『SR サイタマノラッパー』は、2009年公開、入江悠監督の日本映画。2009年の第19回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター・コンペティション部門でグランプリを獲得、第13回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭でNETPAC AWARD(最優秀アジア映画賞)を獲得、第50回日本映画監督協会新人賞を獲得した。 埼玉県深谷市をモデルとした郊外の町を舞台に、ラッパーを夢見るも冴えない日々を過ごす青年たちの鬱屈を描いた。 通常、ラップなどのPVを撮影する際には、音楽に合わせてカット割りを行い、編集して結合するが、本作ではワンシーン/ワンカットで撮影されている。登場人物の痛々しさをその場で表現でき、良い意味で出演者や現場の緊張感を高めることに成功している。このワンシーン/ワンカットのスタイルは以降の映画2作目、3作目やテレビドラマ版にも引き継がれて行く。