イェスデル(モンゴル語: Yesüder,1359年-1391年)は、モンゴルの第18代皇帝(ハーン)。チンギス・カンの孫で、兄クビライと帝位を争ったアリク・ブケの後裔にあたる。第17代皇帝のウスハル・ハーン(天元帝トグス・テムル)を弑逆してクビライの王統を一時的に断絶させ、北元時代をもたらしたことで知られる。 モンゴル皇帝としての称号はジョリクト・ハーン(J̌oriγtu qaγan)。ただし、「ジョリグト・ハーン」という称号はモンゴル語史料のみに記され、『明実録』などの漢文史料では也速迭児(yěsùdiéér)、『』などのペルシア語史料ではیسودار(yisūdār)とそれぞれ表記されている。