1932年アメリカ合衆国大統領選挙(1932ねんアメリカがっしゅうこくだいとうりょうせんきょ、英語: United States presidential election, 1932)は、1929年の株式市場の崩壊と世界恐慌の影響が国中を厳しく覆った中で行われた。現職大統領で共和党のハーバート・フーヴァーの人気は、有権者達がフーヴァーでは経済の崩壊を回復できず、禁酒法もうまく扱えないと感じるにつれて下降していった。民主党のフランクリン・ルーズベルトは、フーヴァーがこれらの問題に処せなかったことが自分の選挙運動のための綱領に利用できると考え、ニューディール政策と呼ばれる改革を公約した。ルーズベルトがどのようにして事態を変えられるかについてははっきりしていなかったが、地滑り的勝利を得た。この「時代を画した選挙」は第四政党制すなわち進歩主義の時代の崩壊を告げた。有権者達は間もなくルーズベルトのニューディール連合に支配される第五政党制に組み込まれることになった。