じょうぎ座γ2星(英語: Gamma2 Normae)は、南半球のじょうぎ座で最も明るい恒星。視等級は4.02等で、やや暗いが肉眼でも観望する事ができる。地球から観測した年周視差の大きさは25.33ミリ秒で、この恒星は地球から129光年離れている。視線速度は-29km/sで、太陽に向かって接近している。 スペクトル分類K0III型の進化した橙色巨星で、太陽の約10倍まで膨張しており、質量は2.16倍である。ただし、イリノイ大学のJim Kalerは銀河系内の星間雲による星間減光を考慮すると、大きさは太陽の12倍あるともしている。水平分枝にあるレッドクランプの恒星で、これは中心部でヘリウムによる核融合反応によってエネルギーが生成されている段階にあることを意味している。じょうぎ座γ2星は、膨張した光球から太陽の51倍の光度を放射しており、表面の有効温度は4,699K(4,426℃)とされている。 天球上ではすぐ傍に黄色超巨星のがあるが、地球からは遥か遠方にあり、視等級もやや暗い。

Property Value
dbo:abstract
  • じょうぎ座γ2星(英語: Gamma2 Normae)は、南半球のじょうぎ座で最も明るい恒星。視等級は4.02等で、やや暗いが肉眼でも観望する事ができる。地球から観測した年周視差の大きさは25.33ミリ秒で、この恒星は地球から129光年離れている。視線速度は-29km/sで、太陽に向かって接近している。 スペクトル分類K0III型の進化した橙色巨星で、太陽の約10倍まで膨張しており、質量は2.16倍である。ただし、イリノイ大学のJim Kalerは銀河系内の星間雲による星間減光を考慮すると、大きさは太陽の12倍あるともしている。水平分枝にあるレッドクランプの恒星で、これは中心部でヘリウムによる核融合反応によってエネルギーが生成されている段階にあることを意味している。じょうぎ座γ2星は、膨張した光球から太陽の51倍の光度を放射しており、表面の有効温度は4,699K(4,426℃)とされている。 じょうぎ座γ2星は非常に接近している二重星で、10等級の伴星を持っている。この2つの恒星は、以前は連星系であるとされていたが、宇宙望遠鏡ガイアの観測によって作られた第2版リリースデータでは、互いの恒星が遥か遠くに離れている事が示された。一方で、じょうぎ座γ2星から約20秒離れた位置に見える、表面温度が5,972K(5,699℃)の16等級の恒星が、じょうぎ座γ2星とほぼ同じ年周視差と固有運動を示している。 天球上ではすぐ傍に黄色超巨星のがあるが、地球からは遥か遠方にあり、視等級もやや暗い。 (ja)
  • じょうぎ座γ2星(英語: Gamma2 Normae)は、南半球のじょうぎ座で最も明るい恒星。視等級は4.02等で、やや暗いが肉眼でも観望する事ができる。地球から観測した年周視差の大きさは25.33ミリ秒で、この恒星は地球から129光年離れている。視線速度は-29km/sで、太陽に向かって接近している。 スペクトル分類K0III型の進化した橙色巨星で、太陽の約10倍まで膨張しており、質量は2.16倍である。ただし、イリノイ大学のJim Kalerは銀河系内の星間雲による星間減光を考慮すると、大きさは太陽の12倍あるともしている。水平分枝にあるレッドクランプの恒星で、これは中心部でヘリウムによる核融合反応によってエネルギーが生成されている段階にあることを意味している。じょうぎ座γ2星は、膨張した光球から太陽の51倍の光度を放射しており、表面の有効温度は4,699K(4,426℃)とされている。 じょうぎ座γ2星は非常に接近している二重星で、10等級の伴星を持っている。この2つの恒星は、以前は連星系であるとされていたが、宇宙望遠鏡ガイアの観測によって作られた第2版リリースデータでは、互いの恒星が遥か遠くに離れている事が示された。一方で、じょうぎ座γ2星から約20秒離れた位置に見える、表面温度が5,972K(5,699℃)の16等級の恒星が、じょうぎ座γ2星とほぼ同じ年周視差と固有運動を示している。 天球上ではすぐ傍に黄色超巨星のがあるが、地球からは遥か遠方にあり、視等級もやや暗い。 (ja)
dbo:thumbnail
dbo:wikiPageID
  • 3864793 (xsd:integer)
dbo:wikiPageLength
  • 5556 (xsd:nonNegativeInteger)
dbo:wikiPageRevisionID
  • 71360754 (xsd:integer)
dbo:wikiPageWikiLink
prop-ja:pError
  • 0.200000 (xsd:double)
prop-ja:parallax
  • 25.330000 (xsd:double)
prop-ja:wikiPageUsesTemplate
prop-ja:スペクトル分類
  • K0III (ja)
  • K0III (ja)
prop-ja:位置画像left
  • 42 (xsd:integer)
prop-ja:位置画像top
  • 37 (xsd:integer)
prop-ja:元期
  • J2000.0 (ja)
  • J2000.0 (ja)
prop-ja:光度
