セクメト (Sekhmet) は、エジプト神話に登場する女神。プタハの妻であり子供には、ネフェルトゥムがいる。 ラーの片目(右目とも左目とも)から生まれ、ライオンの頭を持つ。頭頂に赤い円盤を載せており真昼の太陽の灼熱を表現している。破壊神にして復讐者であり、王の守護神とされる。 夫プタハ、息子ネフェルトゥムと共にメンフィス三柱神を構成する。 伝染病をもたらす神とされ、「火のような息」を吹くと恐れられたほか、戦いの女神でもある。一方で家庭では、穏やかな女神になるという。 同じ獅子頭の女神であるバステトやテフヌトと同一視されることもあり、レトポリスやメンフィスで信仰されていた。