ジェノヴァ語(伊:genovese、現地語:zeneize)とは、北イタリアのジェノヴァ(リグーリア州の州都)地域で話されているリグリア語の主要方言である。 リグリア語は、ロマンス諸語の分枝であり正式言語としてエスノローグに掲載されており、古代リグリア語と間違えてはならない。ロンバルド語、ピエモンテ語、その周辺地域の言語と同様、ガロ・イタリア語である。 ジェノヴァ語が消滅することは当面ない。残っている話者の大半は高齢者であるが、多くの若者もまだその言語を話している。そのうえ、キアーヴァリの「O Castello」やジェノヴァの「Compagna」のように、この言語を生かし続けようと活動する団体もいくつか存在する。 13世紀以降、ジェノヴァ語で文学が作られているが、その綴りが完全に正規化されたことはない。しかし2008年以降、Académia Ligùstica do Brénnoによる公式の正書法があり、地域の市民活動に基づく筆記の整理が試みられている。それらの規則(ここで見られる)は、全てのリグリア語を書くのに有用である。 ジェノヴァ語はまた、ジブラルタルの現地語に影響を与えている。

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  • ジェノヴァ語(伊:genovese、現地語:zeneize)とは、北イタリアのジェノヴァ(リグーリア州の州都)地域で話されているリグリア語の主要方言である。 リグリア語は、ロマンス諸語の分枝であり正式言語としてエスノローグに掲載されており、古代リグリア語と間違えてはならない。ロンバルド語、ピエモンテ語、その周辺地域の言語と同様、ガロ・イタリア語である。 ジェノヴァ語が消滅することは当面ない。残っている話者の大半は高齢者であるが、多くの若者もまだその言語を話している。そのうえ、キアーヴァリの「O Castello」やジェノヴァの「Compagna」のように、この言語を生かし続けようと活動する団体もいくつか存在する。 13世紀以降、ジェノヴァ語で文学が作られているが、その綴りが完全に正規化されたことはない。しかし2008年以降、Académia Ligùstica do Brénnoによる公式の正書法があり、地域の市民活動に基づく筆記の整理が試みられている。それらの規則(ここで見られる)は、全てのリグリア語を書くのに有用である。 ジェノヴァ語の音韻論には、フランス語との類似点がいくつかある。1つは、鼻音の前にある重い鼻母音(VN(C)の順に)である。それはまた、ジェノヴァ住民が標準イタリア語を話すときにも発生する。以前は、歯茎ふるえ音/r/と対立する、英語にみられるような歯茎接近音/ɹ/があった(18世紀の綴りを使うと、caro [ˈkaːɹu] (親愛なる)とcarro [ˈkaːru](荷車))が、もはや都市部では聞かれない。カリッツァーノやサッセッロといったリグーリア州の一部農村地域ではまだ残存しているところがある。今日、圧倒的に多いタイプの /r/ は、歯茎はじき音[ɾ](標準イタリア語の強勢のない /r/ と同一またはほぼ同じ)である。ジェノヴァ語にはいくつかの地域アクセントがあり、ジェノバ東部Nervi、Quinto、Quartoのアクセント、西部Voltri、Prà、Pegli、Sestriのアクセント、中央部Polcevera Valley、のアクセントに分かれる。 モナコ語の変種として、ジェノヴァ語はモナコ公国の学校で公的に教えられており、少数住民が話しているほか、モナコ大公のグリマルディ家がリグーリアから始まっていることから、多くの現地住民が共通の第二言語として使用している。モナコ=ヴィルでは、フランス語とモナコ語双方の標識が印刷されている。 ジェノヴァ語はまた、ジブラルタルの現地語に影響を与えている。 (ja)