  • 51 (xsd:integer)
prop-ja:分類
  • 橙色巨星 (ja)
  • 橙色巨星 (ja)
prop-ja:別名称
  • 2 (xsd:integer)
  • CD-49 10536 (ja)
  • FK5 604 (ja)
  • GJ 9554 (ja)
  • Gaia DR2 5935306123455333376 (ja)
  • HD 146686 (ja)
  • HR 6072 (ja)
  • SAO 243643 (ja)
prop-ja:半径
  • 10 (xsd:integer)
prop-ja:和名
  • じょうぎ座γ2星 (ja)
  • じょうぎ座γ2星 (ja)
prop-ja:固有運動
  • 赤経: -159.71 ミリ秒/年 (ja)
  • 赤緯: -52.25 ミリ秒/年 (ja)
  • 赤経: -159.71 ミリ秒/年 (ja)
  • 赤緯: -52.25 ミリ秒/年 (ja)
prop-ja:
  • 300 (xsd:integer)
prop-ja:星図位置画像
  • Norma IAU.svg (ja)
  • Norma IAU.svg (ja)
prop-ja:星座
prop-ja:画像説明
  • γ2星の位置 (ja)
  • γ2星の位置 (ja)
prop-ja:絶対等級
  • 1.038000 (xsd:double)
prop-ja:自転周期
  • <41 日 (ja)
  • <41 日 (ja)
prop-ja:自転速度
  • >12 km/s (ja)
  • >12 km/s (ja)
prop-ja:
  • 恒星 (ja)
  • 恒星 (ja)
prop-ja:色指数Bv
  • 1.080000 (xsd:double)
prop-ja:色指数Ub
  • 1.160000 (xsd:double)
prop-ja:英名
  • Gamma2 Normae (ja)
  • Gamma2 Normae (ja)
prop-ja:表面温度
  • 4699.0 (dbd:kelvin)
prop-ja:表面重力
  • 2.800000 (xsd:double)
prop-ja:視等級
  • 4.020000 (xsd:double)
prop-ja:視線速度
  • -28.9 (dbd:kilometrePerSecond)
prop-ja:質量
  • 2.160000 (xsd:double)
prop-ja:赤方偏移
  • -0.000096 (xsd:double)
prop-ja:金属量
  • 0.230000 (xsd:double)
dct:subject
rdf:type
rdfs:comment
  • じょうぎ座γ2星(英語: Gamma2 Normae)は、南半球のじょうぎ座で最も明るい恒星。視等級は4.02等で、やや暗いが肉眼でも観望する事ができる。地球から観測した年周視差の大きさは25.33ミリ秒で、この恒星は地球から129光年離れている。視線速度は-29km/sで、太陽に向かって接近している。 スペクトル分類K0III型の進化した橙色巨星で、太陽の約10倍まで膨張しており、質量は2.16倍である。ただし、イリノイ大学のJim Kalerは銀河系内の星間雲による星間減光を考慮すると、大きさは太陽の12倍あるともしている。水平分枝にあるレッドクランプの恒星で、これは中心部でヘリウムによる核融合反応によってエネルギーが生成されている段階にあることを意味している。じょうぎ座γ2星は、膨張した光球から太陽の51倍の光度を放射しており、表面の有効温度は4,699K(4,426℃)とされている。 天球上ではすぐ傍に黄色超巨星のがあるが、地球からは遥か遠方にあり、視等級もやや暗い。 (ja)
  • じょうぎ座γ2星(英語: Gamma2 Normae)は、南半球のじょうぎ座で最も明るい恒星。視等級は4.02等で、やや暗いが肉眼でも観望する事ができる。地球から観測した年周視差の大きさは25.33ミリ秒で、この恒星は地球から129光年離れている。視線速度は-29km/sで、太陽に向かって接近している。 スペクトル分類K0III型の進化した橙色巨星で、太陽の約10倍まで膨張しており、質量は2.16倍である。ただし、イリノイ大学のJim Kalerは銀河系内の星間雲による星間減光を考慮すると、大きさは太陽の12倍あるともしている。水平分枝にあるレッドクランプの恒星で、これは中心部でヘリウムによる核融合反応によってエネルギーが生成されている段階にあることを意味している。じょうぎ座γ2星は、膨張した光球から太陽の51倍の光度を放射しており、表面の有効温度は4,699K(4,426℃)とされている。 天球上ではすぐ傍に黄色超巨星のがあるが、地球からは遥か遠方にあり、視等級もやや暗い。 (ja)
rdfs:label
  • じょうぎ座ガンマ2星 (ja)
  • じょうぎ座ガンマ2星 (ja)
prov:wasDerivedFrom
foaf:depiction
foaf:isPrimaryTopicOf
is dbo:wikiPageWikiLink of
is owl:sameAs of
is foaf:primaryTopic of