)に属する。 パドマサンバヴァが著し弟子が山中に埋めて隠したものを後代にテルトン・カルマ・リンパが発掘した埋蔵教典(テルマ)『サプチュウ・シト・ゴンパ・ランドル』(zab chos zhi khro dgongs pa rang grol、寂静・憤怒百尊を瞑想することによる自ずからの解脱)に含まれている「バルド・トゥ・ドル・チェンモ」(bar do thos grol chen mo、中有において聴聞することによる解脱)という詞章を指す。により”Tibetan Book of the Dead” というタイトルで英訳され世界的なベストセラーとなり、日本でも一般的に『チベット死者の書』として知られている。『サプチュウ・シト・ゴンパ・ランドル』はニンマ派ではマハーヨーガと分類される無上ヨーガタントラの生起次第の修行法体系であるが、この「バルド・トゥ・ドル・チェンモ」と呼ばれる部分は、臨終に際してラマによって「枕経」として読まれる実用的な経典でもある。「バルド・トゥ・ドル」は、日本語訳によってさまざまな表記があり「バルドゥ・トェ・ドル」「バルド・トドゥル」「バルド・ソドル」などがある。 (ja)
  • チベット死者の書(チベットししゃのしょ)は、チベット仏教ニンマ派の仏典。いわゆる埋蔵教法(gter chos)に属する。 パドマサンバヴァが著し弟子が山中に埋めて隠したものを後代にテルトン・カルマ・リンパが発掘した埋蔵教典(テルマ)『サプチュウ・シト・ゴンパ・ランドル』(zab chos zhi khro dgongs pa rang grol、寂静・憤怒百尊を瞑想することによる自ずからの解脱)に含まれている「バルド・トゥ・ドル・チェンモ」(bar do thos grol chen mo、中有において聴聞することによる解脱)という詞章を指す。により”Tibetan Book of the Dead” というタイトルで英訳され世界的なベストセラーとなり、日本でも一般的に『チベット死者の書』として知られている。『サプチュウ・シト・ゴンパ・ランドル』はニンマ派ではマハーヨーガと分類される無上ヨーガタントラの生起次第の修行法体系であるが、この「バルド・トゥ・ドル・チェンモ」と呼ばれる部分は、臨終に際してラマによって「枕経」として読まれる実用的な経典でもある。「バルド・トゥ・ドル」は、日本語訳によってさまざまな表記があり「バルドゥ・トェ・ドル」「バルド・トドゥル」「バルド・ソドル」などがある。 (ja)
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