ジェームズ7世およびジェームズ2世(James VII of Scotland and James II of England, 1633年10月14日 - 1701年9月16日、在位:1685年2月6日 - 1688年)は、イングランド・スコットランド・アイルランドの王。スコットランド王としてはジェームズ7世、イングランド王・アイルランド王としてはジェームズ2世。3王国にとってジェームズは、歴史上最後のカトリック信仰を有する国王となった。 ウィリアムとメアリーでなくジェームズこそ正統なる王であるという人々はジャコバイトと呼ばれ、ジャコバイト運動はたびたび名誉革命体制イングランドを脅かした。ジェームズの死後、ジャコバイトはジェームズの息子ジェームズ老僭王を推戴して活動を続けた。 かつてジェームズ7世/2世は、イギリス史のなかでカトリック絶対王政を目論んだ悪役として描かれていたが、1970年代の歴史学界の変化、および名誉革命300周年を迎えた1989年前後の研究などにより、従来の悪役像を否定する方向にシフトしつつある。