  • ジェノヴァ語(伊:genovese、現地語:zeneize)とは、北イタリアのジェノヴァ(リグーリア州の州都)地域で話されているリグリア語の主要方言である。 リグリア語は、ロマンス諸語の分枝であり正式言語としてエスノローグに掲載されており、古代リグリア語と間違えてはならない。ロンバルド語、ピエモンテ語、その周辺地域の言語と同様、ガロ・イタリア語である。 ジェノヴァ語が消滅することは当面ない。残っている話者の大半は高齢者であるが、多くの若者もまだその言語を話している。そのうえ、キアーヴァリの「O Castello」やジェノヴァの「Compagna」のように、この言語を生かし続けようと活動する団体もいくつか存在する。 13世紀以降、ジェノヴァ語で文学が作られているが、その綴りが完全に正規化されたことはない。しかし2008年以降、Académia Ligùstica do Brénnoによる公式の正書法があり、地域の市民活動に基づく筆記の整理が試みられている。それらの規則(ここで見られる)は、全てのリグリア語を書くのに有用である。 ジェノヴァ語の音韻論には、フランス語との類似点がいくつかある。1つは、鼻音の前にある重い鼻母音(VN(C)の順に)である。それはまた、ジェノヴァ住民が標準イタリア語を話すときにも発生する。以前は、歯茎ふるえ音/r/と対立する、英語にみられるような歯茎接近音/ɹ/があった(18世紀の綴りを使うと、caro [ˈkaːɹu] (親愛なる)とcarro [ˈkaːru](荷車))が、もはや都市部では聞かれない。カリッツァーノやサッセッロといったリグーリア州の一部農村地域ではまだ残存しているところがある。今日、圧倒的に多いタイプの /r/ は、歯茎はじき音[ɾ](標準イタリア語の強勢のない /r/ と同一またはほぼ同じ)である。ジェノヴァ語にはいくつかの地域アクセントがあり、ジェノバ東部Nervi、Quinto、Quartoのアクセント、西部Voltri、Prà、Pegli、Sestriのアクセント、中央部Polcevera Valley、のアクセントに分かれる。 モナコ語の変種として、ジェノヴァ語はモナコ公国の学校で公的に教えられており、少数住民が話しているほか、モナコ大公のグリマルディ家がリグーリアから始まっていることから、多くの現地住民が共通の第二言語として使用している。モナコ=ヴィルでは、フランス語とモナコ語双方の標識が印刷されている。 ジェノヴァ語はまた、ジブラルタルの現地語に影響を与えている。 (ja)
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  • ジェノヴァ語(伊:genovese、現地語:zeneize)とは、北イタリアのジェノヴァ(リグーリア州の州都)地域で話されているリグリア語の主要方言である。 リグリア語は、ロマンス諸語の分枝であり正式言語としてエスノローグに掲載されており、古代リグリア語と間違えてはならない。ロンバルド語、ピエモンテ語、その周辺地域の言語と同様、ガロ・イタリア語である。 ジェノヴァ語が消滅することは当面ない。残っている話者の大半は高齢者であるが、多くの若者もまだその言語を話している。そのうえ、キアーヴァリの「O Castello」やジェノヴァの「Compagna」のように、この言語を生かし続けようと活動する団体もいくつか存在する。 13世紀以降、ジェノヴァ語で文学が作られているが、その綴りが完全に正規化されたことはない。しかし2008年以降、Académia Ligùstica do Brénnoによる公式の正書法があり、地域の市民活動に基づく筆記の整理が試みられている。それらの規則(ここで見られる)は、全てのリグリア語を書くのに有用である。 ジェノヴァ語はまた、ジブラルタルの現地語に影響を与えている。 (ja)
  • ジェノヴァ語(伊:genovese、現地語:zeneize)とは、北イタリアのジェノヴァ(リグーリア州の州都)地域で話されているリグリア語の主要方言である。 リグリア語は、ロマンス諸語の分枝であり正式言語としてエスノローグに掲載されており、古代リグリア語と間違えてはならない。ロンバルド語、ピエモンテ語、その周辺地域の言語と同様、ガロ・イタリア語である。 ジェノヴァ語が消滅することは当面ない。残っている話者の大半は高齢者であるが、多くの若者もまだその言語を話している。そのうえ、キアーヴァリの「O Castello」やジェノヴァの「Compagna」のように、この言語を生かし続けようと活動する団体もいくつか存在する。 13世紀以降、ジェノヴァ語で文学が作られているが、その綴りが完全に正規化されたことはない。しかし2008年以降、Académia Ligùstica do Brénnoによる公式の正書法があり、地域の市民活動に基づく筆記の整理が試みられている。それらの規則(ここで見られる)は、全てのリグリア語を書くのに有用である。 ジェノヴァ語はまた、ジブラルタルの現地語に影響を与えている。 (ja)
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