『エレクトラ』(エーレクトラー、希: Ἠλέκτρα、羅: Electra)は、古代ギリシアのエウリピデスによるギリシア悲劇の1つである。アガメムノーンの娘エーレクトラーと息子オレステースが、父を殺した母クリュタイムネーストラーに復讐する様を、アルゴン郊外の農家を舞台に描いている。基本的にアイスキュロスの『コエーポロイ』(供養する女たち)及びソポクレスの『エレクトラ』と同じ題材を扱っている。紀元前413年頃に作られたと推定される。上演成績は不明で、初演がソポクレス版より早いのかどうかについてもはっきりしていない。