サイコクヒメコウホネ (西国姫河骨、学名: Nuphar saikokuensis) はスイレン科コウホネ属に属する水草の1種である。浮水葉や抽水葉は卵形から広卵形、コウホネより小さい。花期は夏、コウホネよりやや小さい黄色い花をつける (右図)。日本固有種とされ、本州西部、四国、九州の湖沼や水路に生育する。 ヒメコウホネ (Nuphar subintegerrima) とされていた種の中の東海型と西日本型が別種であることが示され、前者にヒメコウホネの名が充てられ、後者はサイコクヒメコウホネとして2015年に新種記載された。サイコクヒメコウホネはコウホネとヒメコウホネ、オグラコウホネが関わった複雑な交雑に由来すると考えられている。